高さ20センチの台から
高さ20センチの台から小さくジャンプして片足着地してみよう。
着地したらそのまま静止できるだろうか?
その時の動作をよく観察すると、接地した時に体重を足が受け止めてわずかでも沈む感覚がある。
そして、しっかりと受け止めたら、また元のポジションに戻っているはずだ。
この沈んで浮き上がる動きがポイントで、ランニングでもこの動きに合わせて走りたい。
つまり、接地して沈んだ後、体幹でバランスを取って安定させるのではなく、浮き上がりに合わせて次の一歩へと繋げてたい。
ということは、沈んで浮き上がるまでにバランスを取らなければいけない。
だから、腰から安定していないフォームだと、接地がバラツキ、その動きに合わせて走るのも難しくなる。
結果的に、腰の高さをコントロールして、足を出して体重を受け止めるまでの動きが一定であれば、よりそのタイミングに合わせやすい。
今朝のランニングではキロ4分ペースで走った区間で、心拍数が130bpm前後だった。
前半のキロ6分ペースを含めた平均心拍数が105bpmで、運動負荷としては「0」という評価が出てしまった。
なぜそんな評価になってしまうのか考えると、キロ6分ペースではほとんど手足を動かしている運動になっていない。
キロ4分ペースでも、130bpm程度なので、ある意味ではジョギングに近い。
つまり、浮き沈みのタイミングに合わせれば、重いはずの体を一番楽に移動させることができる。
これが毎回、バランスを取って静止し、足でジャンプして前に移動してしまうと、それはかなりの重労働になる。
運動不足の解消で走るなら、それでも悪くはない。
ただ、効率的に走るメリットは、体への負担を減らすことにも繋がる。
ランニングを始めた頃は膝関節を痛めていた。
でも今は、膝が痛くなることもほとんどないし、痛くなったとしても、なぜそうなったのか何となく思い返すことができる。
痛くならないフォームがベースにあって、それとは違うフォームで走っていたと分かるからだ。
例えば、何も持たない時と2、3キロの荷物を背負って走る時でもフォームは変わって来る。
特に背負った荷物が動きに合わずにバタついてしまうと、バランスも崩れてしまう。
その結果、理想的なポイントで足を出せなくなってしまうので、ペースも落ちるし、余分なスタミナも使う。
その意味でも、足首に何か重りのような物をつけて、筋力アップさせる方法は、絶対的なパワーアップには繋がるけれど、ランニングフォームとして理想的かは別問題だ。
安定させる意識が強く、タイミングよく足を出せないので、だったら筋力アップよりも先にフォーム作りをマスターした方がいいだろう。
細かな動きにこだわるよりも、大きな動きを出来るだけ利用し、その流れでランニングへと結びつけることで、より楽に走るフォームに到達できると思うのだが。