それ本当に「大丈夫」なの?
介護施設に勤務している関係もあって、休日の外出は控えるように強く言われています。
もちろん、介護士は医師や看護師などの医療機関に続くようにワクチン接種を済ませているのですが。
しかし、接種によって完全に感染しないわけではなく、認識としては重症化し難いというレベルでしかありません。
つまり感染リスクを半分に下げることができても、不特定多数の人との接触回数が2倍になれば、計算上、感染する可能性は元に戻ってしまう訳です。
それだけに、いかに自粛生活を継続できるかがポイントなのでしょう。
東京オリンピックが開催され、日本だけでなく世界中に感動と勇気が与えられている一方で、国内の感染者数は今まで以上の増加で、しかもより感染力が高いデルタ株まで登場し、むしろウイルスの変化にワクチン接種の方が追いついていない印象すら受けます。
そして、気になるには主に車を住まいとして全国を旅しながら「バンライフ」されているYouTuber たち。
中には、新車のレビューだけでなく、キャンプ場や車中泊の様子をコンテンツとして配信されている方々もいます。
ある意味で、彼らの配信が中止されたり、社会的にも批判される状況になれば、それだけコロナ禍の影響もバンライフに迫っていることになるでしょう。
介護士という職種柄、ソーシャルディスタンスが保てる車中泊だったとしても、感染した時には弁解は難しいと思います。
まして、都道府県を越えての移動となるとなおさらで、それだけ医療機関の苦労や踏ん張りを思えば、介護士という立場もあって、自分の思いだけでは出掛けることも難しいです。
実はこみち自身、何月だったか、38度超えの高熱に見舞われたいことがあって、もう完全にコロナに罹患したと覚悟しました。
近くの大学病院に連絡とし、かなり厳重な手続きを経て検査を受けました。
幸い、味覚障害などもなく、高熱以外は特に異変はありません。
もちろん、検査中は防護服をまとった看護師が対応してくれたのですが。
「熱はいつから?」
「昨日の夜から。えっと夕方に38度3分で…」
改めて思うのは、高熱のこみちとわずか1メートルの距離で、その看護師が応対してくれたことです。
「検査の準備ができたので…」
結果としては、コロナではありませんでした。
その後は病院の表玄関から入ることを許されて、一般的な診察を受けることになりました。
陰性だったから良かったですが、これがもしも陽性だったら仕事場にも大きな迷惑を掛けてしまいますし、その当時はまだ身近には感染者が出たという話もなかったので、あれこれとfその後のスケジュールを考えていたので、本当に救われました。
実はその後になって、いつも通り仕事もしている時に、別の配属先の利用者が高熱を出したという話があって、「コロナではないのか?」と現場が騒然としたことを記憶しています。
また、デイサービスの利用者の中に陽性反応が出た濃厚接触者がいたとか、介護施設であっても、それだけコロナ禍でみんなの神経は過敏になっていました。
そんな光景を目の当たりにしていれば、流石に「バンライフ」が趣味とは言えませんし、サービスエリアで車中泊は楽しいとも言えそうにありません。
だからこそ、医療や介護とは異なる仕事をされているバンライフ愛好家が、まだまだ元気よく活動されていられるのは、どこか希望を感じます。
今年いっぱいは覚悟していたものの
コロナ禍の終息が早く来て欲しいと思っていますが、最近は医療崩壊にならないことや、従事されている医師や看護師などの医療スタッフの過労も心配です。
介護施設でも、疑いある利用者が出た時に、誰が最初のケアに行くのかは気になる話です。
だいたい覚悟を決めて行けるのは、別の仕事でも人が嫌がる嫌なことを逃げない人。
ズルい人ほど、上手く仕事を見つけてその場にはいません。
つまり、本人が感染者になってしまったのは自業自得でしょう。
しかし、感染者となって医療機関に診てもらう時に、医師や看護師の勇気と責任感には敬意を払って欲しいとは思ってしまいます。
リスクという意味では、本当に得体の知れないものほど、誰だって近寄りたくはありません。
もっとも医療の世界だけの話でもないのですが、介護とは別の職場でも生命や健康を著しく害する恐れがあるような状況が迫っていて、大半の人が尻込みする中で、同僚の人が立ち向かって行きました。
情けない話ですが、こみちは辛うじて彼の後ろから援護に行くしかできません。
でも足は恐怖でガクガクで、本当に怖かった記憶があります。
そして、危険が回避されたと分かって、急にどこかに消えた人々が心配そうに戻ってきました。
きっと、率先して行動できた同僚のような人が、医師や看護師となり、コロナ禍で苦しむ人々のケアにあたるのでしょう。
本当に頭が下がります。
どうにもならない命がある
介護施設には、多くの高齢者が暮らしています。
しかし、彼らの多くは疾患を抱えていて、健康な人とは異なります。
それゆえに、急変し息を引き取ることも少なからず起こります。
これまでにも悲しい別れを何度も経験しています。
コロナ禍が落ち着いたら自宅に戻りたいと抱負を語っていた人が亡くなった時も、長い制限生活の影響ではないかと感じます。
また、認知機能の低下が著しい利用者も増加しているように感じます。
コロナ禍との明確な因果関係は分かりませんが、少なからず今までとは異なる生活環境が影響していると思うのです。
かなり広い施設ではあっても、そこから出られない心理的な圧迫が、人から生きる希望を奪ってしまうのでしょうか。
日々、そんな光景と向き合っているので、YouTubeやTwitterで楽しそうにキャンピングカーやキャンプを楽しむ人々の姿を見て、早く自由に行動できる日が来て欲しいと願うばかりです。
「こみち、何時になったら帰れるの?」
「もう少しじゃないかぁ」
「そればっかり!!」
似たような会話をいろいろな利用者とします。
みんな、きっとコロナ禍のことを詳しく知らなくても、それだけ危険なことを薄々感じていて、だからこそ同じことを何度も聞いてきます。
そして、諦めと同時に、いつも通りの会話に安堵し、「お茶飲みたい」と言ってくれます。
本当に終息が見えないのは歯痒さ気持ちです。
皆さんもどうぞご自愛ください。そして、この苦しい時代を乗り越えましょう!