先ずは歩くでもいい
走ることも歩くことも、進むために左右交互に体重を支え続けます。
つまり、この「支える」がどれだけ安定しているかで、運動に慣れているかが決まります。
歩く場合、早歩きでも1分間で140歩はなかなか大変で、これが走るに変わると300回近くまで上げることができる人もいます。
つまり倍以上の回数になるので、一歩をどれだけスムーズに行うかが違います。
これはこみち自身の経験ですが、あるペースで走ることができても、それ以上のペースになると、体幹がブレてフォームが崩れて、一時的にスピードが上がってもキープできないということが起こります。
その理由はシンプルに「安定感」を保てないからです。
歩く場合でも左右でリズムや運び方が異なると、やはり安定感は損なわれます。
そこで、足を真っ直ぐに後方から前に振り出すために、歩いている時でも、路面にできた「線」などを目印にして足の動かし方や自身の癖などを確認してみるのも悪くありません。
つまり、ランニングをいきなり始めるのも否定はしませんが、より上達するためには、「安定感」がどこで決まるのかを追った方が結果的に早く上達できます。
なので、最初は走るにこだわらず、歩く動作をただなんとなく歩くではなく、足をどう動かすと安定し、また素早く動かせるのか、体重移動する過程を観察すると上達に繋がります。
正しいフォームが最短で上達する方法!
最近、短い距離であれば、こみちもキロ4分ペースで走れます。
つまり、こみちと全く同じフォームを真似できれば、少なくともこみちと同じペースで走ることができるということ。
オリンピック選手と同じ動きなら、彼らのようなパフォーマンスにもなれるのです。
でも残念ながらそれは急にはできません。
体のバランスを保つ体幹や、関節の可動域の広さ、柔軟さ、筋力の強さ、加えて心肺機能やスタミナが異なるからです。
正しいフォームも、究極のフォームをいきなり真似ようとしてもいろんな理由で言われた通りは真似できません。
こみちの場合も今のフォームが過去一番効率的ですが、このフォームを最初からマスターすることはやはりできなかったと思います。
正確には記憶していませんが、5回とか6回くらいはフォームを見直して、少しずつ慣れに合わせて課題も変えながら、成長させていくことになります。
ランニングをどう始めるといいのか?
間違えた方法をしてしまうと、こみちにも経験ありますがケガをします。
そのケガは筋肉を痛めたり、関節や骨にダメージを与えたり、場合によっては1ヶ月とか数ヶ月、もっと長い期間走れなくなることも起こります。
そのケガを防止するためにも、例えばこみち自身が今のフォームが最も理想的だったとしても、そこをいきなり目指すのではなく、ケガをしないフォームから体作りをする方が長くランニングを楽しめます。
そこで、最初はとてもシンプルなフォームから始めて、段々とフォーム作りを基礎体力の向上に合わせて行うと思います。
ランニングでは足を前に出さないことを理解する!
体に対して、足を前に出して着地しないために、前に出した足が地面に触れる前に体がその足に追いつくように動きましょう。
その動きは、今後のランニングを楽しむために、ずっと活かされる動きなので、最初にマスターするといいでしょう。
別の言い方をすると、スキップや片足で行うケンケンが似た動きで、ランニングのために覚えるというよりも、子どもの頃に遊びで行った動きの中にランニングで心得て起きたい動きがあったということです。
個人的、運動神経の良さは高いレベルのパフォーマンスにも耐える基礎体力の高さだと思いますが、パフォーマンス力は高くなくても、いろんな動きをどこかで経験していると、それらを組み合わせたり参考にすることで、必要な動きをマスターしやすいということがよくあります。
なので、ランニングでは、スキップやケンケンをたくさんしていた人は、言われて早い段階でランニングの基本的な動きができるようになるでしょうし、していなければスキップやケンケンの動きから始めればいいのです。
ではスキップやケンケンができるようになったら、次に何をすればいいでしょうか。
実を言うと、ランニングの基本は言ってしまえば、スキップやケンケンで終わりです。
言い換えると、それだけのコツでも運動経験者なら一気に走りが変化するからです。
ではこみちのような運動初心者はどうでしょうか。
それだけを真似てみることはできても、どこでできたと判断していいのか分からないと思います。
言ってしまえば、ランニングの基本練習に、バウンディングという動きがあって、それはケンケンをもう少し本格的にした動きなのですが、バランス感覚や弾むタイミング、体幹などが一定水準以上でないとできないだけでなく、無理に真似るとケガをします。
しかしながら、スキップやケンケンをしてみるの延長線上にあるのはこのバウンディングのような動きで、強い力をどのタイミングで発揮させれば上手くできるのかを知ることができれば、ランニングのパフォーマンスも格段に向上します。
つまり、動きそのものはとてもシンプルですが、どこに足を着地させると効率的なのかとか、体重はどんな風に軸足に乗せるといいのか、上手く体重を支えるには新たにどんなトレーニングが必要になるのか、そんな感じで動きを細分化し、少しずつ自分で改良させながら、理想的な動き(フォーム)へと進化させます。
こみちの経験では、運動慣れしているとランニングもある程度まで一気に伸びると思います。
しかしどんな人でも、どこかで一度頭打ちになり、やはり動きを細分化して改良しなければそれ以上にはなりません。
一方で、初心者であっても、そんな意識を持って練習すると、ある段階で急にパフォーマンスが格段に向上したりします。
理由は最後の一つがマスターできた時に、パフォーマンス力が高い水準で整うからです。
キロ6分ペースで走っていたのに、キロ4分、3分ペースでも安定して走れてしまうということが起こります。
それは結局、安定感が増して、ペースアップしても崩れないからできることなのですが、言ってしまえば速く走れば身につくものではなく、ゆっくりのペースで動きを覚えて、時々は少し速いくらいのペースでも動いてみることで、リズムやテンポに慣れていきます。
そのままもっと速く動いてフォームを崩してしまうよりは、もう一度基本に戻り動きを再確認して走り込み、機会を見て再挑戦するという繰り返しが、結局は一番の近道にも思えます。
何よりもケガのリスクを抑えられるので、ランニングを安心して長く続けられることが最もいい部分でしょう。