腕振りの大切さ
立った状態で、両腕をランニングするように動かしてみると、その動きに連動して骨盤も左右に動き出します。
改めてこみち自身で試したら、5センチ以上の可動域があることに気づきます。
つまり、骨盤が前後に動くことで、ランナーであれば誰もが気になるストライド幅を稼げます。
単純に、こみちの場合なら腕振りをすることでストライド幅が5センチ以上増加していることになります。
両肩の引き具合
普段は巻き肩で猫背なこみちですが、ランニングする時は背筋も伸ばしますし、両肩も少し後ろに引き、軽く胸を張っています。
肩甲骨の下、5センチくらいの場所にポイントを置き、そこが上半身の基準になっていて、ランニング中は最も固定されている部位になります。
普段の5キロランで、心拍数は上がっても呼吸できないほどゼイゼイとなってしまうまで追い込んでいないので、胸を軽く開いても猫背でも変わらないのかもしれませんが、実際には胸の開き具合は呼吸のしやすさとかなり関係があります。
結果的に設定した距離を設定したタイムで走れればいいだけですが、もしも脚力やスタミナの消耗前に息苦しさで走れないと思うなら、両肩の引き具合や背骨の伸ばし方、骨盤の傾きなどを工夫してみるといいでしょう。
アゴを引く
疲れてくるとアゴが上がります。
アゴが上がると、結果的に猫背になり、呼吸のしやすさが低下して、より走れないフォームへと落ちてしまいます。
実際、ある程度のペースで走っている時、アゴは引いていますし、イメージとしては胸部辺りが膨らんで浮いているような錯覚になります。
胸部がいつもより高い位置になるのは、骨盤も立っていて空中移動が積極的に行えていることでもあります。
当然、より積極的に空中移動しているので、ペースも上がっているはずです。
目線が高くキープするには、接地位置も真下で、より引きつけて接地し蹴り出せていることにもなります。
こみちの感覚では、理想的なフォームとそうではない時で5センチ以上目線の高さが違います。
スプリントフォームの時は、10センチ以上も違って感じます。
フォアフットで接地すれば、それだけ骨盤の位置は高くなるので、接地の処理が上手くなればそれだけ目線も高くなるはずです。
なので、走るのをやめて歩き始めると、急に視界が下がって感じます。
体を横振りしない
これは筋力が弱い時に起こる症状ですが、ペースアップしたい時に、背筋を使うことができないと体を背骨を軸に回転させて横に振るように走ってしまいます。
スタミナがなくなってしまうとそんな動きになりますが、その理由は背筋や腸腰筋、内転筋などが強くないからでしょう。
足を前に出すキッカケを太ももの動きで始めてしまうと、下から抜くように前に振り出すには腸腰筋の動きが欠かせません。
一方で骨盤の前後の動きがキッカケになっていると太ももはやや外向きに送り出されて、それを真っ直ぐにするために内向きに閉じようとするので、内転筋が発達します。
こみち自身も太ももの形が変化していて、内転筋(内腿)が膨らんだことで膝頭を合わせると両側で触れています。
つまり、ケイデンスを上げて走りたい時に、太ももを意識するのではなく、腕振りから意識して骨盤の動きにメリハリをつける方がいいはずです。
力を入れて太ももを外側から回して前に出してしまうと、結果的にスピードには繋がりません。
外からではなく、下から。
そのためには「姿勢」を見直すことにもなります。
どうしてもシューズの機能などは気になりますが、NIKEレボリューション7を履いていても、キロ4分、3分中盤辺りならそれなりに走れてしまいます。
競技や大会で順位を競うような場面ではどうかとも思いますが、言い換えればシューズの機能など気にしなくてもフォームさえキープできればペースも出せるという結果でした。