「フォアフット走法」が気になるから「ピッチ走法」も見直してみる話

 確かに「フォアフット走法」は条件が多い!

「フォアフット走法」は、接地に関わる乗り込みや足さばきなどがマスターできていないと上手くメリットを引き出せません。

腰が高くなるバランスの不安定さやふくらはぎの負傷リスクを考えると、身体に大きなダメージをもたらすデメリットもあります。

しかし、フォアフット走法のフォームがキープできると、無意識のうちにキロ3分台のペースで走れるほど、スムーズなランニングが期待できるので目指して練習するのもいいでしょう。

だからこその「ピッチ走法」

本音を言えば、ランニングを始めた当時のフォームは、ピッチ走法にはなっていません。

ストライド走法との対局で、ケイデンスを上げて走るとピッチ走法と言ってしまうのですが、ピッチ走法でもストライド幅があってもいいのです。

というよりもピッチ走法をあえて定義するなら、「ストライド幅を過度に伸ばそうとして追加のアクションを加えない走り方」と思っています。

それはストライド走法で走る時に、踏切りで腰にタメを作っていたので、それを使わないでテンポを重視して走ることをピッチ走法と呼んでいた時期もありました。

しかしながら、フォアフット走法のフォームを習得する準備段階で、ストライド幅はシザーズジャンプの要領で稼げることが理解できると、腰にタメを作り両足を広げることでストライド幅を増す必要もなくなります。

つまり、ピッチ走法だからストライド幅が狭いということではなく、言えば踏切り角度を低くして、理想的なケイデンスに合わせてリズムを作る走法だからです。

一方でストライド走法は少し高めに踏切ることでストライド幅を稼ぐ分、ケイデンスを犠牲にしてリズムはゆっくりになります。

しかし、フォアフット走法がどんな技術で構成された走法かを知ってしまうと、ピッチ走法もストライド走法もあえて区別する必要性が薄く、「推進力をどう発揮させるのか?」の問いにどう答えるのかでしかありません。

大股で走るストライド走法は、確かにストライド幅を広げられます。

しかし、ケイデンスを向上させることが難しく、実際にケイデンスを上げて行くとピッチ走法と走り方が似てきます。

そして、腰のタメの短くし、フォアフット走法で用いるシザーズジャンプのテクニックで走ろうとしています。

つまり、最終的にはフォアフット走法の理屈に行き着くのですが、それまではテンポで走るならピッチ走法であり、踏切りにアクセントをおけばストライド走法にもなるということでしょう。

フォアフット走法習得の途中で

アキレス腱の傷みがまだ改善しないこともあり、少し負担の高いフォアフット走法で走ると後から傷みが増します。

疲労感や筋肉の張りというものではなく、筋の傷みという感じで歩くのはできても、瞬間的に強い加重があると傷みを伴います。

そこで、今朝のランニングはキロ7分台のとてもゆっくりとしたペースで走ることにしました。

ストライド幅を狭めて、乗り込みをできる限り真上から行い、足首関節を使わずに踵から接地したら速やかに足を離す。

特にふくらはぎが痛い左足は、右足の推進力に添えているだけで、あまり走る役には立っていません。

それでも、キロ7分台のゆっくりしたペースから、キロ5分台、4分台とテンポが上がって、ストライド幅も130センチ前後になっていました。

この結果からも、両足を大きく開いていなくてもストライド幅は確保でき、ペースも4分10秒台になっていました。

ペースを上げる意識もなく、左足での加速も期待しないで、フォームだけを安定させていれば、それくらいのペースになってしまいます。

しかもフォアフットで着地するのではなく、しっかりと踵からし、母指球あたりに来たタイミングで骨盤から地面を押しているだけです。

足では押さなくても、骨盤を押し込むことで、それが推進力に変換されてペースが守られます。

ケイデンスは190spmに届かないくらいでしたが、それくらいのテンポでもキロ4分前半くらいで走れてしまいます。

でもこれだって、以前はそうはなりませんでした。

シザーズジャンプができることで、それだけ腸腰筋が強化され、臀筋からハムストリングの筋力も向上したことで、瞬間的に加速できるようになったと思われます。

やはり、ふくらはぎの負傷は残念です。

試してみたいこともまだまだあって、うまく成果が見つけられたら、今まで以上のペースで走っても疲れないと思うからです。

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