ランニングの流れから
ランニングをしていて、ポイントでスピードを上げることがあります。
今はキロ２分50台まで上げられていますが（ダッシュではキロ２分30秒くらいまで）、先日まではキロ３分前半がとても調子の良い時でした。
ダッシュでのトップスピードも少し速くなっていますが、ランニングの流れで出せるトップスピードとの隔たりは昔の方が大きかったです。
その理由は、ダッシュ系とランニング系のフォームが全く別もので、推進力を発揮している方法が異なっていたからです。
フォーム改善の結果、かなり近いものになり、以前よりももう一段階トップスピードが向上しました。
普段ランニングしているコースで、その区間は大体キロ何分くらいという目安があるのですが、以前までは調子が良くてキロ４分前半という基準があって、昨日のランニングで確認した時にキロ３分20秒ペースでした。
最初、キロ４分20秒を見間違えたのかと思ったのですが、しばらくしてもう一度見ても、キロ３分台のペースだったので、「この力感でも出せるのか？」とフォーム改善の成果に驚きました。
反発力を大切に？
以前は、とにかく地面からの反発力を得て推進力に活かすことばかり意識していました。
それこそ初期の頃は、長く押し続けることと思い、後ろ足で地面を足首まで使って蹴っていた感じです。
しかし、ケイデンス180bmpのテンポを考えた時に、足が前に戻せなくなるほど足が流れてしまうと結果的にペースアップには繋がりません。
そこで着地した一瞬でどれだけコンパクトに推進力に変換できるのかと考え、遊脚の振り出し方を工夫するようになりました。
つまり、前後に足を開く動作と反力のタイミングを合わせて、それを推進力にしようと思ったのです。
結果、ストライドが伸びて、キロ４分ペース、キロ３分中盤ペースまでは出せれるようになり、ランニング中のペースアップはストライド幅を伸ばすことと理解するようになりました。
それが最近までの流れです。
でもそのフォームでは、ダッシュで出せる本来のポテンシャルとは差が縮まりません。
そこで、この差を埋めるために何が必要なのかと考えたのが、フォーム改善のテーマでした。
いきなりでは難しい！？
ランニングを始めて、約10ヶ月が経過します。
１日のランニングの距離は、５キロから15キロの間くらいでしょうか。
それこそ、こみちの場合、空き時間とペースにこだわらないのであれば、20キロでも走れない距離だとは思いません。
走るのが好きということもありますが、実際60キロを走った時も苦ではありませんでした。
５キロしか走らない時は、他に予定があって、30分以内に終えたいとか別の理由が多いです。
とは言え、例えば鞄を持って走っても楽しくありません。
先日、たまたまそんな状況があって、どう頑張ってもキロ６分ペースがやっとというくらい走り辛くて、全く楽しくありませんでした。
靴も違いますし、服装もかなり違います。
言い換えると、やはり「フォーム」が正しくなければ、キロ５分とか４分ペースでランニングしている人もキロ６分がやっとになるということなります。
少し緩い靴だったので、脱げないように、滑らないようにと思って走っていました。
もう反発力とか意識しませんし、がむしゃらに足で進んでいた感じです。
つまり、そんな走り方をしていると、ポテンシャルの高低ではなく、走れるスピードは決まってしまいます。
だからこそ、日頃からの練習は正しいフォームづくりに尽きるのでしょう。
ランニングのスピードは、ストライドとケイデンスの積にあるので、ストライドを伸ばしながらケイデンスも高めることが理想です。
つまり、一歩だけ広くても意味がなく、一歩のために回転数が落ちても違います。
いかにコンパクトに、でもしっかりと推進力をキープできるのかということが理想的なフォームです。
そう考えた時に、もう前に振り出す意識は必要ないと思いました。
というのも、今まで散々意識して来たので、無意識でもそう体が動くからです。
つまり、いかに決めたポジションに体が戻るのかだけを意識すれば、あとはテンポだけを変えるとペースもそれに付いて来ます。
きっとそれは、ランニングを始めたばかりでは、筋力や体幹、意識の面で難しいことで、日々のランニングで例えばキロ６分ペースだったとしても、理想的なフォームを意識して走っていると、段階的に速く走れるようになるはずです。
一生懸命に走ることよりも、フォームを意識して軽く走った方が速く走れるので、押すとか振り出すという意識では速さには繋がらないのでしょう。
そのことを体験して、今までキロ４分30秒ペースで登れた坂道をキロ３分台で登れるようになり、結局のところパワーは必要ですが、それ以前に体の使い方で大きく変わることを知りました。
キロ６分ペースで走っていても、以前よりも楽ですし、ちょっとペースアップしたい時にもスッと加速できることで、走っていても楽しさが違います。