そうなの?という当たり前でも、意外と気にしなかった話
みなさんはランニングをしていて、接地してから次に接地するまでの間、足を動かす行程のうち、どれくらいを「意識して」動かしていますか?
こみち自身を振り返ると、ランニングを始めた頃は、ほぼ100%を自分で管理していたように思います。
足をこう動かして、こういう軌道を通して……。
自分が理想とするフォームになるように、足の動きを一つひとつ意識していました。
でも、だからといって、そういう時期が必要なかったのかというと、決してそんなことはありません。
そうやって身体の動かし方を意識した期間があったからこそ、今の感覚につながっているんだと思います。
では、今はどうなのか。
今のこみちの感覚では、接地して「ポン」と跳ね返った足が上がり、再び地面に下ろそうとする辺りから、ようやく足の動きを認識しています。
自転車で言えば、ペダルを踏み込む辺りでしょうか。
ただ、毎回そうとは限りません。
時には、足をほとんどコントロールしていなくて、意識できるのが「接地してから踵が地面を離れる瞬間」だけ、ということもあります。
ボールを上に投げると、落ちてきますよね。
それと同じように、足も地面からの反発で「ポン」と浮いて、また落ちてくる。
だから、自分が分かるのは、地面にぶつかって跳ね返る瞬間くらい。
そんな感覚です。
ここで何を伝えたいのかというと、走っている時に「太ももを上げよう」「足を下ろそう」といったことを、ほとんど意識していないということです。
むしろ、返ってきた足の動きを止めないように、そのまま送り続ける。
そんなイメージなんです。
今朝もまだ疲労感が残っていました。
走っていると、気持ちが「もうやめたい」と思うというより、身体そのものが止まりたがる感じです。
呼吸が苦しいわけでもない。
筋肉が疲労して動かないわけでもない。
おそらく、神経系の疲労なんでしょうね。
そんな状態でも、今朝は5kmを走ってきました。
そして、一番ペースが上がった時は、キロ3分20秒。
「速いでしょう?」という話ではありません。
むしろ、なぜそこまでペースが上がったのか、という話です。
理由は、頑張って足を動かしていないからです。
跳ね返った足を、また下ろす。
また返ってくるから、また下ろす。
どんどん返ってくるから、どんどん下ろす。
それを繰り返していると、結果的にキロ3分20秒までペースが上がっていく。
つまり、今のこみちにとっては、キロ3分20秒ペースというのは「頑張って走るペース」ではありません。
そのペースのテンポを、どれだけキープできるか。
そんな感覚なんです。
例えるなら、バスケットボールのドリブルに近いかもしれません。
細かく速くドリブルするのか、大きくゆっくりドリブルするのか。
どんなテンポで、どれくらいの大きさの動きを繰り返すのか。
ランニングも、それに似ています。
例えば、キロ5分でしか走れていない時。
「走力がないから」と考えてしまいがちですが、実は足の回転と、地面を迎えるタイミングが少しズレているだけなのかもしれません。
では、なぜズレてしまうのか。
それは、自分で足を動かそうとしているからです。
走れない時に限って、自分が頑張って足を動かしてしまう。
その結果、疲れる。
そして、スピードにも乗れない。
だから逆に言えば、ほとんど意識しなくても足が動いてくれて、走っている間はそのタイミングだけをキープできれば、あまり疲れないのに、それなりのペースで走れてしまいます。
というか、何キロも走り続けるなら、そういう走り方でないと疲れてしまうんですよね。
もちろん、運動不足解消のためのランニングなら、「疲れて帰ってくること」が目的でもいいと思います。
それはそれで、すごく意味のある走り方です。
でも、「速いペースを楽に走りたい」と思うなら、足は自分から動かさない方がいいのかもしれません。
もちろん、テンポやピッチに変化をつけるためのきっかけとして、動きをコントロールするのはいいと思います。
ただ、基本的には、
足を動かすのではなく、返ってきた足を止めない。
その感覚の方が、楽に速く走ることにつながるのかもしれません。