ケイデンス230でもストライドは130センチ台

 下り坂を使って

下り坂を走る時に心掛けていることは、接地した足をいかに上手く前に振り出せるかです。

ですが、実際には引き付けた足を下ろして接地、さらに振り上げまでのスムーズさが重要です。

下り坂でタイミングを掴み、平坦路ではその勢いを落とさないで足を回し続けることを練習課題にして走るのですが、キロ2分40秒台でリラックスしつつも足を回す感覚を感じられました。

まだ右のハムストリングの違和感は消えていなくて、今回も左足でリズムを取り、右は添わせるだけだったのですが、ケイデンス230台で回して走るのも気持ち的にはまだ余裕がありました。

240行けたかも。

それくらいの感覚でした。

ただストライド幅が130センチ台と狭く、数値だけで見ると抜けの良さは思うほどでもなく、ガツガツと足を押し下げて走っていたのではないかと思います。

そうすることでケイデンスは上がりますが、そのフォームではストライド幅が伸びないので、スピードは思うほど上がりません。

トップスピードからはしっかりと足を抜けるように移行しないと、思うようには走れるようになりません。

せめて150センチには到達したかったですし、170、180まで行けば、かなりしっかりと走れていることになるのですが、昨日もキロ3分ペースで走ったりして、ランニングでも疲れを強く感じていたので、そこが思うように練習できない限界でもあります。

結果に焦らずにボチボチ。

それくらいの意気込みにしないと大きなケガをしてしまうので。


女子100mの短距離アスリートは「11秒3」限界説の話

 いろんな素質と個性があっても

先に触れておくと、「11秒3」と言う解説をしたいのですはありません。

例えば、小学生で11秒5を記録したら、それは周囲も驚くでしょうし、天才だと評されるはずです。

なぜなら、成人のアスリートになるまでまだ何年もあって、しかも限界が11秒3とするなら、あと0.2秒を突破し、さらに限界説をも覆すようなスーパーアスリートとなって、世界レベルの10秒台まで到達できると期待するからです。

しかし、数年に一度、そんな恵まれた才能を持つ人が現れて、でも国内ではなく、世界の短距離走で活躍できる人は多くないと聞きます。

日本記録が11秒21なので、公式に10秒台で走った日本女性はいないと言うことでしょう。

いつだったか、ある男性アスリートを紹介したテレビ番組で、その方のフォームとその方でできるフォームとを比較し、練習ではその差を埋めるためのトレーニングをしていることを紹介されていました。

こそから分かることとして、ただ理想的なフォームを知ることだけでは速く走れないのです。

現状のポテンシャルを知り、それに合わせた段々的なトレーニングをこなして、まして若い頃は骨格もできていないので、焦って高強度なトレーニングを強いて体を壊してしまうと、未来や可能性を潰してしまうこともあります。

実はこみちも大人になってから左ふくらはぎを傷めてしまいました。

運動中ではなく、事故に近い形でのことだったのですが、当時はもう走ることもないだろうから歩けさえすればいいと思っていました。

今はランニングをするようになり、それでも日頃は不便を感じませんが、厳密にいえばその時の事故で失ったポテンシャルはとても大きなものです。

と言うのも靭帯に大きな損傷を受けると、回復しても柔軟性が完全に戻るとは思えません。

しなやかさは、加齢でも失いますが、若い頃に速く走れても、段々とスピードが出せなくなってしまうのは、衰えがあるからです。

つまり柔軟性を失うことで、より速く走れるようにはなりません。

アスリートが練習中に長く療養しなければいけないほどの負傷を負っていいことはないのです。

ということは、日々の練習メニューでも、どれだけ疲労しているか、どこまで負荷を強いた練習にするかをしっかりと管理しなければ、どんな人でも成長が閉ざされてしまいます。

つまり、パッと走って小学生で好タイムを出すまでは、その人の才能の高さなので、何も悪い話ではありません。

でも速くなることは、単純に技術的なことだけではなく、限界との差がどれだけだったとしても、成長のために幅広い知識や信念が必要です。

まして子どもの頃からの成長であるなら、心も変化するので、指導者が焦って結果を負ってはいけないこともあるでしょう。

つまり、子どもから骨格もしっかりとして来る年代になれば、技術力も身につくのでタイムも短縮されてるでしょう。

早熟な才能の持ち主が独占していた優勝を他の人が奪うことも増えるはずです。

さらに、アスリートとしての成長を段階的に踏んで来た人は、筋力アップでさらにタイムを伸ばせますが、段階を踏む時期に基礎体力が伴わないままだと伸びる時期に入っても思うように成長できません。

結果的に、限界付近に近づくとそんなどこかで失った部分が影響し、失速することが多いのでしょう。

結果を焦らずに粘り続ける努力は、精神的にも辛い時期ですが、それを乗り越えないとその後の成長も望めないので、それを一緒に励まし合える指導者や仲間の存在はとても大切です。

特にアスリートとして完成された時期を迎えて、フォームを作り直すのはとても大変で、伸び悩み時期に入ってからの苦しさは並みではありません。

というのも、アスリートとして活躍できる期間は決まっていますし、結果によって競技を続けられるかも決まるので、数年の修正期間は悩みもあるからです。

世界レベルと国内レベルの差を知れば、競技者としてどこで限界を迎えるのかもポイントで、直向きに競技を続けることも覚悟と犠牲が伴います。

続けるから凄いとは簡単にはいえず、仮に自分で限界を感じてリタイアしても、それは仕方ないことですし、結果的に人として幸せになれればと願うだけなので、否定的には感じません。

ただアスリートとして成長し続けることは、子どもの頃も才能だけでは決まらないので、いろんな難しさがあるのだと知りました。

キロ3分ペースとキロ3分30秒ペースの違い

 キロ3分30秒ペース

こみちの場合、キロ3分30秒ペースまでならケイデンスは195を上限にストライド幅を広げることで到達できます。

その時のストライド幅は145センチ以上になっているのですが、スピードをキープさせることで足を回せば自然に届く範囲です。

キロ3分ペース

こみちの場合、キロ3分ペースはストライド幅のほぼ限界155センチ辺りまで広がり、ケイデンスを215まで引き上げなければいけません。

今朝、久しぶりにキロ3分ペースまで上げたのですが、やはりケイデンスは217まで上がり、到達していました。

ケイデンスから考えるペースアップの難しさ

気持ちよく足を回すと言う意味では、ケイデンス215だから大変とは限りません。

今朝もランニングとスプリントの中間くらいの意識でした。

ただ別の視点で、足のスイングスピードが遅く、加速からトップスピードへと移行する際に足が遅れていることも感じました。

その部分が修正できれば、トップスピードまでの繋がりが良くなり、スムーズに加速できたと思います。

また、ランニングとして考えると、ケイデンスが215まで上がると継続は困難で、スタミナを急激に消耗させてしまいます。

その意味で、こみちの走力ではキロ3分ペースは速過ぎます。

接地時間の短縮はスピードアップに欠かせないポイントですが、それを実現させるには適切なタイミングで足が所定の場所に来ていなければいけません。

今回、スイングスピード不足が確認できたのですが、軸足の時のロックが不十分だったり、遊脚になってからの引き寄せが弱かったり、課題は幾つもありました。

段々とキロ3分30秒ペースに慣れて来たイメージがあったのですが、キロ3分ペースになると要求されるスペックが一変します。

それくらい高い能力がないと、ランニングで味わうことはできないのでしょう。

その際のストライド幅が175センチなので、今使うシューズではなく、より高反発なシューズの助力を借りでもしないと難しいでしょう。


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