筋肉の特性からランニングを考えた話 何故キロ4分40秒ペースが壁になるのか?

 筋肉には速筋と遅筋、そしてハイブリッドなピンク筋がある?

分解しやすい糖を燃料にして、爆破的なパワーを出せる速筋。

ですがそんな優秀な速筋は、10数秒しかパワーが持ちません。

運動なら、ダッシュのような場面。

そして、脂肪を燃料として、速筋の半分くらいのパワーだけど長く持つのが遅筋です。

粘り強く活躍できる筋肉で、それこそランニングなどに活かせそう。

そして、種類としては速筋の仲間で、ピンク筋とも呼ばれる筋肉は、速筋の8割、でも遅筋のように長くも使えるらしいです。

遅筋を優位に使って走ると

どうやら遅筋を使って走ると、ペースはキロ4分40秒前後までが限界らしいです。

科学的な根拠はありません。

AIと筋肉のことを話して教えてくれた数値なので。

でもこの数値、こみちのランニングでも「嗚呼、確かに」と思えるんです。

というのも、ランニング前に準備体操をして、いつも通り走り出した時に最初に引っかかるのが、キロ5分20秒の壁で、その次がこのキロ4分40秒だからです。

そうだとすると、フルマラソンでサブ4やサブ3.5までは、この遅筋で完走できるかという課題だったとも言えます。

何故、ピンク筋を鍛えるのか?

ではランニングでジョグ以外にインターバル練習をする目的って何でしょうか?

つまり、遅筋だけではどうしても超えられないキロ4分40秒よりも速いペースになるため。

粘り強い遅筋がより強くなるのも大切ですが、もう少しパワーを出せるピンク筋が使えると今まで以上のペースも視野に入って来ます。

例えば最初は50mをダッシュするような速筋を呼び起こす走りもアリかもしれません。

でも速筋は10秒だけの短期決戦向き。

速筋で400mも800mも走れないのはとても自然なことなんですね。

では速筋ではなく、このピンク筋で走るには、心拍数がカギかもしれません。

疲労で一気に心拍数が上がってしまう速筋まで強度が高い運動ややり過ぎ。

楽々に走れる強度は遅筋を鍛えてしまう。

ということは、キツいけど楽々でもない運動強度。

例えば5分走れる強度。10分走れる強度。

最初はそんな感じで、キツいけれど、ギリギリ頑張れるペースを見つけることで、遅筋では出せなかったキロ4分40秒よりも速いペースで走れるように筋肉が変化するのだと思うんです。

あくまでも、こみちが思う速筋と遅筋、そしてピンク筋の特性をランニングに落とし込んだイメージではあるんですが、日々のランニングをする時に、今どの筋肉で走っているのかなぁと思えるだけでまた楽しくないですか?

10キロ走る時は、淡々とリラックスして遅筋で走る。

そして、100mダッシュは速筋。

でも中間はピンク筋に頑張ってもらう。

例えばフルマラソンで、サブ3を達成する人は、遅筋ではなくピンク筋を鍛えたとも言えます。

サブ4のランナーとの違いを筋肉的にみると、練習でピンク筋をどう鍛えたのかに違いがありそうです。

キロ6分ペースで一度も歩かないランニングも大切ですが、歩いてもいいので少しキツいペースで頑張ってみるランニングも異なる筋肉を刺激する意味で大切なんですね。

ちょっと面白いと思いませんか?

※正式な分類ではありませんが、中間タイプの筋肉をイメージしやすくするために「ピンク筋」と呼びます。


ランニングフォームでキロ4分ペースになるには

ランニングフォームとダッシュの決定的な違い

「ダッシュ」はスピードを優先した走り。

「ランニングフォーム」は継続(再現性)を優先した走り。

こみちが思う両者の決定的な違いです。

ランニングフォームでキロ4分ペースで走れる人は、ダッシュなら当然それ以上のペースでも走れます。ではなぜ、わざわざ「ランニングフォームで」にこだわるのか。

その理由の一つが、フォームの再現性を高めるには、自身が動きをどれだけコントロールできるテンポかが重要です。

キロ4分ペースの正体

こみちがノンカーボンシューズでキロ4分ペースを刻む時、その内訳は以下の組み合わせです。

◯ケイデンス:185spm

◯ストライド幅:135センチ

厚底シューズではないシューズでは、しっかりストライド幅を伸ばすポイントがあって、そこができると楽に再現性も上がります。

結局、ランニングスピードとは何か?

結論を言えば、「接地した瞬間、どれくらいもう片方の足(遊脚)を素早く前に振り出せるか」、つまり軸足との挟み込むスピードです。

例えばキロ7分のランニングでは、片方ずつ交互に足を出していても、それで十分に間に合います。

そこからキロ4分ペースに移行した時に、同じ感覚で足を大きく振り出してしまうと、両足が開いて接地を迎えます。

一歩目のストライド幅は確かに広がりますが、二歩目、三歩目になると段々苦しくなってしまいます。

足を前後に「広げる」方向に力を使うとケイデンスが落ちてしまうのは、足が戻って来なくなるからです。

だから、瞬間的に足を入れ替えために、着地はできるだけ体の真下付近で行います。

よく言われる「真下接地」も、足を置く位置ではなく、一番の目的は次の入れ替えを素早く行うために寄せておくという意味でした。

接地で、ポンと入れ替えるため。

太ももで力強く膝頭を高く上げて、その反動で地面を叩くダッシュではなく、体が地面に落ちるタイミングに合わせて、省エネで「ポン」と入れ替えるんです。

この動きの再現性がランニングフォームの肝です。

「ポン」を習得するための3つのステップ

この素早い入れ替えを身につけるには、段階的な練習が必須です。

というのも、今まで通りのフォームで走っても、できるようにならないからです。

1姿勢と腹圧

猫背を正し、胸を少し張って腹圧をいれます。骨盤の角度をカチッと固定する体幹の安定がベースです。

2アンクルホップ(縄跳びのような小さなジャンプ)

足首や膝をグニャと曲げず、固定してアキレス腱のバネ(腱反射)を使って「ポン」と弾む感覚を覚えます。

3シザーズジャンプ

その場でジャンプし、空中で前後に足を素早く入れ替え、着地する練習です。これで腸腰筋を使えるようにします。

この3つのポイントが安定してできるようになると、キロ4分ペースでのランニングをリラックスして行えるようになります。

まとめ:なぜ速いランナーは「ゆっくりジョグ」するのか?

最近、トップランナーが驚くほどゆっくりジョグする理由が分かりました。

彼らはテンポを落として、「足を入れ替え最高のタイミング」を何度も確認していたんです。

勢いである程度のテンポで行うよりも、遅いテンポで一回ずつ動きを確かめることで、再現性を高めていたんですね。

なのでレースではより自動化して走れるようになるということでした。

「今、頑張って走っているのに、キロ6分から7分から抜け出せ」という場合、それは筋力不足ではなく「キロ4分ペースで走るフォーム(シザーズジャンプ)」をしていないだけかも知れません。

自分にフォームのどこが詰まっているのかを確認して、苦手なポイントを部分練習して克服する。そんな練習をしていると、ある日突然「キロ4分ペースってこんなに楽に走れるんだ!」と感動する日がきっと訪れます。


ランニングでは「神経系トレーニング」も大事ですよ!

 神経系トレーニング

一番の問題は、強く動かすことではなく、動きを妨げないように筋肉を緩めること。

早いテンポで動かす時に、力むのは簡単でもリラックスするのがなかなかできません。

メトロノームで例えば180spmを聞き、音に合わせて両ひざ立ちで腕振りしてみましょう。

テンポに合わせて、腕を動かせるでしょうか?

段々と早いテンポにして行くと、そのテンポに合わせて動かせない早さが来ます。

こみちの場合は240は余裕ですが、250では段々とミスも含まれます。

そして、脳をたくさん使うので疲れます。また動きに脳がパニックを起こし、車酔いのようなことにもなります。

なので、限界のテンポは、あまり長くしない方がいいですよ。

気持ち悪くなったら練習は終わり。また少し日時を行いましょう。

地味ですが、これをするとランニングでも筋肉の切り替えが素早くなるので、今まで回せなかったテンポが楽に感じるかも知れません。

筋肉の強さ以上に、緩めることって運動パフォーマンスに大きな影響を与えるみたいですよ。

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