間違えていた戦略
ゴリゴリ昭和時代に育ったこみちなので、「車旅」チャンネルをどう始めればいいのか考えた時に、そのコンテンツに注目していました。
しかし、そもそもその時点で間違えていたのです。
YouTube のような時代の変化が明確に出る分野ほど、時代の変化に敏感でなければいけません。
つまり、価値観が多様化し、好みが異なる中で、唯一無二のチャンネルを作ることが全てではなかったのです。
もっと言えば、成功例に倣うだけではなく、成功しているチャンネルをどれだけ取り込めるかがポイントです。
「コラボ企画」もその一環ですし、運営陣ばかりではなく、業界の垣根を越えて人脈を広げることも大切になります。
芸能人のように知名度がある人とのコラボなら、チャンネルそのものを知らなくても視聴されるでしょう。
さらに言えば、繰り返し見てくれる子どもや時間的に視聴できる世代に応じて、コンテンツの内容や発信時間も合わせれば、なおさら効果的というわけです。
まず、その部分がしっかりとできていた上で、チャンネル内でのコンテンツが問われるという順番になります。
そもそも「車旅」チャンネルである価値とは?
具体的な金額はそれぞれですが、もしも月額100万円を稼げるチャンネルを作ることができたら、そこから200万円、300万円と増やすことは難しくないはずです。
なぜなら、人が人を呼んでくれて、自ずと視聴されるチャンネルに押し上げてもらえるからです。
つまり、それだけ収益化の条件である登録者1000人とか総再生時間4000時間というハードルを超える方が難しく、独自でもポンポンと成長できるチャンネルもありますが、いかに親しまれるチャンネルになれるかがポイントでしょう。
サブチャンネルがより早く伸びるのも、メインチャンネルがあることで集客力が高まっているからです。
それだけ、知名度や親しみやすさをどうチャンネル内で実践できるかが求められています。
そう考えると、「車旅」というチャンネルのテーマは第一優先項目ではありません。
度を超えた目立ち方は、慎むべきですが、社会通念に従いながらも、いかに親しまれるチャンネルとして幅広く視聴してもらえるためには、「コラボ企画」が有効な策でした。
例えば、これからキャンピングカーの購入者が期待できるなら、キャンピングカーの種類や選び方を紹介する動画が求められるでしょう。
しかし、コロナ禍の影響も落ち着いてくると、世間では旅行者が増え始めます。
キャンピングカーでなければいけない理由が減ってしまったのです。
つまりはそれだけ「キャンピングカー」というワードで動画が検索されないのなら、作り手も策を考えなければいけません。
それこそ車旅特有の「車中泊」よりも、観光地紹介や人気アトラクションのレビューの方が関心度が高いはずで、「車旅」という狭い範囲で考えるよりも、話題性のあるテーマから発信した方が良いはずです。