トータルで5キロですが
時間が十分になかったので、短時間でもできるダッシュを中心に練習しました。
短距離ダッシュで最も注意しているのは、「フォームを崩して走らないこと」で、特にトップスピード近くなった時にバランスを崩してしまわないように心がけました。
500m前後の距離を走ったのですが、トップスピードが概ねキロ2分40秒でした。
ケイデンスが210spmでストライド幅が170センチ前後。
ケイデンスが上がらなかった理由は2つあって、1つは左ふくらはぎを庇ってフラット着地のままだったことで、もう1つは履いているシューズのフォット感が甘いこと。
キロ4分ペースくらいなら特に気にならないシューズのフィット感が、走力の限界に近いキロ2分台になると接地した時にシューズの中で一瞬、ズレる感覚が起こります。
その一瞬でも、もう少し速く走るつもりなら、走る前に靴紐を再度調整することが最低限のセオリーです。
その辺りの適当さもあって、思うように走ることができませんでした。
関節をロックする!?
先に根拠を紹介すると、ランニングを始めたばかりの頃(11ヶ月前)、こみちのストライド幅は80センチ台でした。
100センチを超えることがずっと出来ずに悩んでいたほどです。
でも、理屈を知って練習すれば、150センチ以上になることは確実でしょう。
運動が得意ではないこみちでも、練習すればできたので。
ではどうやってストライド幅が伸びたのかというと、最初のキッカケは前に振り上げる膝頭を一個分高くするということでした。
つまり、股関節の可動域を膝一個分増やすことで、ストライド幅は変化します。
これは初心者目線でのアドバイス。
では今の認識で話すと、「乗り込み」に尽きるでしょう。
乗り込みとは、ランニング中の片足で自重を支える時のポジション動作です。
先ず、真上からしっかりと乗り込むことで、より大きな反発力を得られ、それが推進力へと転換されます。
つまり、乗り込みが弱いランナーは、それだけ前に進めないので、結果的にストライド幅も狭くなってしまいます。
ということは、ストライド幅を広げるためには、「飛ぶ」ことではなく、その前動作である「乗り込み」をもう一度確認するべきだということです。
そしてもう一つポイントがあるとするなら、膝下の関節を積極的に使わないこと。
なぜなら、使ってしまうと乗り込みが不完全になるからです。
ただし、関節を使わないこととは「曲げない」ではなく、「関節をロック」させることです。
着地した時の膝と足首の角度を、再び地面から離れるまで変えないこと。
たったこれだけですが、それが出来ずに足首を動かしたり、地面を掻いたりしてしまうのです。
もうその癖を諦めないと、これ以上の進歩は期待できません。
実はその先へ「ヒップロック」を知る
関節ロックをマスターしたら、さらに次の「ロック」がありました。
それが「ヒップロック」という方法で、着地した時に乗り込み動作を行うのですが、骨盤の水平さがとても大切で、未完成な段階では遊脚側の骨盤が接地の衝撃で下に落ちてしまうことがあります。
そうなってしまうと、足を前に振り出しづらくなります。
そこで、いかに「骨盤を水平に保てるのか?」が乗り込み動作でのポイントでした。
しかし、この先の技術として「ヒップロック」があり、簡単に言ってしまえば、乗り込みをより強固に行う方法として、遊脚側の骨盤を持ち上げ、軸足側の骨盤を下にしてより自重を意識的に乗せるということです。
こみちの場合、骨盤の上下動ではなく、軸足の押し込みをしていて、結果的にそれが「ヒップロック」の理論に重なりました。
意図的には行っていなかった技術ですが、思えばそうして走れた時には、より力強い反発を受けて、走れていたように思います。
習得は簡単ではないようで、こみちのしていたことがそれに該当するのか少し怪しくもありますが、もしもそうであるなら、確かに軽快に走れたという記憶が残っています。