キロ3分前半で周回する陸上選手たちを観て気付いた話

 キロ3分前半で周回する陸上選手たち

ランニングを趣味で初めて、4ヶ月が経ちました。

ここでちょっとこれまでの経験から得たことを一度まとめてみようと思います。

というのも、ランニングに限らず、どんな分野、業界にも共通していることがあって、初級者から中級者には努力と経験でなれるのに、上級者、さらにトップ集団に入る人はそもそもスタートが違っていて、習得度合いが別格です。

例えば、ゴルフというスポーツで、多くのゴルファーがドライバーの飛距離を意識します。

いかに強い初速をインパクトで与えられるかと。

でも、中級者または上級者に聞くと、自身が使うクラブによって、どれくらいのスイングでどれくらいの距離をどれくらいの誤差でコントロールできるのかを練習しているそうです。

考えれば当然ですが、ある距離に設置されたカップ(穴)に、いかに少ない打数で到達できるのかを競うのがゴルフなので、どれだけ飛ぶのか、どっちに飛ぶのか分からないのでは戦略も立てられませんし、スコアも安定しないでしょう。

いい時はいいけど、悪い時は手がつけられないほど悪い。

競技としてゴルフをするなら、小さな大会で経験を積み、さらにもう少し大きな大会と進むには、スコアをどう安定させてまとめられるのかが問われます。

ある意味では、300ヤード飛ばすことよりも地道で難しいこともしれません。

同じことが陸上競技(特に中長距離)でも言えて、競技者はみんな練習をたくさんしているはずですが、トップ集団に入れるのは限られた選手たちだけです。

キロ3分台というスピードは、とても今のこみちが維持できるスピードではありません。

そんなスピードで走る選手も、キロ3分台ではなくキロ3分前半、さらにキロ3分00秒となると、到達できない限界を迎えます。

趣味として楽しむのであれば、キロ8分でもいいし、キロ3分でもいいはずです。

しかし、より優れた選手と競い合い、その競技で成績を残そうと思うなら、個人の才能以外に、周りのサポートやしっかりとした調整も必要で、競技の時に最高のパフォーマンスを目指すことが最も大切になります。

例えばそれがキロ2分50秒というスピードだとして、練習で3分フラットで走っても評価にはなりませんし、きっと競技者自身もそこでベストパフォーマンスを望んではいないでしょう。

同時に視聴者側は、すべての努力や困難を知っている訳ではないけれど、テレビなどで活躍する選手たちを観て、「頑張れ!」と応援したくなります。

「キロ3分台ってどれだけ速いんだよ!」

自身のキロ5分台と勝手に比べて、そんな選手たちの凄さに感動し、頑張る姿に胸が熱くなります。

でもこのようなことは、陸上競技だけではなく、我々の仕事にも言えて、職場でとても凄いと評判の人も実は大変な努力をして今に至るのかもしれません。

「〇〇さんって凄いですね!」

結果しか知らないので、そんな風に言ってしまいがちですが、それこそゴルフならクラブの距離コントロールを誰よりも熱心に練習したのかもしれません。

また陸上競技で言えば、スピードと持久力のバランスを考え、さらにそれができるだけの体力や筋力、食事など、いろんなものや時間を使ってその極みに立っているのでしょう。

キロ8分からキロ6分、さらに5分、4分と、到達するのが段々と難しくなって、キロ3分台から2分台になれば、競技者のトップ1%だけが踏み入れられる境地かもしれません。

そして、国内だけでなく海外でも活躍するとなれば…。

ランニングを始めて、段々とそんな風に感じるようになりました。

youtube などを観ていると、ランニングにもいろんな解釈や理論がたくさんあって、でもそんな知識を解説してくれる方々も、選手として今すぐにその1%に入るのは難しいはず。

だからこそ、トレーナーや監督、会社では管理者となって効率化や適性を判断して全体の成長を考えることになる。

こんなパフォーマンスができたら…。

イメージ通りを実現させることができれば、頭の中でこみちでもキロ3分台になれるでしょう。

でも現実にそこ場に立つ努力や肉体を作るとなると、思いつきでできることではありません。

その意味では、「キロ5分」というスピードが、こみちにはとても重要な数値で、いかにそのスピードを極められるかが、ランニングを興味ある対象としながら、でも簡単にはマスターできないものとして、末永く楽しめるものにできるテーマになりそうです。



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