「旅」のカタチ
旅を始める時、その移動手段は大切です。
そして、車には車の、バイクにはバイクのスタイルがあるように、自転車にもまた似合う旅があります。
以前、バイクで東京を出て東北を北上していた時に、一見して分かるサイクリングツーリストを発見しました。
前にも書きましたが、移動手段がシンプルなほど、旅そのものは面白さを増します。
つまり、自分の家そのままを移動するようなキャンピングカーには、より快適な旅が待っていますが、その意味ではバイクから自転車へと、シンプルになるほど旅での発見は増えていきます。
どこの駅だったのかもう忘れてしまいましたが、前輪を外した自転車に脇にいた同年代の若者に声かけた時、「これから青森まで行って北海道に向かう」と教えられ、なんだか似たような旅をしているのに、とても彼らが冒険心に富んでいて逞しく見えました。
「いい旅を!」
車同様、バイクの場合もアクセルを捻ると車体は加速してくれます。
少しくらい坂道でも、それを感じることもなく進めるのが便利なところです。
しかし、自分の足で進む自転車は、さらに勾配にも敏感で、だからこそ一歩ずつ進む魅力があります。
DAHON「K3 」の魅力
もちろん、その品質やデザインには一見して感じられる魅力があります。
しかし、改めて感じるのは「14インチ」の小径ホイールと3段の変速機、そして車重も8キロを切ります。
一般的なホームセンターなどで売っている「ミニベロ」がゆうに10キロを超えて12キロ近くになることもあるように、その時点で2キロから4キロも違うと、少し担いで持ち運ぶ気持ちにも差が生じます。
20インチの折りたたみ自転車を所有していますが、成人のこみちならそのままフレームを持って駐車場の門を担いて渡すこともできなくはありませんが、流石に持って歩きたいとは思えません。
かつての話で言えば、トレンクルが6キロとか7キロ台でとても人気がありましたが、変速機のないタイプだったことから変速機付きにカスタムする記事や話をよく耳にしました。
また、ホイルベースを見ても、トレンクルはとても狭く、どちらかと言えば公共機関で移動し、旅先で自由に移動すると言うスタイルを目的にしていたのかもしれません。
しかし、DAHONのK3では、YouTube の動画を見ても分かりますが、ミニベロでもめちゃくちゃ軽快に走りますし、とても14インチとは思えません。
ブログやYouTube チャンネルなどでその利点を紹介しているコンテンツを見つける度に、「K3」なら面白い旅ができそうに思えます。
もちろん、キャンピングカーの荷物室に一台乗せておけば、旅先の観光地を気ままにめぐるなど、活躍の幅が広がります。
つくば霞ヶ浦リンリンロードの魅力
例えば関東圏にお住まいなら、茨城県の東部にある「つくば霞ヶ浦リンリンロード」が面白いでしょう。
JR土浦駅をスタートに、北上ルートや霞ヶ浦周辺へと続くルート、さらには筑波山へと向かうこともできて、いくつかの景色が異なるルートが選べます。
気分や体力に合わせて選べば、何度でも飽きないリンリンロードと言えるでしょう。
例えば、筑波鉄道の跡地に設けられたルートを辿り、筑波山の脇を抜けて岩瀬駅まで走ることもできます。
疲れた時は、輪行袋を持っていれば鉄道での移動も可能なので、気兼ねなく進むことができます。
ましてコロナ禍が落ち着けば、ビジネスホテルを始めとした宿泊施設を利用し、しかも自転車を屋外に停めるのではなく、室内まで手荷物として持ち込めるので安心でしょう。
この辺りの利便性も、輪行できる自転車ならではと感じます。