「ジョグ」がメインの練習と言われるけれど
競技志向の市民ランナーでさえも、「ジョグ」が練習の中心だと言います。
こみちのようにマラソン大会に出場した経験もない健康志向の市民ランナーにとっては、「走る」にどんな種類のメニューがあるのかも知りませんでした。
なので、「ジョグ」が練習の中心だとしても、「どんな風に走ればいいのか?」最近までよく分からなかったんです。
自分のパフォーマンススペックを把握する
ランニングをしていると、「キロ〇〇分で走った」というようなワードが出てきます。
もちろん始めたばかりの頃は、何分と言われてもピンと来ませんでした。
当時を振り返ると、キロ5分ペースというのが基準らしいと思っていて、それは50mを15秒で走るスピードを意味しています。
多くのこみちのような大人になった人にとって、今さら走れと言われても、学生時代のように走れないことは想像できるでしょう。
確かに50mを15秒以下で走っていたとは思うけれど、それは過去の話であって、今現在の運動からかなり遠ざかった体で、どこまでできるのかそれさえ分からないものです。
こみちの経験では、まず全速力で走ることに恐怖心がありました。
足はそれなり動かせそうでも、途中で筋肉痛や肉離れなどを招いてしまう怖さがあったからです。
当時、全速力ではないものの、その時に出せるスピードで走った時に、こみちの場合、キロ4分10秒くらいでした。
もちろんそれで長く走り続けられるということではなく、30m走のつもりで「走ってみる」とそれくらいだった気がします。
この結果が、こみちのランニングスペースの最初の基準でした。
それから約2年10ヶ月、ほぼ毎日、トータルで7000キロ以上を走ったことになってします。
そして分かったことは、キロ6分よりも遅く走るのは苦痛だということ。もう一つはどんなに頑張ってもキロ2分20秒よりも速くは走れないということです。
と言うのも、ケイデンス(1分間にどれだけのテンポで足を出せるか?)が195前後が走っている感覚が強いということ。
テンポよく走っている感覚がある時は、200から220くらいの範囲だということ。
逆にゆっくりと走れば170台まで下がるものの、そこまでゆっくり走ると膝への負担が逆に大きく感じることも分かりました。
だから、ゆっくり走るなら歩くようにしていて、走るなら心地よいペースで、更に一回はどこかのタイミングでしっかり足を回して走るようにもしています。
今朝の場合、心地よいと思うペースが、キロ4分やキロ3分30秒ペースでした。
そのペースを聞いて、こみちが速く走るランナーだとは思わないでください。
こみちが言えるのは、正しく走ると、多くの人がそれくらいのペースで走ることができると思っていて、仮にできないとするとこみちもそうだったように走るフォームが分かっていないだけだからです。
と言うのも、世界陸上のトップ選手たちは、マラソンのような長い距離でも、キロ3分ペースのようなスピードで走っています。
もっと短い距離であれば、そもそもこみちの50mで出せるスピードよりも圧倒的に速くて、つまりはこれから練習したとしても、「人並み」になることも大変です。
こんな風に紹介するとお叱りを受けるかもしれませんが、市民ランナーがフルマラソンに参加するメリットの一つが、スピードではなく、スタミナの強化により高い比重があることです。
約42キロの長い距離を、3時間以内で走れるランナーは、競技志向の上位数%らしく、聞く話では1ヶ月に300キロ以上走っているそうです。
それは毎日走るとして、1日に10キロの距離で、慣れれば1時間の練習を欠かさないということですが、社会人が毎日、欠かさずにそんな時間をランニングに割けるものではありません。
上位数%に走るとは、運動能力以上に、時間の調整が問われます。
こみちの場合、朝に5キロを走るのですが、何も予定がなければ、10キロも不可能ではありません。
また朝は5キロで、更に夕方や夜にもう5キロということならできなくもないでしょう。
でも、月間で300キロ以上走り、フルマラソンを3時間以内で走ったとしても、そこにある種の憧れや目標が見出せれば目指すこともありですが、「上級者」と呼ばれるかもしれませんが、それは趣味の範囲であることに変わりありません。
ゴルフでも「セミプロ」のような言葉があって、プロ同等のスコアでラウンドされる方がいます。
こみちなどから見れば、びっくりするくらい上手い方々ですが、「プロ」は更にその先にいます。
そして、両者の差はたまたまのラウンドでは勝ち負けが逆転しても、簡単には超えることができない「壁」があります。
つまり、ランニングでも同じで、こういうと身も蓋も無いですが、多分、キロ2分10秒を切れるくらいのスピードが出せて、練習を重ねられるような資質でないと、競技者として上位には入れません。
なので、自分目標として、「何分以内に走れるようになりたい」を掲げて走れればそもそも十分で、だからこそ社会人から始めやすいのがランニングなのでしょう。
キロ何分だとしてもケガさえしなければ良くて、言えるのは遅すぎると膝を壊しやすいので、ある程度のテンポで爽快に走れることがおすすめです。
「ジョグ」のペース
例えば、こみちがこれから20キロを走るとして、遅くても絶対に歩くのを禁止といるルールを設けるなら、まずはキロ6分くらいで走り始めるでしょうか。
その時に意識するのは足を出すテンポで、早いと疲れますし、遅いとストレスが溜まります。
なので、ケイデンスを185くらいにしたいと思うと、ペースはキロ5分から5分10秒くらいになるはずです。
例えば、キロ4分20秒ペースは、同じケイデンスですがストライド幅が10センチ、15センチ変わります。
キロ5分ペースと何が違うのかというと足を出すテンポは同じでも、その出すタイミングが違うのです。
言ってしまえば、足を最適なタイミングで出せれば、キロ4分20秒ペースくらいで走れるのに、遅れてしまうことでキロ5分ペースになってしまいます。
それも筋力やスタミナが関係していると言えばそうですが、トップ選手のようなスピードの話ではないので、自分なりに練習すればタイミングを合わせて走ることは誰にでもできることです。
最も分かるのが、足を前に出してから体が追いつくのではなく、体の移動に合わせて足を下せているかがポイントです。
初心者の時は、速く走りたいと思って足を前に出そうとするのですが、それで速くなるのはあるスピードまでで、長い距離を走る時にはそれでは疲れてしまいます。
言い換えると、キロ5分や6分、もっとゆっくりのペースになってしまうのは、適切なタイミングから外してしまうからです。
では「ジョグ」のペースってどう決めればいいのでしょうか。
思うには、タイミングを合わせて走ることの重要性に気づいているなら、ペースで決めるよりもタイミングをよりしっかり合わせられるテンポがおすすめです。
またタイミングがわからない場合、こみちはキロ7分、8分まで落として、歩いている感覚ながら、体の真下で着地していると意識して走っていました。
上から足を下ろすように意識して走っていました。
まわりのランナーよりも遅くしか走れませんが、その動きを反復練習したことで、ランニング時のブレも減りましたし、安定して足が回せるようになりました。
こみちの場合、そこから練習して今があるのですが、テンポを合わせられるようになると、キロ4分20秒ペースくらいになってしまうと気づきます。
力を入れて走るのでも、足を懸命に回しているのでもないのに、自然にそれくらいのペースが楽に思えて、それよりも遅くしか走れない時はテンポが合っていないので、走っていても気持ち悪く感じます。
キロ5分ペースで走っていて、着地の度に膝に強い衝撃を感じますが、それは前に進もうとする力を膝関節で受けてしまうからです。
テンポが合っていれば、勢いを前に流せるので、ペースが勝手に上がります。
それが大体、キロ4分20秒ペースくらいだという話です。