ストライド幅110センチという指標
キロ5分ペースを実現するには、ストライド幅110センチが必須条件と言っても言い過ぎではありません。
何をどう考えたとしても、110センチを超えなければ、ゆっくりなジョギングはできても、もう少し速いペースでは走ることが難しいのです。
そこで想像して欲しいのが、足首や膝の曲げ伸ばしでどれだけ体をジャンプさせているのかということ。
例えば片足で立ち、そのまま片足だけで90度まで膝を曲げてまた伸ばすという動作ができるでしょうか。
できないという人もいるでしょうし、できたとしてもゆっくりという人もいるはず。
もしもその時点で、垂直跳びのように50センチ上を跳べる人は、そもそも「弾むようなランニング」はできているでしょう。
ここで言いたいのは、弾むようなランニングって膝や足首の曲げ伸ばしを使っていないってこと。
ランニングに少し興味を持つと、筋力とか筋肉の動きにも興味が湧きますが、「腱」という筋肉に引っ付いている部位も知っているのではないでしょうか。
筋肉は繰り返しの動作で疲労するらしいのですが、「腱」は疲労しないらしいのです。
また、筋肉のように直接的にコントロールし難い反面、環境を整えることでその機能が活かせるということも特徴です。
「アキレス腱」を使って走る!?
両足を交互に前へと出して走るのですが、その動きは筋肉を使って行います。
そこで当たり前に思ってしまうことが、前に進む「推進力」も筋肉を直接的に使っていると思ってしまうこと。
でもそれ、ちょっと違うみたいなんです。
そう「腱」を活かすことで、あの「弾むような」ランニングフォームができているからです。
足を地面に着いた時に、膝や足首を動かして進むということは無意味だと理解はできたはず。
つまり、膝も足首もできる限り「固定」させて筋肉は躍動させるためではなく、腱が使える環境を作るために使います。
すると筋肉に引っ付いている「腱」がゴムような動きをして、筋肉の伸び縮みでは難しい素早さでパワーを生み出します。
足を使って走るランニングでは、「アキレス腱」がとても大切なんです。
ランニングでの推進力を全てアキレス腱だけで担っている訳ではないと思いますが、少なくともアキレス腱を使っていない走り方はあり得ません。
別の角度から紹介するなら、ランニングフォームでポイントとなる着地の瞬間の姿勢を先に作ってしまうことで、手足や腰、背中などのポジションが理想的な位置にあって、着地の衝撃が推進力に変換されます。
「ヨイショ」と筋力で地面を蹴ってたり掻いたりしているのではなく、求めているフォームができて「ポン」で腱で弾んでいる感じです。
さらに、その「ポン」のタイミングで、お尻で前に押せばさらに推進力が増します。
ポイントは着地から弾んだ後に、後方へ「まだ押している」動きはあり得ません。
つまり、地面からいかに早く前に引き戻そうとしているかが重要なんです。
そんな感覚を掴むために、膝も足首も固めて、足を一本の棒にして、左右の足を動かして歩いてみましょう。
竹馬に乗って走ったことがある人なら想像できると思いますが、関節を使わなくても着地のタイミングで「ポン」を作れたら意外と弾めたりします。
つまり、極論を言えば、ランニングでは空中で着地の準備をして、着地でポンと跳ねるを繰り返しているのかもしれません。
速く走るには、一回でより遠くまで弾み、しかも空中にいる時間を短くできるような方向に飛び出せばいいということになります。
ランニングを始めたばかりの時に、膝が痛くなってしまうのも、走っているスピードに合っていない歩幅にするからです。
「弾む」という動作で距離を稼ぐことがなく、両足の開きで頑張るので膝に負担が集まります。
つまり、足の開きはあと20センチ狭くして、代わりに20センチ弾めたら、もっと膝の負担を減らせるはずです。
ということは、筋肉は動作のために、腱は弾むために活かせれば、今までのランニングフォームから意識が変わります。