2021年6月13日の放送分から
この日、「所さんの目がテン!」では、縄文時代の塩作りを再現していました。
その前編であった今回は、縄文遺跡に製塩の痕跡が発見されたことをヒントにしている。
つまり、当時の手法を紐解きながら、現代では当たり前になった「ものづくり」の原点回帰するものだ。
もう少し番組内容を紹介すると
舞台は茨城県南部にある場所で、近くには霞ヶ浦という湖がある。
そこで汲み上げた「塩分を含んだ水」を煮立て「製塩」するのだが…。
面白いのは、煮立てる時に使っていた「土器」そのものを再現しようという。
そこで、縄文土器の特徴を理解しつつ、製塩で使われた土器の紹介へと話が進む。
さらにはキャンプ場のような場所で、実際に土器を作り、その場で焼き始めるというこだわりに驚かされる。
そこからキャンピングカー系チャンネルが学ぶべきこと
一つには「原点回帰」があるだろう。
それぞれの土地で作られてきた農作物や海産物を使い、伝統料理を紹介するというのもおすすめだ。
また、遺跡巡りを通じて、その場所の「今」を紹介することもできる。
それらはあくまでもテレビ製作の模倣に過ぎない。
つまり、低予算で番組製作をしなければいけない現代のテレビ番組が、どれも似通った内容になってしまいがちなのは、コストの面も大きいだろう。
同様のことを個人のYouTuberが真似ようとしても、経費と収益のバランスが取れるのかが懸念される。
では低予算でと、テレビ製作以上にコスト重視でものづくりをすると、いずれはコンテンツ製作に限界を迎え、継続できなくなってしまうだろう。
新しく誕生したチャンネルが、これまでの人気チャンネルを模倣し、同じようなスタイルでコンテンツを生み出しても、結局は同じような場所まで来ると行き詰まってしまう。
実はそこには視聴者の成長がポイントで、「バックボーンを持たない内容」から「バックボーンを持つ内容」へと関心が移行されないといけない。
キャンピングカー系チャンネルの多くが同じようなテイストで構成され、その人気に違いがある明確な理由はいくつかのポイントに過ぎない。
つまり、今は人気チャンネルでも、同じようなポイントを踏まえたチャンネルが林立すれば、やがて淘汰されて埋没して行くことになる。
そのためにも、早い段階で視聴者の成長を促し、よりバックボーンのあるコンテンツに惹かれるように誘導しなければいけない。
そうでなければ、中立公平をベースにしたテレビ製作の限界を同じルートを辿ってしまう。
観たい人や興味ある人に提供できる「テレビ製作」との違いを意識しつつ、YouTube チャンネルらしいコンテンツが生まれれば、新しい時代のメディアに成長するのだろう。
改めて感じるテレビ番組の質の高さに、YouTubeチャンネルはまだまだ学ぶことがあるのだろう。