ランニングを始めた頃
当時を振り返ると、300mを全力疾走できませんでした。
じゃあ、今ならどうでしょうか。
実は「できません」。
当時は2キロを連続して走り切れませんでした。
じゃあ、今はどうでしょうか。
「できます」
この問答にピンと来たなら、ランニング経験者でしょう。
少し紹介すると、「全速力」で走ると体内の酸素があっという間に消耗します。
そして消耗してしまうと、充填されるまでは同じパフォーマンスを発揮し続けられません。
つまり、初心者でも中級者でも、きっと上級者になっても、全力疾走で走り続けることは困難なことに変わりないのです。
一方で、ある距離を立ち止まることなく、走り切れるかどうかは、練習次第である程度まで上達できます。
多分の話ですが、体内のエネルギーが枯渇するのは、30キロくらい移動した時で、約20キロのハーフマラソンでは問われないですが、フルマラソンでは枯渇させないエネルギー補充もポイントになるのです。
こみちの場合、ランニングを始めて3ヶ月が経過した頃から、「心拍数」を気にしながら走るようになりました。
その理由はシンプルで、その時の自分のパフォーマンス力を心拍数で確認するようになったからです。
例えば、こみちの平常時の心拍数は50bpmで、時に40台前半や30台になっていることもあります。
そして、ランニング中の心拍数は、最も高い時で190bpmで、日々のランニングでは160から130辺りが多いようです。
意外とペースは関係なくて、リラックスしてキロ4分ペースなら、体調の悪いキロ5分ペースよりも心拍数はずっと下です。
そして、最近で言えば走り始めると一気に上昇し、同じペースで走ると段々と低下していきます。
思えば、呼吸が苦しくて走れないというよりも、筋力が疲労してフォームが不安定になりペースが落ちてしまうことがずっと多いです。
つまり、普段から走っているペースを上限として考えるなら、もう少し安定して走れるようにトレーニングするのがいいということです。
また、もう少しペースを速くしたいのであれば、心拍数の上昇具合を確認しながら、心肺機能の向上もポイントに加わります。
この1年9ヶ月で変わったこと
走っていて、足を振り上げて目的の場所に接地するというランニングフォームの基礎がとても安定しました。
安定することで、次の一歩も安定し、さらにその次も安定します。
つまり、毎回、ベストな接地で走れるので、体の動きもムダが減りましたし、ペースも上げられるようになったのです。
これが初心者の頃は、足を前に運ぶのも必死で、ドタバタしながら足を動かしているので、毎回接地する場所も変わりますし、走っている時の姿勢の変化も大きいです。
これでは、長い距離を走ろうとしても、疲れてしまうでしょう。
日頃のランニングで意識していること
実際、足を運ぶのに使う機能として、股関節の柔軟さと足の付け根にある筋力強化がとても重要で、例えば「お尻で走る」というワードも大臀筋やハムストリング、腸腰筋、内転筋などが大きく関わります。
さらに言えば、肩甲骨まわりの柔軟性や背筋などもランニングスピードに影響するので、走っているだけよりも、それらを個別にストレッチやトレーニングすることで、より短期間で機能向上に役立ちます。
走っているとできるようになることもありますが、体をどう使いたいのか、それには筋力がどう関わるのかを知っていると、トレーニングする内容が「走る」という漠然なものではなく、スキルアップに欠かせない練習に変わります。
例えば、ストライド幅は、一歩で進む距離指しますが、大きくしたいと思うと誰でも大股で走ろうとしてしまいます。
しかし、ある走り方に対応するペースというものがあって、それ以上で走ってしまうとスネの筋肉や膝関節などを傷めて、ランニングそのものができないということも起こります。
こみち自身も大きなケガではありませんが、約1ヶ月走るのが難しいという時もありました。
例えば、10キロ走っても今は平気ですが、何も知らずにめちゃくちゃなフォームで走ってしまうと、翌日に膝関節が痛くて歩けないということだってあり得ます。
どう使えば、ケガしないのか。
負傷しながらフォームを修正してもいいのですが、実際のところ、ケガをキッカケにランニングをしなくなった人を知っています。
特にしばらく運動していなかった人は、安全性のためにも、シューズなどを揃えてから始めた方がいいでしょう。