ジョギングだからこそランニングをフォームを意識する
気分転換やダイエットなど、走ることが「目的」ではなく「手段」という場合でも、ランニングフォームをちょっと意識してみることが大切です。
脱初心者を目指すこみちですが、ランニングフォームで気になるポイントがいくつかありました。
その中の1つ、「乗り込み」はできるかできないかで結果が大きく変わるポイントだと思います。
だからこそ、もう少し「乗り込み」について理解を深めることがおすすめです。
「乗り込み」とは何か?
ランニングフォームの中で「乗り込み」とは、軸足となった足に全体重が乗るタイミングを指します。
右に掲載したイラストは、こみち自身が思う「乗り込み」動作の瞬間です。
とは言え、「乗り込み」は複雑で時間の長い短い、乗り込む向きや抜ける方向、踏み込む方向や強さなど、実に多くのポイントがあります。
まず、なぜそんなに難しい「乗り込み」が重要なのかというと、ランニングで前方向に進む推進力はこの「乗り込み」を通じて実行さるからです。
なので、「乗り込み」が上手いか下手かは、ランニングフォーム全体の完成度を決めるポイントになります。
話を下半身だけに絞っても、フォームで見るべきポイントを簡単の触れると、軸足の着地位置と体の関係性、遊脚(軸足ではない足)の膝頭と軸足との位置など、効果的な乗り込みを行うには避けれないチェックポイントがあります。
しかし、遊脚の膝下がお尻に近いかどうかは走っている時のペースによって決まるもので、逆にペースが遅いのにお尻には近いとなれば、単純に無駄な動きが多いリラックスしていないフォームにもなります。
イラストのような走りになるのは、ペースがキロ3分ペースに近い場合でしょう。
例えばキロ5分ペースくらいなら、膝頭とくるぶしとの位置関係がもっと水平になって来ます。
「乗り込み」がランニングフォームで重要な理由
ランニングフォームの評価は、静的では動的に行うべきです。
静的とはフォームを連続写真のように「コマ」ごとに分解することで、動的とは「コマ」ではなく前後の流れから動きを判断する方法です。
なぜ、このような動的な見方が必要になるのかに触れると、「乗り込み」はできているかいないかしかなくて、半分だけできているという評価がありません。
つまり、どんなに模範的に見えなくてもできていると効果が発揮され、逆にどんなに見本的でもポイントを押さえていないできていないフォームでは効果が得られません。
しかも、「乗り込み」ができることで例えばキロ5分ペースのフォームが完成するのであって、できないとどんなに他が同じようにできていても結果的に何か違和感を覚えるフォームになってしまいます。
実際、できない時は推進力不足をカバーする動作が行われ、例えば前側の太ももを過度に使ったり、足首でこねるような動きを加えたり、本来なら使うべきではない部位がよく動きます。
「乗り込み」が本当の意味でどんな動作でどんな効果があるのかを、ランニング初心者が知らないのは当たり前です。
だから言葉を知って練習を始めたり、雰囲気だけを真似たりするのも仕方のないことでしょう。
ただ、誤解や誤認した理解で練習してしまうと、できていない動きに変わりないので、脱初心者を迎えてもフォームには長く染みついた癖が残ります。
「乗り込み」を完全にマスターする方法を、今のこみちには正確に伝えることができません。
ただ「できるようになる」とフォームがどのように変わったのかを伝えることができます。
その1つが、ストライド幅の拡大でした。
具体的には、ストライド幅が85センチ前後だった頃から「乗り込み」が段々フォームに組み込まれたことで頻繁に120センチくらいで走れるフォームになりました。
しかし、一気に増加した訳ではなくて、一度70センチ台まで落ちてから動きと効果を感覚的に掴んで伸びたという経緯があります。
フォームをより正確に理解するには、一度ペースを落として手順を何度も繰り返すことが必須で、その学習期間を経ることで習得できました。
さらに一度習得したら、フォームはその推進力を使って行えるので、言ってしまえば「乗り込み」と呼ばれる動作の効果まで身につけた時に、それまでのフォームとは根底が変わりました。
それが例えばストライド走法ができるようになったり、コンパクトなフォームでもしっかりとストライド幅をキープできるようになったりするのは、ストライドに関係する「乗り込み」がこみちにもマスターできたからです。
速く走らなくても、この「乗り込み」を意識してジョギングできれば、いざとなったらキロ4分ペースまで一気に加速できるスピードが得られます。
マラソン練習の大半がジョギングペースで行われるとも言われる理由は、この「乗り込み」ができるだけでランニングフォームが一変するからでしょう。
