そもそもの疑問
ストライド幅が140センチを超えるって、難しくないでしょうか。
まだ始めたばかりの頃、こみちは、大股で走ればストライド幅を伸ばせると勘違いして、大股で走る練習をしていた時期もありました。
そこから、バウンディングへと進化したのですが、間違いでしたが、それも結果的に無駄ではなかったと思います。
ただ、それでストライド幅が広げられるのではなかったようです。
そして、片足ジャンプで140センチ以上を連続できるのかと考えると、どう地面を蹴れば良いのかも深掘りする必要があると思っていました。
なぜ陸上経験者は「乗り込み」を大切にするのか？
陸上経験者の多くは、ランニングで乗り込みを大切にされています。
その理由として、走りを方向づけられるのが地面に接している「乗り込み」の時だけで、空中移動中は走りそのものに影響を与えられないからのようです。
とは言え、陸上未経験にとって、「乗り込み」という動きも聞き慣れないかもしれません。
正確な説明ではありませんが、こみち自身は前に伸ばした足が地面に触れて、足の裏に体重を感じることだと思っています。
例えば、体重が65キロの人が乗り込みした時、足の裏に体重と同じ重さが乗り掛かるのかというとそうではありません。
体重の３倍、４倍の重さが乗り掛かるらしく、それ故に初心者の方が膝を傷めてしまう要因にもなっています。
そして、それだけの重さが下向きに掛かり、乗り込みして逆方向の上向きにどれだけの強さで足を活かせるでしょうか。
だからこそ、下向きの力を脇に逃して初心者の方は走ってしまいます。
その方法が、膝と足首の関節を曲げ伸ばしすることです。
力を関節で受け止めているとも言えるでしょうか。
では中級者のランナーがどうしているのかというと、下向きから上向きに切り替わるタイミングに合わせて、乗り込みを行い、体重を含めた力に反発しないようにしています。
そして、上級者の方は、上下動の動きを抑えて、常に前に進む力を発揮させることで、軽く見えてめちゃくちゃ速いランニングを実現しています。
イメージしやすい例えとしては、丸いタイヤを回しているような感じで、地面に触れた時だけ足が一瞬体重を支え、でもすぐに進むので受け止めるほど力を使いません。
ということは、走っている時に上にポンポンと跳ねてしまうのも違えば、接地で大きく沈み込むこともないのです。
腰の位置を保って、足だけが回っているようなイメージになるということです。
つまり、乗り込みが唯一の地面との接点で、そのタイミングでいかに上手く足を捌けるかがとても重要なので、経験者はみんな「乗り込み」にこだわるのでしょう。
地面を蹴るタイミングはランナーが決めることではない！
イメージはトランポリンで、ジャンプから落下して、トランポリンの表面に降りたら、その後のジャンプは力の向きが変わる時に始まります。
つまりランニングでも同じで、乗り込みをしてシューズのソールに下向きの力が加わり、必ず上向きになる一瞬があって、そのタイミングに合わせて乗り込みでも足の裏に力を入れます。
そうすることで、上向きの力を借りて前に進むので、一番楽にジャンプできます。
しかし、上向きのタイミングは一瞬で、コンマ何秒でもズレると進む力が全く違います。
軸足と体の位置関係を含めて、しっかりと押し込めるポジションをそのタイミングに合わせることがとても大切です。
この感覚とポジションを身につけると、ランニングペースがかなり変わり、それまでキロ５分が大変だったこみちが、最近ではキロ４分どころか、キロ３分30秒ペースでも普通に感じます。
もちろんそのペースで長く走り続けるには、スピード持久力の練習が必要ですが、感覚が全く違うので、絶対に身につけるべきテクニックだと思います。