キャンピングカー作りは面白い!?
自分だけのスモールオフィスが欲しくて、キャンピングカーに再び興味を持ったのですが、今回は以前と異なる関心も出てきました。
例えば、キャンピングカー作り。
戸建て住宅を作るような方法もあれば、リフォームのような方法でキャンピングカーは作られます。
例えば、欠陥住宅が社会問題になるように、問題点の多いキャンピングカーはあります。
「最高の断熱システム」というようなフレーズだけが先行し、何をどう施したことで、どれだけに効果を生んだのかがポイントです。
興味関心を持ち始めた人を惹きつけるには、シンプルで分かりやすいキャッチャーな言葉が有効ですが、さらに購入まで招き入れるには裏づけある言葉が欠かせません。
キャンピングカー作りは難しい!?
居住性を持ちながら、移動することができるキャンピングカーは、幾つもの課題を克服しなければいけません。
特に、車という性質上、装備を無限に上乗せすると、シャーシーは悲鳴を上げ、公道を安全に走ることも難しくなってしまいます。
つまり、100点を目指すのか、200点を目指すのか、キャンピングカー作りを始める前に決めておかなければ、後になってその魅力や利点が分からなくなり、最後は「全部盛り」みたいな商品が出来るでしょう。
戸建て住宅でいるモデルルームのように、ある意味で理想的な住宅を作るのであれば、持てる全てを盛り込むのも方法です。
しかし、走る車でもあるキャンピングカーは、移動できることが重要で、しかも安全性に優れていなければ購入後に早々と乗り換える事態になるでしょう。
克服可能なトラブルは除外し、継続しがたい問題があるキャンピングカーは、中古市場を眺めれば、傾向を掴めるかも知れません。
キャンピングカー作りはビジネスに似ている!?
ビジネスの世界では、「できること」よりも「効率的」または「効果的」が認められます。
実は、「できること」は当たり前のことで、そこができていない商品は、クレーム対応になります。
DIY感覚で、素人がキャンピングカー作りを楽しむことも増えていると聞きますが、作る楽しさを味わえるのはないよりです。
一方で、企業が作るキャンピングカーは、完成することが目標ではなく、お客様が買いたくなる魅力を備えた商品作りを目指しています。
つまり、同じような内装をする場合でも、熱や音、振動など、キャンピングカーで求められるあらゆる要素を踏まえた素材選びを行った上で、重量やコスト、メンテナンス性にまで配慮して、部材として選ばれます。
DIYの楽しみは、作るだけではなく、改良も含まれているかも知れませんが、商品としては一定水準を満たした品質管理が不可欠です。
また、盛り込みたいニーズを叶えるために、物理的な視点はもちろん、実用性や代替性にまで言及し、限りあるスペースを無駄にしない工夫も必要です。
大きな土台を選べば、それだけ夢を詰め込むことができるのですが、普段使いは不自由になり、制約の多さに扱いきれないこともあるでしょう。
つまりは、どこまで話を膨らませ、それに見合った工夫をするかがキャンピングカー作りをしているビルダーの生命線になります。
同じ効果を持つ外壁を作るのに、重量が100キロ増えれば、それだけユーザーが持ち込める荷物は減ってしまいます。
車にも負担が掛かりますし、アクセルを踏み込んでもなかなか加速しないのは、増加し過ぎた車重にあるでしょう。
最近、いろいろなキャンピングカーを見て、その特徴や導入したシステムを知る機会が増えました。
しかし同時に、ユーザーが持ち込める荷物量がどれだけあるのか示しているビルダーが少ないと感じます。
また、0〜100キロ加速みたいな動力性能についても、キャンピングカーだから不要という意味なのか、あまり車としての性能には触れられていません。
ある意味で、業界が安心基準として「五つ星」というような評価システムが導入されると、キャンピングカーがますます普及するように思います。
事故や火災など、命や健康に関わる部分も多く、キャンピングカーにはさまざまな要求をされるでしょう。
住宅では耐火テストや構造計算など、デザイン性だけではない多くの課題があります。
キャンピングカーでも、どこまで安全面に行き届いた配慮がなされていて、またメーカーとしての品質保証や管理も避けては通れません。
キャンピングカー市場はこれからが正念場!?
今、人気のキャンピングカーですが、特定のユーザーから、幅広いユーザーに市場が拡大してくると、ビルダーとしての評価も一層厳しくなるでしょう。
どこに魅力を感じたのか。なぜそんな車を手放すことにしたのか。
多くのユーザーから発信した情報が、インターネット上で見つけられるでしょう。
思い描いていたような使い方ができたのか。
意外と不満に感じたことや、問題視していたのにそれほど気にならなかったポイントも、次回のマイナーチェンジで活かせる情報です。
商品の良さに納得して購入したいからこそ、ビルダーとしてのこだわりや工夫も知りたくなります。
キャンピングカーは、目的に合わせてこそ、評価が適正になります。
ソロキャンパーとファミリーでは必要な装備がそもそも違うからです。
スモールオフィスとして使うなら、エンジンを掛けなくても気軽に使える装備に目が行きます。
日本一周を目指す人なら、軽量で壊れない装備のキャンピングカーが必要でしょう。
盛り込み過ぎて、故障続きになるくらいなら、シンプルでも王道の装備が確実に機能することが大切だからです。
リゾート地に出掛けて、見晴らしのいい場所で寛ぐイメージも、車として動くからこそ意味があります。
格好はいいんだけど、何かとトラブル続きで…。
あまりに軽量でコンパクト過ぎるのは、ビジネスでもキャンピングカーでも注意しなければいけません。
ある程度の大きさや手間が必要になるのは避けられないことであり、その先に商品の良さもあるからです。
結局、誠実で実直に取り組むビルダーには勝てません。
遠回りしているようでも、越えるべき壁をクリアする試練があるからです。
こみちはキャンピングカーにスモールオフィスとしての機能を求めていますが、持続可能な空調システムと通信環境が必須で、それが見込めなければそもそもキャンピングカーは候補に入りません。
また、それを叶えるために、一般的オフィスを借りるのとコスト面で大きく離れていれば、それもまた検討課題となるでしょう。
まさかキャンピングカーで大火力が必要な料理をしようとは考えていません。
風呂に入れないなら、シャワーでもいいですし、それも難しいなら、別の施設で賄えばいいと思います。
でも、ソーラーパネルやサブバッテリーを使っても、暑い夏に快適な室温にできないとなれば、まだキャンピングカーは用途に合わないと思うでしょう。
「家庭用エアコンが使える」という情報も大切なのですが、外気温がどれくらいと時に、アイドリングさえ使わずにどれくらい使用できるかがニーズです。
1日使うのに、アイドリング5時間以上が必須となれば、どこでも使えるとは言えません。
気兼ねなくエンジンをつけていられる環境があるのかで、良い商品にも悪い商品にもなるからです。