ランニングの話ではありませんが…
youtube で柔道のメダリストが、母校で後輩の指導を行うという内容の動画を観ていました。
競技レベルは全く違うはずなのに、そのメダリストの練習がとても基礎練で、しっかりと優しく丁寧なことに驚きました。
力で強引に見せつけるような、派手な技も格下相手なら余裕で出せるでしょう。
しかし、そんな素ぶりは一切ないだけでなく、後輩の、また経験の浅い白帯の生徒よりも一つひとつが丁寧で確実です。
でもこれ、スポーツはもちろんですが、それ以外の分野でも同じことが言えて、「トップ選手の練習」を格下の選手は同等に熟せないということです。
ランニングで、キロ4分ではなく、3分ペースで走るから上級者ということではなく、多分、どんなペースで走っても、その課題からより多くの学びや確認をしているから上級者なのではないでしょうか。
こみち自身もランニングが習慣になり、それこそトップスピードとしてならキロ3分ペースも超えられます。
でもケイデンスやストライドを最大限に活用させる目的ならそれもありですが、例えば接地でどれだけしっかりと乗り込みできているのかが何倍も大切です。
簡潔に「乗り込み」というひと言で言い退けてしまいますが、姿勢から腕振りから、足の動かし方まで、チェックするべきポイントはたくさんあります。
実際、キロ何分で走っているのかよりも、例えばキロ6分でしっかりと体を動かしているなら、その練習の方が選手としてはレベルアップされるでしょう。
初心者から中級者に早くなりたいと思って、派手な部分ばかりを追ってしまうと、結果的に成長も遅くなるように思います。
こみちはyoutube を参考にしながら、自己流でランニングを覚えたので、いろんな失敗も重ねて来ました。
その多くは、早く上達したいと焦っていたからですが、そんな時ほどケガやアクシデントが起こり、1カ月走れないというような経験をしました。
本当に急がば回れで、基礎練をしっかりと繰り返すことがより確実にスキルアップできるのは、ランニングにも言えそうです。
始めた時に、最低でも3ヶ月くらいはフォーム作りに時間を割いた方が、そこからの上達は全然違います。
乗り込みが大切だと言われても、バウンディングができないなら、やはり要求されている動きは再現できないでしょう。
かと言って、バウンディングをいきなり始めると、膝関節を簡単に傷めてしまうはずです。
つまり、体の構造や骨格、筋肉の働きなどを調べて行くと、段々とランニングという運動がどんなものなのかも理解できてきます。
そして、逆算的に運動するポイントも分かるようになるので、日々もランニングでもどんな動きに注意すると効果的かも分かって、その上達がまた楽しみになります。