LSDとダッシュとの狭間で

 最近思うこと

ランニングの目的をどこに置くのかにもよりますが、こみちのように「旅ラン」目的であるなら、いかに確実に予定した距離を安全に走り切れるかということでしょう。

実際、走るとは言っても、歩いてもいいと思っていて、歩くことに罪悪感は有りません。

例えば、最近で言うと、歩いた時のペースがキロ9分台で、10キロ、20キロくらいならそのペースで予定が立ちます。

ただ歩くということではなく、ランニングで足を傷めて踏ん張りが利かなくても、歩くのなら問題ない時もあって、最悪の状況でも目的地に辿り着けるという手段として「徒歩」は大切です。

以前、まだ今よりもランキング経験が浅かった頃、大体15キロを超えるとランニングペースがガクンと落ちていました。

片道が10キロ、往復で20キロの距離なら、それこそ残り5キロは足を引きずってでも歩き通します。

今にして思えばかなり無謀なチャレンジですが、それでも残り数キロを一歩ずつ歩いていきました。

結局、キロ4分から6分、7分で走れている時は、どんなペースでもよくて、問題は走れなくなった時にどこまで移動できる力があるのかでしょう。

「キロ7分ペースで走っている」ということと、「キロ9分ペースで歩いている」ことの差は、こみちにとってあまり大きいとは感じません。

なぜなら、そのペースで本当に20キロ先まで到達できるのはどっちだろうと考えた時に、「走っている」ということの価値はあまりないからです。

キロ6分ペースと言っても

例えば、LSDとしてキロ6分、7分ペースで走り始めた時に、キロ4分ペースと何が違うでしょうか。

こみちの場合、ケイデンスはほとんど変わりません。

言っても180spmから160spmの間だと思うからです。

心拍数に関しても、先日のランニングでキロ3分台後半で走った時も160bpmくらいまでしか上がりませんでした。

むしろ、キロ6分ペースでも一定速度で距離が増えて来ると、段々と心拍数が上昇します。

練習では、苦しくなって走れないと感じた時に、ダッシュをして以前ならキロ3分台まで、最近はキロ2分台までを目標に全開走行をしてしまうので、心拍数も190bpm辺りまで上昇します。

その後、すぐに走り出すこともあれば、歩行を挟むこともあって、その内に心拍数が160bpmくらいまで下がり、キロ6分ペースで走り出してキロ5分ペースに戻すという感じです。

何が言いたいのかというと、確かに速く走るとそれだけ疲労しやすいですが、キロ4分だから疲れて、キロ6分だと楽ということではなくて、両者の違いはそんなに大きくなくて、むしろ走ることでの疲労感の蓄積で心拍数も決まっているように感じます。

それこそ、ぜいぜいと呼吸が乱れても、少し歩きを挟めばまた走ることはできます。

もちろんペースはそれなりですが。

歩くのであれば、息が上がるということはなくて、あるとするなら足が疲れるという感覚でしょうか。

キロ6分ペースで、「いかに力まずに軽く走れるか?」がLSDの目的だと思います。

そして、ストライドを広げればキロ5分でも4分台でも上げられるのだから、今は割り切って淡々と走り続けようと「ペースアップしない」ことが練習の狙いです。

こみちの場合、体が解れてくれば、勝手に足が出てしまいキロ5分ペースになってしまいます。

その一歩が110センチだとしたら、それを100センチに抑えることがLSDです。

でも、ストライド幅を広げようと思っているのではなく、勝手に足が前に出てしまう感じです。

なので、キロ5分ペースで走り、疲れたら歩く。

そんなリズムの方が距離を進むには楽な方法です。

LSDをすると、心肺機能の向上に繋がると思うので、できるだけゆったりした音楽を聴きながら、のんびり気分で走ることが大切でしょう。

でも、ランナーのみなさんは、キロ6分とキロ4分でそんなに走り方や疲れ方に違いがありますか。

距離ベースで考えた時に、キロ6分で12分間走ることと、キロ4分で8分走ることのどちらが疲れるのかよくわかりません。

ただ一定速度で走ることを守ることが一番大変で、その時の気分で走ると一番楽です。

今から100キロ走るとして

時間制限なく、距離として100キロを移動するとしたら、スタートからいきなり歩き出し、しばらくは両腕のストレッチでもしながら、気分でゆっくりとキロ7分くらいで走り出すでしょう。

最初、500mくらいで疲れてまた歩き出し、ふとまた同じ7分ペースで走って、今度は気分でキロ6分、5分と上げて、数キロを走って、またふと歩きを入れてという感じになるでしょう。

陸上トラックを永遠にぐるぐると回り続けるのでなければ、実際には走ると危険な道や道路状況があって、そこは歩いた方が適しています。

また、心地よく走っても大丈夫な所では、気の済むまでランニングしてもいいでしょう。

歩道の状態から、キロ4分ペースよりも飛ばせる場所は市街地では少なくて、キロ6分ペース前後が多いように思います。

全く力は使わずに、手足ダラダラなフォームでキロ6分ペースを楽しみながら進むことになるでしょう。

何より、旅ランで言えば、100キロも走れば、道に迷ったり、寄り道したりで、1割は余計に走ると思うので、キロ何分ペースという意識はほとんどありません。

走っている時に腕時計をチラ見して、どれくらいで走っているのかを確認し、体の疲労感と進み具合のバランスをみたりはしますが。

加えて、休憩ポイントや立ち寄りたい店などがあとどれくらいの距離にあるのかが気になりますが、そもそも急ごうという意識は薄いかもしれません。

好きなように走れるから旅ランって楽しいです。

ペースが遅いだけで、バイクツーリングと感覚は変わりません。

ツーリングで1000キロ走るのが、旅ランでは100キロという感じだからです。


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