「旅行雑誌」から学ぶ「旅チャンネル」の作り方

 「旅行雑誌」を読んでみよう!の前に

YouTube チャンネル運営に、「再生回数」という指標しか無いとするなら、何も改めて「旅行雑誌」から学ぶ必要はありません。

誰かどんな目的で、YouTube を観ているのか考えれば、自ずと作られるべき「コンテンツ」が決まってきます。

既に公開されている映画に、「キャノンボール」があります。

目的地に向かっていち早く到着するという内容だったと思うのですが、それこそ「旅チャンネル」内で同じような企画を立ち上げ、全国各地から走りに自信がある強者たちを招集できたら、大規模なコンテンツになるでしょう。

しかし、「目的地をどこにするのか?」や「いち早く到着することにどんな価値があるのか?」をもう少し検討しなければいけません。

ただ、動画視聴を目的を達成させるなら、より多くの人を巻き込める内容であるほど、期待値も高まります。

その意味では、実際に運転するドライバーの技量などはもっと後の問題で、つまりはプロである必要も問いません。

言い換えれば、どれ多くの人が熱狂できるステージになっているかがポイントです。

このことは、例えば「ボクシングのタイトルマッチ」としっかりコンテンツ化された「セミプロの試合」とを比較しても、必ずしも「タイトルマッチ」が視聴されるとは限らないことでも分かります。

「格闘技」というスポーツの普及や認知度という意味では、しっかりとアマチュアからプロへと組織化されていることが求められるはずですが、「視聴回数」という目的だけなら、それこそどれだけ熱狂させられるのかに尽きます。

その意味で、これから自身が運営したいチャンネルをどう位置付けるのかによって、動画の作り方も根本的に異なってくるでしょう。

「旅行雑誌」を見倣うことで

いくつか旅行雑誌を読んでみると、その回で最も扱うべき「メインテーマ」と、それに付随するサブテーマ、プチ情報などを見つけられるでしょう。

「メインテーマ」をより印象づける意味で、美しい景色が並び、さらにテーマに精通した専門家によって、知っておきたいポイントなどが紹介されています。

ある意味、旅行先に関する情報が、重要度順に理解でき、旅のワクワク感も自然と高まります。

さらに観光スポットや宿泊施設、グルメやお土産など、旅行にまつわる関連情報へと進むことで、より幅広く旅行を楽しむことができます。

また雑誌によっては、素人からのプチ情報やプレゼント企画などもあって、より楽しめるような内容になっています。

例えば10分程度の旅行動画を作るなら、冒頭の1分で行き先とメインテーマ、さらに観光スポットのインサート映像を流します。

その後、旅のガイド役が現れて「今回の旅は〇〇。〇〇を楽しみたいと思います!」とこれから始まる旅動画の基本的な方向性をあいさつと共に告げましょう。

そこから、そのエリアで最も印象的な風景に画面が切り替わり、「〇〇を歩いています。ここは〇〇で有名で…」と周辺の景色と共にガイド役が歩きながら解説します。

「ありました。ありました。この店、紹介したかったのです」と告げ、

絶対に食べて欲しい地元のグルメをいきなり紹介します。

商品をアップで撮影したら、美味しそうにパクり。そして感想。

「さあ、もう少しこの辺りを歩きましょうか」

食べ物を紹介した後なので、例えば自然、山や海、そこで開催されるアトラクションを体験するのもありでしょう。

動画後半には、宿の紹介も含まれます。

客室をはじめ、夕飯のメニュー、可能なら大浴場の紹介も行いたいところですが、難しい場合には宿周辺を散策するなど、旅動画のエンディングに向けた旅の感想にも触れましょう。

ワンランク上の動画にするためには?

旅行雑誌の内容を踏まえるなら、その地を熟知している専門家からのアドバイスが不可欠です。

その際、温泉に関する情報なら、過去にアドバイスされた動画へと誘導するのも一手です。

例えば「今回紹介した「掛け流し温泉」についてのリンクも貼っておきます。是非ご覧ください」という告知で、紹介コメント欄には今回の旅から派生する動画もアピールしましょう。

つまり、一回目ではできないことも、何度か繰り返す中でできるようになる工夫もあります。

同じ場所でも、電車での旅や車、バイク、自転車などと移動手段に合わせて旅を楽しむ提案ができれば、また異なる魅力を伝えることができそうです。

そして、「メイキング集」という形で、発信した旅動画の裏話をリメイクすることもできます。

失敗集や撮り直ししている様子など、動画作りの苦労も見せることで、チャンネルに対して親近感を持ってもらう工夫です。


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