ランニングは「走ること」が目的!?
ジョギングはランニングとは異なり、ペースや距離に対する目標ではなく、健康やダイエットなどのために走ることと思っています。
つまり、ジョギングをしていた人が、これからランニングを始めたいと思った時に何をどうするのかも知っていると「走ること」への興味も深まります。
そこで、ランニングってなんだろうと個人的に考えてみました。
率直にこれまでの経験から思う結論は、ランニング目的は「走ること」にあります。
速くなのか遅くなのか、はたまた短い距離なのか長い距離なのかは問いませんが、でもダイエットや運動不足の解消ということではないと思います。
ランニングを始めるにあたって
ランニングを始めるにあたって、最も重要なポイントは「スポーツ」としての側面があること。
もちろん必須ということではありませんが、ランニングはジョギングのように個人として楽しむだけではなく、スポーツとしての競技性も問われます。
例えば、10キロの距離をジョギングした時、目的はどれだけ個人的に楽しめたのかです。
ダイエットの目的でジョギングされたなら、「いい汗かいたぞ! この辺、ちょっと痩せたかなぁ?」と気になるお腹の辺りを摩ってみるのもいいでしょう。
でもランニングになると、全てではありませんが、「何分何秒」というタイムが重要です。
体格や経験値などが異なるのですが、ランニング経験10年のランナーが例えば45分で走ったとして、始めて2ヶ月のランナーが40分で走れたとしたら、順位は経験ではなくタイムによって決められます。
なので、ランニングを始めると「目標タイム」という意識があって、そこに到達するために手段があり、練習があります。
だから、何時間練習したとか、何キロ走ったということは手段なので、結果どれだけ速いタイムで走れたのかが肝心なところです。
でも、そんなに難しく考える必要はなくて、多くの一般ランナーが段階的に同じような目標を目指して練習を重ねているので、ジョギング以上に共通点の多い経験ができます。
キロ5分ペースという基準値
どんなレベルのランナーにとっても、キロ5分ペースというランニングは欠かせない価値を持ちます。
例えば、大きな大会で活躍できるようなエリートランナーにとっては、キロ5分ペースは決して速いペースではありませんが、ゆっくりとリラックスして走るという意味では気にしたいペースとなるでしょう。
またこみちのような脱初心者のランナーにとっては日々のランニングペースになります。
そしてまだランニングを始めたばかりで思うように走れない初心者にとっては、目標としているペースかもしれません。
ランニングを始めたからと言って、もうジョギングをしないということではなく、目的が違うだけなので、走ること自体を楽しむのか、走ることで楽しむのかによって、今でもランニングしたりジョギングをしたりとさまざまなです。
さて、キロ5分ペースが基準値だと思う理由ですが、ある程度走ることに慣れた時に、「ちょっとキツイ」と感じるペースがキロ5分ペースくらいだからです。
もちろん運動が得意な人は、最初からキロ5分ペースで走れてしまうかもしれませんし、運動が苦手な人にとってはあれこれと試行錯誤して到達できる目標かもしれません。
いずれにしても、キロ5分ペースで走るのは簡単ではなく、日々の練習の積み重ねやランニングに対する理解が深まることでようやく到達できるものです。
実際、こみちもキロ5分ペースで走れるようになるまで苦労しました。
そして、逆を言えば、走れるようになったら、走れなかった理由や原因にも気づけたりします。
ジョギングがいろんな楽しみを見出せるとするなら、ランニングは効率的に走れる知識や技術を探求する面白さがあります。
キロ5分ペースになるためのステップ
キロ5分ペースで走れるようになるには、3つのステップが考えられます。
1つ目が、1分間に180歩のテンポで走れるようになること。
そして2つ目が、歩幅を100センチ以上に広げること。
3つ目が1つ目と2つ目の目標を同時に、しかもリラックスして達成できるようになること。
こみちのケースで紹介すると、最初の1分間辺り180歩(ケイデンス180spm)の目標ですが、最初は160歩くらいでした。
メトロノームで180spmのリズムを聞くと、驚くくらい早かったです。
試しに、そのリズムに合わせて腕を振ってみたのですが、正直、そんなペースで走れるのは無理だと思いました。
でも、それが基準なんだと思って、ランニングする時に意識していたら、段々とそのリズムに近づいていけました。
ここがポイントで、ジョギングでは面白いテーマを多方面から探すのに対し、ランニングはとてもシンプルな目標の「タイム」なので、「1分間に180歩」に近づけることを喜びにしていました。
1分間で何歩足を出せるのかをケイデンス〇〇spmという表記します。
つまり、目標は180spmということ。そして、中上級のランナーなら例えば200spmとか220spmという数値で走っていたりもします。
そして、単純に数値としてだけではなく、自身のランニングのレベルを基準に、他のランナーたちのレベルもタイムだけでなく数値によって知れます。
こみちの場合、ケイデンスよりも、歩幅(ストライド)を100センチ以上にする方が圧倒的に大変でした。
なぜなら、歩いている時の歩幅が大体80センチ前後だったのですが、あと20センチ増やすことができなかったからです。
特に大股で走ると、確かに100センチに近づきますが、代わりにケイデンスが180spmから落ちてしまいます。
ポンポンと飛び跳ねても後が続かないので、180spmと100センチ以上の歩幅を同時に達成することができませんでした。
そこで、既にできているランナーの走り方をyoutube でよく見るようになり、またランニングの学び方を丁寧に解説しているチャンネルをいくつか巡りながら参考にしていました。
ジョギングの時と同じ精神で、できないことを卑下するのではなく、できるかもしれないというワクワク感を感じながら、「コレかも」と気づきを見つけて試してみるという試行錯誤を続けました。
そして、今はどうにか二つの目標を同時に達成することができて、最後の目標であるリラックスして到達する練習へと移っています。
こみちの課題はコレです!
特にキロ5分20秒ペースなら楽に走れるのに、キロ5分ペースだとやっぱり疲れたり余分な力を使ってしまったりと、どこにまだ改善ポイントがあるのか、日々のランニングでも意識しています。
つまり、「今日は〇〇キロを走った」ではなく、「〇〇を意識していたら〇〇キロ走っていた」という経験をランニングではしています。
腕の振り方や足の上げ方、ちょっとした修正でフォームは大きく変わるので、何をどうすると今以上にリラックスしてスピードをキープできるのか、それをいろいろと変えたりして楽しんでいます。
その過程で、キロ5分ペースよりも速いキロ4分30秒ペースでも走れたりと、気づけば今までできなかったことが少しずつできるようにもなっています。
またさらに速いキロ4分ペースを知って、そこからキロ5分ペースのランニングを改めて練習することも珍しくありません。
そんなランニングフォームの試行錯誤をすることで、例えば今までよりも速いタイムで走れるようにもなります。
他人との競争もできるランニングですが、一方ではジョギングに似て自分と向き合い楽しむことでもできます。
年明けには箱根駅伝もテレビ放送されますが、彼らの凄まじい走りをテレビ画面で見て知るだけではなく、日々のランニングで経験したことも踏まえながら、「キロ3分ペースだってさ」と感心しながら観て楽しもうと思います。
エリートランナーと呼べれる彼らの走りを見て、それがどれだけ凄いことなのか、ランニングをしているからこそ、参考にもしたいし、学びもしたいと思って待っています。