キロ３分台で走るだけで…
ランニングを始めた頃は、重心移動を全くしていなかったので、踵から接地し、そこに体重が乗り掛かり、足で地面を蹴って次の一歩という感じでした。
それが、前に振り出した足が戻って来るタイミングに合わせて、足の裏全体で体重を受け止めて、反対側の足を振り出してまた着地というフォームに変わりました。
今は、足を振り出して、その足が戻って来たタイミングで着地するのは同じ。
でも反対側の足が接地のタイミングで前に振り出します。
つまり、「接地で体重を受け止める」という意識よりも、「接地で足を入れ替える」という感覚に変わりました。
その時に、足の裏全体で接地すると、入れ替えるタイミングが合わせ難く、スパッと入れ替えるにはつま先だけで接地した方が都合もいいのです。
フラット接地からフォアフットにいきなり変わったのではなく、同じフラット接地でも踵よりだった接地が重心に近づき、さらに重心よりも前という感じで、段々と前に移動して行きました。
そして、今のつま先接地は、体重を支えた時にわずかですが踵が地面に触れてしまいます。
アンクルロック（足首関節の固定）が弱いことで起こるのですが、今はそんな感じです。
さらにペースアップし、ケイデンスを上げると、踵が触れるよりも前に振り出す方が早くなり、段々とつま先だけが触れるというフォームに変わりました。
ただ、ペースをキロ５分、６分に落とすと、自然に接地もフラット接地に戻ります。
厳密にはつま先部分で接地して、踵も地面に触れているという感じですが。
調子が悪い時は、（始めたばかりの頃のように）体が後ろに残りやすく、踵から接地して体重が乗り、重そうに踏み切るので思うようにペースが上がりません。
足に力を入れて掻けば掻くほど、重心は後ろのまま走るので、頑張っているのに進んでいない感覚が強まります。
そんな時は、大股ではなく、小股に戻し、代わりにピッチを上げて走っています。
すると後ろに残っていた重心がしっかりと足の裏に移動し、そこからストライドを広げると、自然にフォームが戻ります。
ただ、本当に調子が悪い時は、分かっていても上体が遅れて、キロ６分ペースでもキツくて、バテバテのランニングになってしまいます。
悪いフォームで頑張ってもいいことがないので、そんな時は早めに切り上げて休息に専念します。
いずれにしても、しっかりと足を回して走っていれば、段々とつま先寄りに接地し、そのまま振り出すようになるので、無理に接地位置を意識的に変える必要はありません。
なぜなら、キロ６分ペースでフォアフット走法で走るのは逆にできないもので、つま先寄りに接地するとストライド幅から伸びて、ペースも一気に上がってしまいます。
遅くともキロ４分10秒ペースくらいでないと、踵が地面に触れてしまいます。