難しい事情は分からないけれど
あるYouTube 動画でオーストラリアに出稼ぎに行った若者の活躍を伝えていた。
時間給が2500円とか2800円という。
一ヶ月頑張って、月収で80万円稼ぐらしい。
日本国内と比較して、2倍、3倍くらいになるという。
でも現地の物価も同様に高く、カップ麺が日本円で600円するらしい。
つまり、時間給が3倍なら、商品も3倍という感覚だろう。
それでも貯金額は3倍に増えるということになる。
つまり国内で働いて100万円貯められるなら、海外では300万円という試算だろう。
とは言え、人材の流出を勧めたいとは思わない。
個人的にはそんな方法もあると思うし、もしも今20代で語学に長けていたら、こみちもオーストラリアに行っていたかもしれない。
この記事を書いていて思い出したが、学生時代にバイク旅が好きで、オーストラリア大陸を走ってみたいと強く思っていた時期があった。
オフ車に「ビックタンク」を付けて、あの大きな大陸を走る。
結局はビビって、途中で諦めたんだけど…。
時代が変わっても、そうやって「海外で働こう!」と行けてしまう人っている。
だからこそ、そうやって行動できる人に憧れる。
一方で、20代の若者が海外を選ぶしかない国内の景気に、日本が直面する現実を感じさせる。
確かに、若い世代なら、昔以上に選択肢があって、「しないこと」を若者の自己責任にしてしまうことは慎みたい。
なぜって、海外に出れば日本の良さを実感すると思うけれど、それは言い換えると海外での生活や就労がそれまでなら感じなかったこともたくさんあるということ。
時間給が3倍になると言っても、それは一生続けられる働き方ではない。
つまりキャリアとして国内に戻って活かせるのかがポイントにもなる。
もう時代が違うのかもしれないが、海外の渡航経験があった人の評価が思いの外厳しくて、勢いだけでは行けなかったことを思い出す。
何か技術者として招かれるなら話も違うが、無いもない当時のこみちが安易に渡航することのデメリットを、当時の大人からたくさん聞かされた。
もちろん、そんなことを言われてもできてしまう人はたくさんいるし、こみちのようにビビってしまう人もいる。
じゃあ、国内で働いて安泰だったのかというと、こみち自身はそうでもないし、もう渡航して頑張るという選択肢が昔以上に困難になってみると、あの時に経験していても人生としては良かったとも思える。
このブログでは、「車旅」に関連した内容を扱うことが多いけれど、例えば若者たちが海外を目指すようになったら、それこそ国内での車旅は「冒険」ではなく、彼ら向けに国内の様子を伝えるチャンネルになるだろう。
「日本っぽい話だなぁ」
景色や人々の言動が、海外とは異なる日本っぽさを盛り込むことで、彼ら向けのチャンネルになるかもしれない。
都会や田舎かの区別ではなく、「日本っぽさ」をどれだけ感じられるのかが基準で、そんな動画作りをしてみるのもありだろう。