ジムニーを購入してことも知っていたけれど
キャンピングカーに興味を持ち、できることならその場所を「オフィス」にしたい。
自由で気ままで、自身が思い描いている仕事も続けていく。
でも、そんなことって簡単ではなくて、やはり社会に所属し、定期的に会社へと通い、人に会って仕事が進んで報酬を受け取る。
コロナウイルス対策から、リモートワークが普及した時、今まで個人でどうしたら自由に働けるだろうかと試行錯誤して来たことが、なんだか「エエ?」って感じになった。
普通のサラリーマンが、普通に自宅で仕事できる時代になったのだから。
営業マンも、事務員も、いろんな職種のサラリーマンが、リモートワークを手に入れた。
もっとも、そんなに良いことばかりではなくて、リモートワークに対応出来なかった場合には、離職や転職というケースもあるのだけれど、こみちとしてはずっと「どこでも自由に働ける」ことを望んで来たから、やはりリモートワークしている人たちを見て羨ましいと感じるばかりだ。
ちなみにこみち自身は介護施設で働く介護士をしているから、リモートワークなどあり得ない。
利用者と会って、彼らの希望に沿って仕事をするからだ。
「リモートワーク」って羨ましいなぁと思いつつ、「ヒロシ」のぼっちキャンプを見つけたのだ。
そんなヒロシが、250ccのオフ車に乗って、丹沢にあるキャンプ場に向かう。
シングルエンジンのトコトコとした鼓動は、長くセローに乗って来たからこみちも良く知っている心地よさだ。
さらに、オフ車の後部席には最低限の荷物を縛り付け、山奥へと向かって行く。
そして現地で簡単に調理できるラーメンなどを購入し、到着すると直ぐに持参したガスコンロで作り始める。
野宿をしてツーリングばかりしていた学生の頃を思い出す。
学生だからできるけれど、社会人になっても続けるにはどうしたら良いだろう?
そんな風に思って過ごして来た「これまで」なのに、ヒロシは淡々とそんなキャンプを満喫して楽しそうだ。
キャンピングカーを「オフィス」にしたいなぁというのもあるけれど、手軽に乗れるオフ車で足を伸ばしてみるのも良いよね。
なんだか、「こうしないと!」が大きくなり過ぎて、いつのまにか「目的」が変わってしまっていたようにも感じる。
「どちらかだけ」にする必要な無いと思うけど、「これだけで良かった」が無くなってしまうのは注意しなければいけない。
バイクでツーリングに出て、そこでコーヒーを飲むのって幸せ感じるんだよなぁ。
いつのまにか大人になって、昔のように気ままに出掛けて風を楽しむこと前に、きちんと座れる場所のことや、調理や寝床だって確保しておきたいし、それでいて雨が降っても濡れない場所もと欲が出て、キャンピングカー一択になってしまっていたと今更ながら思ってしまった。