憧れのマイホーム
マイホームを手に入れたいと思った時に、広く開放的なリビングが欲しいと考える人がいます。
また、自分だけの書斎を作って、そこに大切な本やマンガを並べて起きたいと思う人もいるでしょう。
さらに、ホームシアターを作り、大きなスクリーンに映像を映し、幅広い音域を奏でる音響機器で至福の時間を演出したいこともあります。
車好きな人であればガレージに趣きをおいたり、料理好きならキッチンだったりで、同じ「マイホーム」でもそこに込める想いはバラバラだったりします。
狭小住宅の魅力
狭小住宅とは、都内でたまに見かける住宅形式です。
狭い立地ながら利便性に優れ、さらに目的を明確にすれば8坪や10坪ほどの土地でもマイホームを実現することが可能です。
狭いから安いと言うことはなく、建築費がかさむこともあって、郊外の一般住宅と変わらないコストが掛かることも珍しくありません。
そんな時に、「大きなリビングが持てないなんて…」と思う人は、狭小住宅に魅力を感じないでしょう。
しかし、マイホームの定義を建物内に制限せず、立地や地域の魅力まで含める人にとっては、その場所に建てることに大きな意味があります。
一階は好きな2シーターのオープンカーがギリギリ停まれるほどのガレージと、細い玄関ドアだけ。
ドアを開ければ、小ぶりなシューズケースがあり、正面には階段が見えます。
二階に上がれば、そこにはキッチンとリビングがあって、二人が座るのにちょうどいいソファーと小さなテーブルが置いてあります。
天井の上からはスピーカーが下がっていて、ソファーから真っ直ぐ見えるところに大きな窓があって、その遥か向こうには富士山まで見られます。
もちろん、その脇に薄型のテレビが壁掛けされていて、ラックには置きに入れのDVDが並んでいます。
その先にはまた階段があって、寝室とバスルーム、さらにトイレがコンパクトにまとめられていて、夫婦二人なら、狭いながらも使い切れるスペースと、窓から見える景色や愛車で出掛けるライフスタイルを存分に楽しめます。
もちろん、100坪オーバーの広い土地に、部屋がいくつもある豪邸も魅力的です。
しかし最近になって、維持管理が簡単で、コンパクトな生活が心地よく感じます。
夫婦で並んでキッチンにたち、時にはそこでできた料理を食べたりもして、でもその自由さが癒しになったりするのは、手の届く空間の魅力でもあるでしょう。
食事だからダイニングテーブル。と言う縛りよりも、キッチン脇に脚の長いイスを用意して、立ちながらも少し腰掛けて、出来立てを気兼ねなく食べるスタイルが心地よいのです。
キャンピングカーとは?
もちろんキャンピングカーなら、自由に移動できます。
しかし厳密には、小型車ではどこでも行けるものの、移動中の苦労も増えます。
一方で、大型車なら移動は快適ですが、行き先では停車する場所に苦労します。
どこまで快適で、どこまで融通が効くかはキャンピングカー選びの基本でしょう。
最近のキャンピングカーは、より快適になりました。
冷蔵庫やエアコン、トイレまであるので、まるでお家感覚です。
とは言え、マイホームとして見れば、キャンピングカーが提供してくれる空間は、それだけでは未完成だったりします。
と言うのは、キャンピングカーを止めて、時にはオーニングを出しお気に入りのイスに腰掛けて、自分だけの空間を作ることもポイントだからです。
感覚とすれば、縁側にいるような気分でしょうか。
小型車でも、旅先でキャップ感覚を楽しむなら、それはそれでキャンピングカーが持つ空間以上の魅力を手に入れられますし、大型車ならキャップ道具も豊富に運べて、家でもしないようなダイナミックな料理を楽しむことも可能です。
キャンピングカーそのもので楽しむこともできますが、やはり狭小住宅のように、その場所や空間を上手に使って、居心地のいい時間を過ごせるのは大きな魅力でしょう。