ランニング。特にスプリントでは「足首」に注目!
まず、ランニングで前に進む推進力を高められるには、「着地」動作に掛かっている。
もっと言えば、地面に着いた足をどう効果的に活かせばいいのかということ。
先に、こみちがたどり着いた結論を紹介すると、足首の固定させることで「アキレス腱」の収縮を推進力に活かしたい。
アキレス腱はヒラメ筋と腓腹筋に繋がっていて、それらの筋肉を「固定化」することで「腱」を優位に扱える状態にする。
つまり、アキレス腱とヒラメ筋などは連結しているから、どちらかが伸びなければ、反対側が伸びることになる。
もう一つ触れておくと、ヒラメ筋や腓腹筋を動かすことで足首が動き、着地した足が地面を蹴ることもできる。
しかしながら、お尻にある大臀筋と比較して、ヒラメ筋などは小さな筋肉で、パワーとしては弱い。
強い力で前に進むことを目指すのだから、ふくらはぎの筋肉を積極的に動かすよりも、大臀筋の力を活かせる環境を目指したいのだ。
すると、大臀筋の力を無駄なく伝達させる方法が重要で、結論を言ってしまうとふくらはぎの筋肉は固定させ、アキレス腱の収縮を活かせばいいことになる。
強く下向きに大臀筋が押した時、ジャストのタイミングで踵が地面に接地したら、その力は反転して体を浮かせるように働く。
ただ、踵を地面に着けてしまうと、足先の構造として接地時間が長くなってしまう傾向がある。
そこで、スプリントの世界では、つま先側を接地させて、足首を固定することで、上からの荷重をアキレス腱の収縮で素早く反力に変えている。
もしもここで、ヒラメ筋や腓腹筋が固定させるのではなく、足首の可動に使われてしまうと、力を大きくロスしてしまうことになるだろう。
また、大きな下向きに荷重に負けて、腓腹筋が固定化できずに強制的に伸ばされてしまうと、今回こみちの右足に起きたような傷みの原因になるのだろう。
事実、右足の状況は、体重移動による歩行はできる。
しかし、右足のつま先立ちで全体重を支え、さらに上下に踵を細かく動かした時にその動きを支え続ける動作になるとふくらはぎの筋が痛みが告げる。
つまり、こみちの腓腹筋は自身が耐えられる限界を超えた力によって、強制的に筋肉が伸ばされたことでケガになったのだ。
また言い換えれば、こみちはさらにランニングレベルを向上させるために、「足首の固定」に着目し、アキレス腱とヒラメ筋や腓腹筋との関係性に注目したことは良かったと思う。
ただ唐突にトレーニングを始めて、右足に強過ぎる入力をしたことが反省点になるだろう。