ベース車両によるキャンピングカーの種類
覚えておきたいボディータイプは、「バスコン」「キャブコン」「バンコン」の3種類。
上級者が好む「バスコン」はトヨタのコースターなど、バスをベース車両としています。
ちなみに、「フルコン」と呼ばれる種類もあって、国内モデルよりも海外モデルに多く、ビルダーがベース車両以外の多くの部分を作りあげます。
イメージとしては、バスコンのさらに上級モデルという位置づけでしょうか。
こみちとして気になるのが、「キャブコン」と呼ばれるタイプで、運転席の上にコブのような張り出し部分があります。
中から見るとバンクベッドと呼ばれる寝室部分になっていますが、二人旅では荷物置き場としても使えるでしょう。
どうしてもボテっとした外観になってしまうので、キャンピングカーらしくもあれば、それゆえに目立つ存在とも言えます。
「バンコン」で使われるベース車両は、ハイエースやキャラバンなどの商業ワンボックスカーです。
通常、商業車の車検は毎年ですが、商業車でもキャンピングカーとして登録できると「2年毎」に変わります。
一方でアルファードやボクシーなどの乗用車は、新規登録した初回に限り3年後の車検ですが、キャンピングカー登録してしまうと最初からずっと「2年毎」になるので、計算上1年短くなります。
二人旅を想定したユーザーなら、キャブコンとバンコンで悩むでしょう。
停車時の居住性を優先するなら「キャブコン」、普段使いも優先したいなら「バンコン」がオススメです。
キャンプしたい時に「キャブコン」を使い、別の乗用車で普段使いできる人は、車内での料理のクオリティや滞在時間の長さで選ぶこともできます。
キャブコンの場合、175センチくらいの人なら頭上を気にせずに真っ直ぐ立てるキャブコンに対して、バンコンは立体駐車場も利用できるので、車内で長く滞在するスタイルではなく、旅先でキャンプ道具を使い車外で寛ぐスタイルを希望されるなら、不満も少ないでしょう。
DCとAC。そしてインバーター
電気というと何となく難しいイメージを持つ人もいるでしょう。
そこで難しい説明はまたの機会として、DCは車内で使われる電気の方式です。
一方のACは、家庭用コンセントで流れている規格です。
例えば車用のバッテリーに充電された電気を家庭用の家電で使う時は、「規格」をDCからACに変更しなければ使えません。
その変換には「インバーター」と呼ばれる機器を使います。
インバーターの性能表示に〇〇Wと書いてあるのは、同時に使用できる家電のワット数が示されています。
冷蔵庫などは、家庭用のACに変換せずに、DCのままで使用することもありますが、インバーターで変換すると多少なりとも電力のロスが生まれますし、DCで使う方が効率的とも言われます。
鉛バッテリーとリチュウムイオンバッテリー
どちらも「バッテリー」なので電気を蓄えることができます。
〇〇Ahとか〇〇mAhと言った表記で、蓄えられる電力量が分かります。
ちなみに、1Ah=1000mAhです。「m」が付くと「1000」単位になるのも知っておくと便利でしょう。
一般的に比較的安価で重い鉛バッテリーに対し、高額で高性能なリチュウムイオンバッテリーとなります。
キャンピングカーに搭載することを考えると、重量増加にも注意しなければいけないので、リチュウムイオンバッテリーの方が好ましいでしょう。
ただ、リチュウムイオンバッテリーは新しいバッテリーということもあって、一般的には12V用が多く、大型トラックなどで使用している24V用がより希少です。
バンコン用やキャブコンでも小型のモデルなら、リチュウムイオンバッテリーという選択もできるでしょう。