ミッドフットからフォアフットになった理由

 気づいたらフォアフットになっていた!?

約一週間前までミッドフットで走っていたのですが、感覚的に1センチくらい足裏の着地するポイントが前になっていました。

ダッシュ練習では、以前からフォアフットで走ることが多かったのですが、それでもミッドフットで走ることも残していました。

その理由は、当時はハイペース用のフォームが2つあって、それらはかなり異なっていました。

なので、トップスピードを出すフォームと、長距離走でハイペースに走る時のフォームに大きな違いがあって、長距離用にミッドフットで走ることを残していた感じです。

ところが最近になって、フォアフットでもしっかりと足首の固定ができ、また足首で掻くような動きも出ないので、自然に着地ポイントが前にズレたのでしょう。

そこからミッドフット着地のフォームがフォアフット着地のフォームに近づいて来ました。

フォアフットで走ることの意味

ミッドフットに比べて、フォアフット着地はランニング中の姿勢をキープするのがやや難しくなります。

ランニング中に生じたブレが悪影響を及ぼすので、体幹が強くないとフォアフットにするメリットが失われます。

それでもフォアフットで走るメリットは、アキレス腱を使って走れることができるからでしょう。

正しい理解かどうかはわかりませんが、「腱」と「筋肉」では収縮のスピードが違っていて、スピードを出す時には「腱」を使うことが好まれます。

ミッドフットで走る場合、推進力に使えるのは主に自重の反動と、臀筋やハムストリングなどの筋肉です。

それでもキロ3分20秒ペースまでなら十分に対応できるのですが、それ以上のペースになるとケイデンスを上げたくても足が追いつかないことがありました。

一方で、フォアフットのメリットは腱反射を使えることで、より素早く足を前に振り出せるようになります。

それはつまり、よりケイデンスを高められることにもなり、スピードアップが期待できます。

また、フォアフットは中低速域でも対応でき、実際にキロ5分ペース6分ペースで走っていても、気づいたら全部フォアフットになっていました。

ヒールストライクではダメなのか?

ヒールストライクとは、踵着地で走ること。

ランニングを始めた頃は、こみちもヒールストライクでした。

そして最近までは意図的にヒールストライクで走ることもありました。

しかし、ミッドフットで走るようになって、ペースが遅くてもヒールストライクで走ることがなくなってしまいました。

そんな風にお伝えすると、「ヒールストライクはダメなのか?」と思うかもしれません。

結論を言えば、ヒールストライクがダメだとは思いません。

こみちの場合は、ヒールストライクで走らなくなっていたということです。

走る時に、「足の裏のどこで着地しているのか?」で、ヒールストライクやミッドフット、フォアフットがあるのですが、前に振り出した足の着き方で決まるのではなく、ヒールストライクで走る時は自ずとストライド幅も狭くなり、ピッチ重視で走っていました。

つまり、キロ7分ペースとか6分ペースとかで気楽に走りたい時に使っていた着地方法です。

ミッドフットになった理由は、ストライド幅を広げたフォームになったからです。

ストライド走法にすると、ミッドフット着地が使いやすいのです。

そしてさらにフォアフットになっていたのも、ケイデンスを上げる工夫をしていた時に自然となっていました。

つまり、どれがいいということではなく、どんな走り方をしているのかによって、着地方法が変わって来るということです。

ミッドフットからフォアフットへ

例えばヒールストライクのランナーが、いきなりフォアフット着地に変えたとして、いつものフォームのままでつま先を下げて着地してしまうと、シンスプリント(脛の痛み)などのケガに繋がります。

こみちの場合、フォアフット着地になったと言っても、ミッドフットとほとんど着地位置は変わりません。

一番の違いは、ケイデンスアップに対応した結果です。

つまり、どれだけ足を早く回転させられるのかを考えた時に、「着地時間」を短縮することが課題です。

足の裏全体で着地すると、より広い面なので姿勢が安定しやすい反面、踏切り動作までに僅かでも体重移動の瞬間があります。

フォアフット着地なると、着地面積が小さくなるので不安ですが、体幹を強くすることで姿勢の安定感も克服し、さらに着地したポイントのまま踏切り動作へと繋げられます。

時間にすると0.0何秒の話ですが、こみちに関して言えば、フォームが安定したことで無意識のうちに走り方が変わっていました。

ランニング中の足音

実はフォアフット着地になっていたことに、昨日まで気づいていませんでした。

その変化に気づいたのは、昨日一緒にランニングしていた人から「足音が静かだよね!?」と言われたことがキッカケです。

今朝のランニング中に「フォアフット着地になっている」と思ったのですが、とは言え着地するポイントが1センチ前になったというだけなので、フォームとして何がどう変わったということもありません。

これまで反発力を得るために、地面に踵からガンガンとぶつけて走っていた時期もあって、また強く振り出しために地面をポンポン跳ねていたりと、静かに走る意識は皆無でした。

最近になってストライド幅よりもケイデンスアップの意識が強く、いかに着地でロスなく自重を移動させられるのかを考えるようになって、ちょっと意識が変化しました。

それが、振り戻し動作の見直しです。

「振り戻し」とは、ランニング中に足を前に振り出した時に、そのまま着地するのではなく、体が追いついたタイミングに合わせて、足が前から後ろに戻りながら着地することを言います。

空中移動することで、誰もが自然に行っていることですが、ペースが上がると接地時間もどんどん短くなるので、時にミッドフット着地ではタイミングが遅れてしまいます。

つまり、一瞬で地面を跳ねたいと思うとフォアフット着地が一番都合のいいのです。

その結果、着地した時にドスンというような音にはならなくて、手と手を叩いたような音になります。

ただこの音に関しても、指摘されて気づいたことで特に意識していませんでした。

接地時間を短くしたいと思った結果、音も小さくなっていたということです。


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