理想と現実の狭間で「スモールオフィス」を探す

 自宅から半径2キロ圏内に

日本特種ボディーが販売する新型「SAKURA」。

全高の高さから、そのボディーは白い壁にも見える。

豪華な装備に魅力を感じるが、価格もワングレード高いのが現実というものだ。

そして、住まいが戸建てで専用駐車場を確保できるなら問題ないが、マンションやアパートで暮らす人は、駐車場探しで苦労するかも知れない。

というのも横2メートル奥行き5メートルのサイズが一般的な駐車スペースなので、そのサイズを超えるSAKURAの場合、通常の月極駐車場には停められないからだ。

近所にあるスーパーマーケットの場合、上手く停めれば前後に少しはみ出すものの、それなりの駐車場にどうにか停められる。

自宅とは別に、スモールオフィスを持ちたい時には、自宅から2キロ圏内で気軽に停められる場所があればいい。

もちろん、できるだけ近い場所で、しかも徒歩で行ければそれだけ利便性は高まるのだが、安くはない駐車場代、中大型車扱いならなおさら気になるところだろう。

いすゞ自動車の販売網が使える!?

キャンピングカーという乗り物が、海外と比べて日本ではまだまだ特種なものだと感じる。

その1つの理由が、買ったのは良いけれどどこに行こうかという時に、行った先の駐車場やもしも場合にしっかりとサポートを受けられるのかが重要だからだ。

こみちが日本特種ボディーに興味を持ったのは、キャンピングカーと電気の関係性を強調し、エンジンを停止させている状態での使用を考えてくれたところだ。

以前なら発電機を使うという発想だった。

しかし、昼間でもかなりの音量と振動で、近所でも旅先でも気軽に使えるとは想像できない。

ポテンシャルとしては分かるけれど、きっと無いものとして考えるだろう。

以前もキャンピングカーのリアタイヤがダブルであって欲しいと書いたことがあるが、それはどうしても車重が増加するキャンピングカーだけに、走行中のバーストが心配になってしまうからだ。

その点でも、日本特種ボディーがオススメする新型「SAKURA 」のタイヤに使われるボルトの太さは、より重い加重にも耐えうるベース車を使っているからに他ならない。

それが、いすゞ自動車の提供するキャンピングカー専用車両「ビーカム」で、しかもいすゞ自動車の販売網を使い、故障修理を受けることができるそうだ。

一般人のこみちとしては、運送会社が物流を担っていることは想像できても、いすゞ自動車のような自動車会社がその後ろでトラックのメンテナンスサポートをしているまでは想像していなかった。

それが有ると無いでは、仕事としてトラックを使う場合の心強さがまるで違う。

どんなに素晴らしいスペックの車でも、絶対に壊れないとは限らない。

キャンピングカーのような特種車両で、しかも旅先で動かなくなった時にどうすることもできない状況を迎えたらと考えると、購入したい気持ちから「キャンピングカーは扱いきれないな」という気持ちにさせてしまう。

まだまだ他社のビルダーがどこまでそんなサービスに相当するバックアップに力を入れているのかは知らないのだが、専任の営業マンが付き、メンテナンスの手配や指示を受けられるとしたら、キャンピングカーが一般車両と同じ感覚で乗れるように近づいたと言えるのだろう。

キャンピングカー(改)という表記が意味すること

一般的に、キャンピングカーを製作する時は、完成された車両ではなく、骨組み(?)状態の特装車を使う。

荷室部分を改造し、居住スペースを作るのだから、要らなくなる装備は最初から無くても問題ないからだ。

例えば、カムロードも元々は「ダイナ」という車種で、特装車となって「カムロード」に変わる。

ハイエースも、車名は分からないが、「キャンピングカー用の特装車」を使う。

ビーカムをベースに製作される日本特種ボディーの「SAKURA 」の場合、一般的に表記される車検証の表記に「改」がありません。

その理由は、一般的なキャンピングカー製造会社は、特装車を仕入れて、キャンピングカーとして商品化し、認可を取って車検証を発行しているので、「改」と付きます。

しかし、ビーカムに関しては、いすゞ自動車がキャンピングカーとしての試験を行い登録しているので、改造車扱いではなく、そのまま車名になるからです。

さらにどこまで試験で通しているのかというと、新型SAKURA の場合、2wdでは5.45tです。

つまり、5トンオーバーの車重まで想定したベース車を使うことで、増加しやすいキャンピングカーでも安心して使えることになります。

これが3トンまでで、何も乗せていない車重が2.8トンだとしたら、理論上は200キロまでしか荷物を増加させられません。

それだけにバースト事故が発生する確率も高まりますし、使用しているユーザーもバーストし難いタイヤを選ぶのですが、車体そのものの対価試験までは個人でできないので、サスペンションを強化したり、ショックアブソーバーを付けたりして、走行中の安定感を向上させることになります。

その意味では、メーカーサイドでキャンピングカー使用を見越した対策を行ってくれるのは安心できるポイントではないでしょうか。


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