「5ナンバー車」と「4ナンバー車」って?
まず、車を新車で購入した場合、その車が「5ナンバー車(乗用車)」に分類されたなら、初回の車検は3年後、その後は2年毎となります。
一方、「4ナンバー車(貨物)」に分類されるとどうなるのかと言うと、初回の車検は2年後、その後は毎年車検です。
単純比較はできませんが、貨物車になると車検期間が短く設定されるのは、その車が仕事で使う働く道具だからです。
また、5ナンバー登録する場合の方が、4ナンバー登録するよりも事前の車両検査が厳格らしく、4ナンバー車を5ナンバー登録に切り替えるのは不可能ではないものの、それなりの出費を覚悟しなければいけません。
「5ナンバー車」と「3ナンバー車」の違いとは?
5ナンバー車が、乗用車に分類されるのは分かったとして、「3ナンバー車」との違いはどこにあるのでしょうか。
先ずは、5ナンバー車に該当する条件は、エンジンの排気量が2000cc以下で、全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下でなければいけません。
この4つの条件のいずれかがクリアーできない場合、「3ナンバー車」になります。
では、5ナンバー車と3ナンバー車で維持費が違うのかと言うと、排気量と車の重さによって税金が決定される仕組みになっているので、一般的には「3ナンバー車」の方が維持費は高くなるでしょう。
しかし、2000cc以下の排気量で、車の横幅だけが1700mm以下と1700mmを超えるような場合には、車重に大きさ差がないと思われるので、維持費も同じ金額となります。
つまり、3ナンバー車というのは2000ccを超える排気量、または規定の大きさを超える車格を持った車とも言えるでしょう。
キャンピングカー登録されると「8ナンバー車」になる!
8ナンバー車として登録されると、初回の車検は2年後で、その後も2年毎になります。
つまり、5ナンバーまたは3ナンバー登録されていた自家用をキャンピングカー登録した場合、新車購入時に認められていた3年後の車検が2年後になってしまいます。
また、4ナンバー車の場合には、初回の2年後は同じですが、それ以降が2年毎に変更されるので、毎年車検ではなくなります。
また、税金面でも5ナンバーや3ナンバー車に比べて、1割から2割程度、安く設定されています。
8ナンバー車として登録するには?
例えばトヨタのハイエースをベースにキャンピングカー仕様にする場合、いくつかの条件を満たしていなければいけません。
その一例を紹介すると、先ずは「就寝スペース」の確保が求められます。
一人分を180cm×50センチとして、乗車定員の3分の1以上が寝られるようにしなければいけません。(最低でも2人分は必要)
キッチンスペースには10リットル以上の貯水タンクと排水タンクを備えて、さらに換気設備が必要です。火を使うことも想定されるので、耐火性も条件に含まれます。
そして、キッチンスペース(洗面スペース)に立った時、車内高が160センチ以上必要にもなりました。
この160センチの車内高がポイントで、標準のハイエースの場合、室内高は最大でも120センチほどしかありません。
天井を持ち上げられる仕組みに変更するか、床を下げるなどして、この160センチ以上をクリアーしなければ、「8ナンバー車」として登録できません。
つまり、キャンピングカーっぽい車として、5(3)ナンバーや4ナンバー車になります。
バンコンタイプのキャンピングカーを選ぶ際は、8ナンバー車として登録されるかを事前に確認しておきましょう。
軽自動車でもキャンピングカー登録するメリットはあるの?
実は、軽自動車の場合にも4ナンバー、5ナンバー、8ナンバーという区分があります。
自動車重量税(車の重さで決まる税金)は同じですが、自動車税(ナンバーによる区分で決まる税金)、自賠責保険(24カ月分)で異なります。
そして、お得な登録方法が、8ナンバー車です。
もっとも、軽自動車の場合にも室内高160センチ以上が必須で、多くの軽自動車の屋根がポップアップ式なのは8ナンバー登録するための苦肉の策なのでしょう。
こみちなりに考えるキャンピングカーの用途
キャンピングカー登録を考えると、車内での就寝と簡単でも調理できることが視野に入っているのでしょう。
言い換えれば、スモールオフィスを求めるこみちがキャンピングカーを選ぶメリットは、「車中泊」や「車内での飲食」を想定する場合になるでしょうか。
ただ、一般車でも簡単な飲食は可能なので、「夜間時の使用」が譲れないかに掛かってきそうです。
スモールオフィスとして使用する場合、主に記事を書くかイラストを描くか。
つい最近、新しいiPad airが発表されましたが、iPadがあれば完結できるように仕事も考えたいところです。
そんな状況で、夜間時に車中泊する場合、実は空調管理や外部からの目隠しなど、意外と供えるべき装備も増えてくるように思います。
特に乗用車での車中泊は、趣味としては面白いものの、仕事として継続することは考えていません。
1000万円オーバーのキャンピングカーに惹かれたものの、場合によってはハイトワゴン車や軽キャンカーという選択肢でも条件を満たすように思えてきました。
キャンピングカー登録するには、いろいろな条件があって、それをクリアーすれば「8ナンバー登録」できることも知りました。
今、どんな環境を手に入れたら、自分自身の仕事に活かせるのかもう一度考えてみます。