骨盤の柔軟さの大切さを伝えたい!
初心者だった頃、こみちはなかなかキロ5分ペースで走ることができませんでした。
それを克服するキッカケになったのが、膝頭を1個分高く上げるようにしたことです。
足を高く上げることで、体を大きく使うことができるので、それだけダイナミックになりランニング速度も上がります。
ただ、走り慣れて来ると膝頭を上げ過ぎないことが大切です。
スピードを稼ぐには有効でも、スタミナを多く消耗するので、長距離走では効率的なフォームとはいないからです。
では現時点での理解を紹介すると、「膝頭を1個分高くする」と言う動きも、本当に大切なのは「骨盤を使う」と言う部分で、「足を動かす」ことではありません。
誤解防ぐために補足すると、意識として太ももを振って走ることは「足を動かす」になり、腰から動かすことで「骨盤を使う」になります。
つまり、初心者にとっていきなり骨盤の使う動きは真似できなくて、だからこそ膝頭を高くする意識で股関節を動かそうとしていました。
しかし、その動きに慣れて骨盤が動くようになると、もう必要以上に膝頭を上げるよりも、骨盤をしっかり動かすことだけで十分だと気づきます。
本の数週間前まで、まだそのことに気づいていなくて、足をできるだけ地面の近くを擦るように足を前に出していました。
ストライド幅が犠牲になりますが、ピッチ走法で走ると楽に感じて、それはそれでアリだと思っていました。
しかし、最近になって意図的に低く出すようなことは意識していません。
意識するのは、骨盤で走ることだけですが、この骨盤を動かすこと慣れてしまうと、もう何も考えなくても動くものなので、「骨盤で走る」と言うよりも、接地のタイミングの方を意識しています。
昨日、ランニング中の足音について思うことを書いたのですが、今朝も走っている時に自分の足音を改めて聞いてみると、やはり足が地面に触れて再び足が離れるまでの時間が短くて、足音としては「パン」としか聞こえません。
フラット接地で走っていますが、足の裏全部で着地しているのではなく、前足部に意識はあって、踏み込んだ時に踵まで着いてしまうと言う感じです。
大人になって走れなくなってしまう理由
大人になって久しぶりに走った時に思うように走れないと感じることがあります。
足がついて来ないので、足がもつれてしまいます。
この現象も「足が動かない」のではなく、「骨盤を含めた腰まわりが硬くなった」ことが走れなくなって原因だと思います。
同様に腕振りができない理由は、「腕の振り方が悪い」のではなく「肩甲骨の柔軟性」に問題があります。
足も同じですが、腕だけを動かしても可動域は広くなりません。
肩甲骨が動くことで自然な動きになります。
これは骨盤から動かす下半身の動きと同じで、足の筋力を強化しても、股関節から動かせないと足も思うようには動かないのです。
つまり、自分の腕でも、肘関節だけを動かしてもそれほど大きくは動かせませんが、肩から動かすと遥かに大きく動くでしょう。
ストライド幅が90センチでは狭いですが、130センチになればキロ4分15秒ペースに届きます。
つまりこの40センチの差を埋められるかですが、ジャンプ力の違いではなく、体の動かし方次第で克服できます。
ジャンプをする訳ではないので、地面を蹴ろうと言う意識は捨てましょう。
それよりも、体が進むことで足が自然に離れるタイミングで、しっかりと骨盤が動き、股関節を経て足全体を前に運びましょう。
その動きが分かれば、ランニングとしては十分な理解だと思います。
例えばフルマラソンを完走したいと言う目標があるなら、そこから目標に向けてトレーニングすればいいからです。
初心者にありがちな「膝関節が痛い」と言うような症状も、股関節から動かすようになって全く起こらなくなりました。
何も知らずに走っていた頃を振り返ると、着地の度に強い衝撃を膝関節に与えていたら、ケガもするでしょう。
その意味で意味でも、正しい姿勢で走ることが重要です。
難しく考える必要はありませんが、無理はしないことです。
ケガをしてしまうと痛くて走れなくなったり、気分的に走らなくなってしまうからです。