ミニバンやコンパクトカーをキャンピングカーとして使う!?
こみちの場合、キャンピングカーは「スモールオフィス」や「臨時の住居」と考えています。
その上で、いろんな場所に移動して、眺めの良い景色を見て食事などを楽しめたら言うことありません。
でもキャンピングカーを欲しいと思う人の中には、キャンプが好きでテントも設営し、ブロックなどで作った簡易コンロで料理まで楽しむ人もいます。
もしかすると、「電力」を使う電子レンジや冷蔵庫、エアコンなどには興味ないかも知れません。
こみちの場合、バイクツーリングの経験があり、装備は極力少なくするタイプでした。
寝袋さえ無くて、「ザ・野宿」と言う経験も少なくありません。
そんなスタイルだからこそ味わえるものもありますが、段々と歳を重ねてくればもう「野宿」を選ぶ理由も少なくなって来ます。
その時、例えば安全面の観点から、「寝る時は車を使う」と言うのもあるでしょう。
また、キャンプ場で直火することに拘らず、逆に電子レンジや車内での調理が好みと言う人もいるはずです。
つまり、車の中で生活に必要なことができる方がいいと考えるなら、「キャンピングカー」以外の選択肢はないでしょう。
さらに言えば、パンコンよりもキャブコンの方が天井も高いのでより快適です。
しかし、数百万円もするキャンピングカーを「欲しくて買える」人はいいですが、例えば今あるマイカーを使って簡単なキャンピングカーもどきとすることは可能でしょう。
ポイントとなるのは、寝床、料理、トイレの3つです。
車を使うメリットは、寝床として使うことで安全性を高められること。
管理の行き届いたキャンプ場ではなく、人里離れた山でテントを使う場合、野犬を含めた危険も出て来ます。
車なら安全だとは言い切れませんが、テント以上に安全なのは確かでしょう。
料理と言う面では、現地でどんな料理を想定しているのかにも関係して来ます。
全国各地にあるコンビニで簡単に食べられる物を買うのであれば、フライパンすら必要ないでしょう。
でも、加熱して炒めものくらいは作りたいなら、炊飯器やホットプレートが使えればいいはずです。
その時にマイカーを使って問題だったのが、「搭載バッテリー」では十分な電力を確保できないことでしょう。
しかし、最近では「ポータブルバッテリー」が人気で、その一つ「Jackery ポータブル電源」を車に持ち込めば、1000w以下の家電製品を使用できます。
1000wと言うと、炊飯器やホットプレートも動くでしょうし、仕事で使うノート型パソコンやスマホの充電もできてしまいます。
40リットル入る小型冷蔵庫も40wから60wほどで稼働させられるので、ポータブルバッテリーがあるとマイカーも簡単にキャンピングカーになります。
最後がトイレですが、実は本家のキャンピングカーでも、全員が車内に搭載している訳ではありません。
もっとも敬遠される理由は、後始末の部分でしょう。
一般的には、専用ボックスに溜めたゴミを家庭のトイレに流して処理します。
簡単だとは分かっていても、そもそも車内にトイレを設置しなかった人はたくさんいます。
マイカーの場合、携帯式の尿取りパックを使うと言う選択肢もありますが、基本は公園などのトイレを借りられる場所になるでしょう。
よく言われるのが、雨や冬、夜間など、屋外に出たくない状況でトイレを必要にする時です。
そのリスクを回避するには、もう何でもできるキャブコンを選ぶしかありません。
でも逆に、そこも自分なりに対処できると思えば、もうマイカーにポータブルバッテリーと寝袋、使いたい家電製品を持ち込めば、簡単キャンピングカーの出来上がりです。
改めて「キャンピングカー」とは何かを考えると
寝床、料理、トイレ以外で、キャンピングカーがマイカーと異なる部分は、外装の断熱性と空調設備でしょう。
冬場、マイカーの中で寝ようと思っても、エンジンを切った瞬間からどんどん車内の温度は下がっていきます。
逆に夏場では、熱気がこもって、寝れないかも知れません。
そんなことにならないために、「断熱性」の高い外装に作り替え、天井には空調機があって、熱気を簡単に放出できるようになっています。
つまり、キャンピングカーを選ぶ際は、外装がどれだけ工夫されているのか、エアコンは無くても空調機がどれだけ使えるのか、知っておくべきです。
例えば、キャンピングカーでも遮音性が低いモデルでは、駐車場で宿泊していると、脇を通る人の会話が車内で聞こえたりします。
それではいくら施錠されていても、落ち着いて眠れないでしょう。
マイカーを使っての車中泊では、窓の目隠しなども気になるポイントで、何泊もするような旅行では、疲労感が強いはずです。
キャンピングカー以上に、車中泊を楽しむつもりでいないと、マイカーで泊まるなら安い宿を見つけた方が良さそうです。