約5ヶ月弱のランニング経験で分かったこと
運動と言っても、心拍数の違いで活動するエネルギーが異なります。
年齢や運動歴など、心拍数の違いもあって一概には言えませんが、110から130くらいの範囲で運動することが「健康的」です。
つまりダイエット効果を期待した運動であるなら、そもそも「走る」よりも「早歩き」の方が良くて、走るか歩くかではなく、心拍数がどれくらい上がっているのかがポイントです。
例えば、ランニングを約5ヶ月続けて来たこみちですが、始めた頃はすぐに息が上がり、1キロの距離も走れませんでした。
そして、今でも実は1キロを当時のような走り方で走ることはできません。
この5ヶ月の期間で、学んだのは「どう走ると疲れないか?」ということです。
さらに言えば、ダイエット目的なら早歩きがおすすめですが、例えばこみちが早歩きしても期待するような心拍数にならず、ただ手足を動かしただけなってしまいます。
つまり、日頃から体を定期的に動かしていると、体も疲れない動かし方を学びます。
その結果、同じ距離を歩いたとしても、段々と心拍数が上がらなくなって、全く無意味ではないと思いますが、最初の効果ほどにはなりません。
今朝も、こみちは近所で見つけたコースを5キロくらいランニングして来ました。
その時のスピードはこみちにとっては少し速いくらいです。
しかし、肝心心拍数はというと、平均で134bpmで、既に歩いているだけでは運動効果が薄れてしまい、結果的にランニングしてちょうど運動効果が得られています。
つまり、まだ運動を始めたばかりで呼吸が苦しくなってしまう人は、何も最初から走ることが必須ではなくて、隣りを歩く人と会話できるくらいのペースで歩きましょう。
もう一つご紹介しておくと、こみちの場合、同じ距離を走った時と歩いた時で、消費できるカロリーは必ずしも走った方が高いとは限りません。
つまり、「走る」とダイエット効果が期待できるということではなく、心拍数が適切であることの方がもっと大切です。
「走る」とは何か?
よく、「歩く」との違いを説明していたりしますが、これはズバリ「空中に浮いている」時間があるか否か。
「歩く」とは常に左右どちらかの足が地面についていて、「走る」とは左右のどちらの足も地面についていない瞬間があります。
なぜこんな話を持ち出したのかというと、「走る」とは空中動作が特徴で、そこから片足で着地し、また空中へと続きます。
そして、この「着地」や「片足」の時がとても重要で、ある意味、ここを極めることが「走る」を知ることにも繋がります。
子ども時代、足の速い子と遅い子がいた時に、速く走れる子は片足で上手に「ケンケン」することができるそうです。
右、左、または左、右、ではなく、右なら右だけでぴょんぴょんと跳ねられることが大切なのです。
というのも、「走る」とは空中に浮いた体が再び地面に片足で着地しながら続いていきます。
つまり、着地した瞬間にバランスを崩してしまうとその後が滑らかに続きません。
片足でケンケンしても体勢が崩れないということは、それだけバランス感覚にも長けていて、別の言葉では体幹がしっかりとしていることになります。
陸上競技として、ケンケンのような動きをするトレーニングにバウンディングがあります。
フォームを安定させる意味でも、このトレーニングがとても大切です。
しかし、走るのに慣れていない段階でいきなり始めてしまうと、動きが大きく、膝や足首などにも大きな負荷が掛かるので、いきなりトレーニングを始めるのは危険です。
つまり、「走る」とは体幹があってこそ成立するもので、スピードが速くなるほどに負荷も大きく、そのためには筋力トレーニングや柔軟体操など、「走る」ということが上達するには、同時に別メニューのアプローチが有効です。
もっと深掘りすると…
「走る」とは、その一連のフォーム作りで、スピードを上げるための筋力トレーニングとフォームをキープさせる体幹、それを継続させる心肺機能などが同時に向上して成立します。
足の速い子どもが、例えばケンケンできることで、他の子どもよりも走ることに長けているとするなら、好んで走ることでより体幹強化にも繋がり、さらに足が速くなるでしょう。
一方で、走ることが得意ではなくても、心肺機能や筋力に優れているなどの可能性もあって、まだ全てが整っていないことで、走ることが得意ではないということもあり得ます。
だとするなら、「走る」とは何かを理解するで、自分は何が得意で、苦手なのかを知ることができれば、少なくとも現状以上に走ることができるようになるはずです。
そして、短距離をより強力なパワーで駆け抜けることよりも、長い距離を淡々と走り続ける方が、より万人にも克服しやすいメニューでしょう。
その意味では、100メートル走を今からトレーニングして13秒で走れるようになるよりも、フルマラソンで3時間台で走る方が、ずっと可能性としても高いはずです。