ランニングの上達に欠かせないポイント
足を交互に出して走るというイメージは、間違いではありません。
しかし、ランニングを約2年続けて感じたのは、体の使い方が実に複雑だということ。
見出しだけ見た話ですが、ある女子のプロゴルファーが「アマチュアの多くができていない構え方」というタイトルの記事を紹介していて、ある意味で「同じ」ポイントがあると思いました。
「構え方」というと、「姿勢」と言い換えられそうですが、動作の「始点」という意味で理解するとそこから「終点」までの一連の動作が理に適っていなければ、やはり「始点」さえもできていないことになります。
ランニングだけではなく、ゴルフもされた方なら、「スイング(フォーム)」で悩んだ経験があるはず。
そして、理想とするプロのフォームをあれこれと参考にして、最終的に関節の柔軟性や筋力の強さにそもそもの違いがあって、フォームを理解してもその通りに真似できないことを知るはずです。
AIが広く浸透し、視覚的だけではなく、体でも同じ体験が再現できる機械が登場すれば、「プロ」の動きを自身の体でそのまま感じ取れるのですが…。
ランニングで、乗り込みが重要だと分かっても、それが実際にどう動くことなのかは言葉だけでは伝達できませんが、「再現」によって動きを自身の感覚に訴えることで、現実でも何をどうするといいのかが分かって、それに向けてトレーニングできるので上達が早いはずです。
「踏む」というアドバイス
ランニングを考える時に、何から始めたらいいのだろうというと、それは「踏む」という動きではないでしょうか。
「蹴る」や「掻く」ではなく「踏む」。
体重を軸足が支えた瞬間、その時に「踏む」という意識を持つこと。
そのためには、足を前に大きく振り出し過ぎないことが大切です。
慣れれば、振り出しても戻って来るタイミングで着地できるので、「踏む」を実践できます。
逆に戻す技術がない段階で、ストライド幅を意識するあまり、振り出し過ぎても「踏む」が不完全になるので、振り出す幅を狭めても「踏む」をしっかりと行うべきです。
経験として、キロ4分30秒ペースくらいまでなら、足を振り戻せなくても踏むを意識しただけのフォームで到達できるはずです。
例えば、サブ4を目指しているランナーなら、なおさら、フォームに制限を付けることで、ダメなフォームになってしまうリスクを回避できます。