キャンピングカー選びを「ベッドサイズ」から考える!?

 まずは「ベッド」を知ることから

乗用車で車中泊をすると、目覚めた時に身体が痛かったことはありませんか。

個人によっても異なりますが、睡眠中に「寝返り」を打つことで圧迫された筋肉を緩和しています。

つまり、同じ姿勢のまま動かないでいることは、筋肉痛の原因になったり、皮膚に炎症を起こしたりします。

こみちは介護士としても働いているので、高齢者の中に自分で寝返りができないために、お尻などの皮膚が薄い場所に赤いかぶれができるケースを何度も見てきました。

目安としては2時間程度で、身体を動かしたいものです。

つまり、ベッドを選ぶポイントとして、「寝返りしやすいか?」はとても重要なのです。

その時、1つは使用するマットレスの硬さ、もう1つはベッドそのもののサイズ(特に横幅)がポイントでしょう。

一般的、「シングルサイズ」と呼ばれるベッドには、横幅97センチ長さ195センチのマットレスを使います。

また、「ダブルサイズ」というと横幅が140センチまで広くなりますが、実際に大人二人が並んで寝ると少し圧迫感を感じることが多いでしょう。

ベッドを販売している店舗などでは、夫婦などが並んで寝る場合には「クイーンサイズ」を勧めるそうで、その時の横幅は160センチです。

ここで「ダブルサイズ」が、2人用という括りではなく、寝返りを想定した横幅だと気づきます。

つまり、シングルサイズの97センチでも寝られるのですが、仰向けから横向きになるとベッドの端まで来てしまい、なんとなく睡眠を邪魔してしまうのです。

例えば、日産「NV200バネット」をベースにしたキャンピングカーの場合、就寝時のフロアサイズは横幅120センチ程度です。

もしもこのサイズに一人で使用するとしたら、かなりゆとりを感じた就寝環境が期待できるでしょう。

一方で、夫婦で使うとなれば、肩先こそ触れませんが、どちらかが寝返りでもしたら、もう一人も気づくくらいの距離なのです。

つまり、「NV200」をベースにしたキャンピングカーであれば、ポップアップなどにしない限り、横幅のサイズという基準で考えて、大人二人が快適に眠ることは難しいと気づきます。

ハイエースベースのキャンピングカー「銀河」には二段に分かれた常設ベッドが用意されています。

そのサイズは、ナロー(横幅の狭いハイエース)でも、ワイドの場合でも、横幅は65センチになります。

つまり、シングルサイズよりも14センチ狭いことになり、「寝返り」という面では制約がありそうです。

やはり「キャンピングカー」ということを考えるべき!?


全長約6メートルと国内産キャンピングカーでは大きな「ボーダーバンクス」ですが、常設ベッドはタイプでも異なるとは言え、横幅160センチ以上と大人二人がゆったりと就寝できるようになっています。

その意味でも「いつかはボーダーバンクス」と言われる理由かもしれません。

例えば、こみちが憧れている日本特種ボディーの「SAKURA」の場合、最後尾の常設ベッドは横幅90センチだそうです。

シングルサイズには及びませんが、限られたスペースであることを踏まえれば、十分な広さが確保されていると言えるでしょう。

しかも夫婦で使用する場合、二段ベッド仕様を選択するほか、ダイニングテーブルをベッド展開したり、バンクベッドを使えれば、それぞれが気兼ねすることなく寝られます。

外観だけを見ると大きく感じる新型SAKURAですが、連泊を考えるとなかなか考えられたサイズ感だと気付かされます。

一方で、コスパと使い勝手から「NV200」も気になっていますが、フラットスペースを考えれば一人又は二人仕様が良さそうだと分かります。




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