失敗しない「キャンピングカー」を見つけるために
例えば、住まい選びを考えたとしましょう。
アパートとマンションの違いはどこにあるでしょうか。
例えば、よく見かけるアパートが2階建てなのに対し、マンションは低層から高層までバリエーションが豊富です。
大家さんの立場になれば、集客性ではマンションが優位ですが、初期投資の面ではアパートに軍配があがるでしょう。
一方で、戸建ての利点は、独立した建物だけでなく、エクステリアにも見られます。
例えば、その家に住む人々のライフスタイルを反映させて、車やバイクなどの趣味を満喫できるガレージを建てることもできます。
また、草葉に興味があるなら季節に合わせた植物楽しんだり、庭先でバーベキューやキャンプを楽しむということもできてしまいます。
ある一定のスペースを確保するまでは、そのスペースをいかに効率的に使えるかがポイントになり、その一定スペースを超えるとそこからは「自分らしさ」を追求することになって行きます。
軽キャンカーを一間だけの住まいに見立てる!?
一間しかない暮らしは、その人が生活で使うものが全て手を伸ばした所にあることを意味します。
オシャレさよりも、「使い勝手」を優先した暮らし方に適しています。
つまり、軽キャンカーの「狭さ」や「走破性」を気にするよりも、「安い」とか「小回りが利く」というプラス面に目を向けることで、その魅力が何倍にも膨らみます。
例えば、その空間でできないことは、別の方法に置き換えたり、別の場所ですれば良いだけなのです。
「限られた空間」を、マイナスにはイメージしない。
キャブコンなのかバンコンなのか?
かなりの人が悩むところでしょう。
実際、こみちも悩んでいます。
価格面を優先するとバンコンが優位で、居住性を考えるとキャブコンが良さそうです。
よく、車内で立てるか否かを違いとして挙げたりしますが、それよりも「キャンピングカー」に求めることの違いで決めるべきでしょう。
レースカーには、高出力の動力と剛性の高い軽量なボディーが求められます。
しかし、バンコンにしろキャブコンにしろ、ある程度の装備を満たせば、車重が3トン越えというケースも珍しくありません。
この3トンという重さは、ハイエースの車両総重量が.約3トンなので、「満載状態」と言えます。
実際には、サスペンションをより強力なものに変えるなどして、ハイエースが持っている運動性能を維持しています。
でも、さらに車重が重くなりやすいキャブコンをハイエースで作れば、さらに車重が増加して、特徴だった運動性能を活かせないばかりか、重くなってしまった車重のために制動力や走行安定性まで、車本来の見直しまで必要となるでしょう。
だからこそ、より車両総重量が大きい「商用トラック」を使うことで、ハイエースでは限界となる装備を積み込めるのです。
つまり、庭付きだからこそできる戸建ての暮らし方を、そのままマンションやアパートで真似しようとすると、本来は自分の土地ではないのに勝手に占拠するような事態を招きます。
考えるべきは、「ベース車両」によって、描ける暮らし方がある程度は決まってしまうということです。
キャブコンの良いところと悪いところ
日帰りや、一泊旅行する時間しか確保できない場合、移動時間を短くして現地でたくさん楽しむという方法もあります。
だとすれば、多少は交通費がかさんでも飛行機を上手に使うことも大切です。
一方、時間は十分にあって、どちらか言えばコストを抑えたいなら、フェリーによる移動や下道をトコトコ走るという方法があるでしょう。
バンコンなら、規制が許されるなら100キロ走行もできるモデルがあります。
一般車とほとんど変わらない運転ができるでしょう。
でもそんなに急ぐ理由ってどこにあるでしょうか。
特にキャンピングカーを選んだなら、その移動行程さえ「旅」の一部です。
逆にキャブコンの場合、80キロ走行くらいが安定していたりします。
当然、もっとスピードを出す一般車に追い抜かれるでしょう。
でも急ぐ彼らとは生き方や、移動目的が異なります。
急ぐ彼らは、到着してからが楽しみであり、こちらのように「トコトコ」が目的ではありません。
そんな風に考えた時、キャブコンのデメリットって、オーナーの気持ち次第なんだと気づきます。
時間にゆとりを持てる状況が得られたら、もう1日で1000キロも急いで移動する理由は見当たりません。
そんなことよりも、気になった時に車を停めたり、横道に入って行けばいいです。
少し到着が遅れたけれど、その分だけ偶然の発見があったなら、それこそ「トコトコ」を選んだ醍醐味でしょう。
こみちが考えるスモールオフィスとして
現時点で、最高に欲しいと思うのは「新型SAKURA」です。
ソーラーパネルとサブバッテリーを最大にして、「電気が使えるスモールオフィス」にしたいからです。
一方で、昨日、見つけた「Retreat」や、その軽キャンカー「Retreat Mini」は、望みを究極に厳選したモデルになります。
ソーラーパネルも冷蔵庫も、電子レンジも基本的にはありません。
でも自由に移動できて、そこで停車して「仕事」が始められます。
さらに言えば、乗用車なら席に座ったままですが、あぐらをかいたり、寝そべったりもできてしまうというだけでも、実はかなりできなかったことなのです。
こみちの考えとしては、例えば「Retreat」にもキャンピングカー登録できるモデルがあるらしく、ハイエースも大きくなって快適性が向上したのですが、居住性で優位のキャブコンとの違いが気になります。
居住性の究極が不動産であり、走破性の究極が一般車だとすれば、キャンピングカーはその狭間でどこにポジション取りするかがポイントです。
このバランス感覚が、キャンピングカーという乗り物を面白いものにしています。