「日野デュトロ Z EV」という次世代トラックをご存知だろうか?

日野自動車が提案する「物流のラストワンマイル」の形

物流におけるラストワンマイルとは、eコマースが社会に登場した結果、お客様である我々の元まで商品を届けてくれるドライバー不足解消のキーワードです。

つまり、自宅までの「あと数キロ」の利便性をどう実現するべきかが社会的にも解決するべき問題となっています。

日野自動車の紹介によると、一般的な配送用トラックの荷室は道路から約80センチあるそうです。

つまり、配送するべき荷物をこの「80センチの高さ」が、ドライバーに大きな負担となっています。

そこで、日野自動車が提案する「日野デュトロ Z EV」は、ラストワンマイルにおける様々な問題解決を踏まえたコンセプトを実現しているトラックです。

例えば、床の高さは約40センチと、ドライバーが道路から乗り込む際もワンステップで行えます。

また目的地に到着した時も、運転席からそのまま荷物室まで立ったまま移動できるのもポイントでしょう。

そして、ボディーサイズは道幅の狭い都心部の住宅街でもスムーズに走行できるように、横幅1.7m、長さ4.7m、高さ2.3mとかなりコンパクトです。

さらにこの「日野デュトロ Z EV」は電気自動車なので、床下にバッテリーを装備し、電力で駆動します。

キャンピングカーの新しい時代の幕開け!?

「日野デュトロZ EV」のような電力駆動の小型トラックが登場すれば、現在ガソリンやディーゼルで走行しているキャンピングカーもやがては電気自動車に変わるのではないでしょうか。

昨今のキャンピングカーがエアコンを始めとした電化製品をたくさん搭載し、それを賄う電力確保の流れとして、「充電」や「蓄電」に注目されています。

ビルダーによっては、走行時の充電に特化したり、晴天時のソーラー発電を取り入れたりと、様々な工夫が盛り込まれています。

中には、とても巨大な大容量バッテリーを装備することで、さらに充電や蓄電の煩わしさから解放しようという動きもあります。

ただ、そんな大型バッテリーを搭載することで、キャンピングカーでは不足しがちな荷物置き場が削減されてしまうなど、まだまだ完全に解消されたとは言えない状況です。

そんな状況での、新時代の電気自動車の登場は、キャンピングカーの未来にも大きな影響を与えることでしょう。

実際の使用を考えた時に、キャンピングカーでも全長が5メートル以下に収まっているかどうかは大きな問題です。

日常的には5メートル10センチでも、それほど大きな問題にはなりません。

しかし、多くの商業施設で採用されているであろうサイズは、5メートル以下の長さや高さ制限のある立体駐車場や屋上駐車場などでは2メートルから2メートル50センチまでの長さでないと利用できないこともあります。

むしろ、このサイズに収まらないなら、5メートル30センチも6メートルも利便的には運転のしやすさが問題なだけであり、駐車場の利用ではどちらも不便さを感じるのは避けられません。

これは、キャンプ場やRVパークなどでも同様で、「気軽さ」を考えるならキャンピングカーのサイズは「5メートル以下」が大前提ですし、高さも2メートル数十センチ以下が望ましいことになります。

当然ですが、室内高との関係から低い床であることが望ましく、外見ではそう感じない多くのキャンピングカー(ここではキャブコン)も、実はかなり床面が高いことも事実です。

それは、車の構造にもつながり、頑丈なフレームがあるが故に、どうしても架装されるキャンピングカーの場合には腰高なモデルになってしまいます。

そんな長年の課題も、次世代トラックの登場により、一気に解決されるかもしれません。

気になるポイントとしては、やはり充電環境の確保になると思いますが、それこそ走行充電とソーラー充電、さらに100v又は200v、さらに専用の充電ステーションが拡充されれば、さらに利便性が向上されます。

今後の動向が気になる一台と言えるのではないでしょうか。

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