いつかは「ボーダーバンクス」と言われる理由を探して

圧倒的な存在感!

キャンピングカーショーなどに足を運んで見れば、そこにはさまざまなビルダーによって、軽

自動車からマイクロバス、さらには海外製まで、同じキャンピングカーとは思えないほどのバリエーションがあります。

その中でも圧倒的な存在感を醸し出しているのが、ナッツが製造販売している「ボーダーバンクス」という大型キャンピングカーです。

とは言え、海外モデルでは、2人使用でも全長6メートル級は標準的で、ファミリー向けなら7メートルというくらい大きなサイズであることも確認しておきましょう。

しかしながら、国内の道路や駐車場事情を踏まえると、扱い安さの目安は長さ5メートルまでだと思います。

それを知っていても、停車しているボーダーバンクスの車内に足を踏み入れれば、ソファーの大きさ、通路の広さ、後部にあるベッドの大きさ、どれを取っても十分なサイズ感だと思うはずです。

というのも、一般的なキャンピングカーとして人気があるカムロードベースの場合、実際に車内に入ってみると、「大きいなぁ!」とか「広いなぁ!」とは感じないでしょう。

もちろん、乗用車の車内で食事することと比べれば、テーブルも十分に広いですし、何より車内で立ったまま移動できて、冷蔵庫なども使えるのですから、便利であることに変わりありません。

それでも、ボーダーバンクスに乗れば、初めてキャンピングカーに触れた人でも、「広くて大きい」と感じられるほど、車内にある一つ一つがゆったりと作られています。

それは例えば、車内でコーヒーを飲んだとしても、「車の中でコーヒーが飲める!」ではなく、「コーヒーを飲める豊かな時間がある」という具合に、気持ちも一歩先を見ているところがボーダーバンクスなのでしょう。

カムロード仕様のキャンピングカーから乗り換える!?


トヨタがキャンピングカーを作るビルダー向けにトラックとして販売している「ダイナ」を特装車両の「カムロード」として提供しています。

キャンピングカーにするので、トラックに必要な荷台などは必要ないからです。

しかしキャンピングカーのモデルを調べてみれば、1.5トン級のカムロードのキャパを超えたニーズが寄せられているのも事実でしょう。

例えば、道の駅などで車中泊する時でも、夏場のエアコンが必要とされたり、しかも発電機やアイドリングまで稼働させにくい環境が広がりを見せると、車により多くの装備を積み込む結果になります。

つまり、テントを張るキャンピングスタイルの延長として、現地ではテントを使わずに車に泊まろうという発想までなら良かったのですが、エアコンに冷蔵庫、テレビにトイレにシャワールームと、あると嬉しいアイテムが多くなれば、車体重量3トンとか3.5トンがMAXのカムロードでは厳しくなってしまうのは当然の流れでしょう。

ユーザーが思うのは快適で安定感のある乗り心地


ボーダーバンクスは、マイクロバスのコースターをベースにしていて、もともと人を乗せる車ということもあり、試乗する多くの人が運転や乗り心地に満足を感じています。

もっとも、ボーダーバンクスは6メートル級のモデルであり、4000cc超をディーゼルエンジンで動きます。

そのエンジン音はまさにバスそのもので、大きな車で移動していることを車内に伝わるエンジンの振動からも感じ取ることができるでしょう。

実際、車幅も220センチ以上と、高速道路や広い国道なら問題ないにしても、市街地や住宅地を走行するとなれば、運転に慣れた人でも神経を使います。

キャンピングカーはバランスが大切ですし、全ての状況で最高のパフォーマンスを発揮するのは難しいと言わざるを得ません。

その意味では、どんな目的で、どんな使い方をしたいのかがキャンピングカー選びで失敗しないコツでしょう。

こみちのようにスモールオフィスとして使うなら、ゆったりとした車内の装備品は高い満足を得られます。

しかしながら、移動先での駐車場探しには他のキャンピングカー以上に苦労するかもしれません。

また、6メートル級となれば、一般的な普通車枠には収まらず、大型車と同じスペースに駐車することにもなるだけに、乗用車感覚のまま扱うのは無理があります。

感覚的なことを加えるとすれば、夫婦など2名乗車限定という意図で選ぶなら、ボーダーバンクス以外の車体も見つかるはずです。

しかしながら、安心感のある国産モデルで、たとえ夫婦がメインの使用としても、ゆったり快適な居住空間と安定感のある機動力を求めるなら、このボーダーバンクスは期待通りのパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

というのも、製造販売するナッツではボーダーバンクスの遮熱性だけでなく、騒音対策の面でも対策を行い、例えば夜間帯の車内で周囲からの騒音も軽減されるはずです。

いつかは「ボーダーバンクス」と多くのユーザーから支持されるのは、他のモデルにはないコンセプトと、ユーザーからの高いニーズを実現したモデルだからでしょう。


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