早朝ランニングで遭遇したランナーを見て
今朝も5キロを走って来ました。
走り終えて、ウォーキングしていると、後ろから20代くらいのランナーに追い抜かれました。
記憶が正しければ、数ヶ月前によく見掛けていた方です。
場所は下り坂になる区間。
とは言え、割と緩やかな場所で、こみち自身は走り方を意図的に変えることなどしない場所です。
先ず、ランニングに置いて「乗り込み」はとても重要な動作で、その捌きの上手い下手がランナーのレベルと言っても差し支えないほどです。
その意味で、久しぶり見掛けたそのランナーは、一見すると慣れた走りなのですが、「キロ何分ペースだろうか?」と思ってしまいました。
速いか遅いかではなく、そのペースで走る理由を考えたからです。
ちなみに、今朝のこみちのランニングは、いつも通り、キロ6分から始めて、最初の2キロを通過した時にキロ5分ペースになり、キロ4分20秒、キロ3分50秒が後半のペースでした。
後半、ケイデンスは195spm、ストライド幅は140センチ前後でした。
ストライド幅は一歩の広さではなく空中移動した距離なので、接地でスムーズに推進力を活かせれば、自動的に伸びていきます。
地面を蹴って増やすものではありません。
地面に体が落下した時に、足をどれだけ素早く入れ替えられるかで決まるものと言う認識です。
実際、後半のキロ3分後半で走っていた時、スピードをキープさせることではなく、足の回転をテンポから外さないことだけ意識していました。
早くても遅くてもダメなので、一瞬に合わせて足を回し続け練習です。
例えば早すぎると接地感が重くなり、遅過ぎると乗り込みが抜けたようになってスカスカした走りになります。
こみちにとって、キロ3分20秒ペースが最も早いテンポだとしたら、キロ3分40秒ペースは8割くらいの集中力で、キロ4分20秒ペースは6割程度、キロ5分ペースになると2割くらいに感じます。
なので、キロ3分50秒ペースを意識して走った最後の2キロはタイミングを外さないように集中して走りました。
ですが心拍数は140bpm前後で、スタートした最初のピークが150bpmを超えていたので、体が感じた負荷としては大きいものとは言えません。
これは今のフォームになって特に感じるのですが、速く走るから心拍数が高くなるとも言えなくて、キロ3分ペースは確かにきついですが、キロ4分ペースになるとキロ5分ペースとの差はケイデンスの違いくらいしか感じません。
何が言いたいのかと言うと、キロ5分ペースが100くらいなら、キロ4分ペースは120も大変ではなく、1割くらい頑張っている感覚です。
以前は全くそう感じませんでしたが、「乗り込み」が上手くなったことで、しっかりと走っているペースがキロ3分台になっているのも事実です。
話を久しぶりに見掛けたランナーに戻すと、見た感じストライド幅も広くなくて、膝から下を使って走っているように思いました。
しかも下り坂で姿勢が後ろ加重になっていたので、接地感が重いだろうなぁと思ってしまいました。
ストライド幅が100センチ前後に見え、ペースはキロ5分台だと思うのですが、例えば10キロを走っているとして、そのランニングにどんな目的や効果を狙っているのか勝手に想像しました。
こみち自身、8キロを走るコースを思い出したのですが、キロ5分後半のペースでずっと走ってしまうと運動負荷が低いとアプリで判断されます。
つまり、せっかく走ったのに、走力が上がるわけでも、スタミナが強化されるのでもないという走り方なのです。
今朝の5キロもキロ3分台まで上げましたが、全体としては心拍数が130台で、有酸素運動の範囲です。
脂肪燃焼に効果が期待できますが、走力を向上させるトレーニングとしては負荷が足りません。
心肺機能の向上にもあまり期待ができないので、言ってしまえばストレス発散のようなランニングだったことになります。
つまり、今のこみちがキロ5分後半で走って、そこに練習効果を期待するとしたら、フルマラソンをサブ4狙いでトレーニングするのでなければ、あまり意味が感じられません。
もしかして「ランニングフォーム」を作るのは難しいことなのか?
手順と理屈を知れば、運動経験に乏しいこみちがキロ8分でもバテバテでしたが、キロ4分ペースで走れるまでになりました。
それはランニングフォームを作ったからですが、もしかしたらそれって誰にでもできることではないのでしょうか。
潜在的な体力や運動神経によって、キロ4分ペースで3キロなら、いきなりでも走れてしまう人はいるはずです。
こみちよりも速く走れる人もたくさんいるでしょう。
でも、キロ8分ペースでドタバタ走っていたこみちが、約2年でそこまで成長できたのです。
手順と理屈を調べて、試して、どうすればいいか楽しみながら走って到達しました。
その過程での気づきで考えた時に、久しぶりに遭遇したランナーに、なぜそんなペースなのかと聞いてみたいと思ったくらいです。
速いから良いと言うことではなく、ある程度速く走ると安定するので楽なんです。
前にも触れましたが、キロ6分ペースで走り続けるのは、足を前に出せない苦痛が伴うので、ストレスが溜まります。
だったらウォーキングの方が楽ですし、気持ちもいいので。
どうしても膝下で走るフォームに魅力を感じなくて、あとでアプリの評価も悪いのを知っているので、そのフォームでせっかくの1時間を使うなら、運動効果がより期待できるフォームに変えた方がいいと思ってしまいます。
ただ、どう走ればいいのかと言うことを調べて試してみることが、こみちはそれが面白くてランニングが続いているところも大きいのですが、みんながみんな、そこに面白さを感じるものではないのかも知れません。
こみちなりの楽しみ方
正しい手順と理屈を知れば、こみちと同じようなランナーなら初心者から半年で、キロ4分ペース3000mをクリアすることができるでしょう。
これが、同じキロ4分ペースで20キロとか3000mをキロ3分ペースになると、クリアする条件がかなり変わってしまいます。
ですが、根性やヤル気で頑張るレベルの課題ではなく、間違えた動きを正していけば、結果的に到達できるのがキロ4分ペースで3000mを走ることのように思います。
嘘ではなくて、気持ちよく走れているなぁと思った時には、やはりキロ3分台前半に入っています。
「気持ちよく」とは、動きがそれだけスムーズだからで、正しい手順に近いこその結果です。
言い方を変えると、頑張っているのにキロ5分ペースでも苦しいと言うフォームは、それだけ手順の見直しがいくつかできると言うことでしょう。
キロ3分前半のペースで走った後、一度立ち止まって軽く走ったら普通にキロ4分ペースになっていたりします。
「アレ、こんなに簡単だった?」と思ってしまいますが、結局は動きに無駄が少なければ頑張らなくても走るスピード域です。
骨盤を使って走る。
姿勢が正しく、動きも正しい。
タイミングを理解して、テンポをキープできる。
それらがある基準でできていたら、逆にキロ4分ペースで走れない理由を知りたいくらいです。
遅くなってしまう人は、運動神経が悪いのはなく、動きが正しくないだけです。
その違いに気づいて、練習で繰り返せば、キロ4分ペースで3000mはかなり克服可能な目標ではないでしょうか。
すると、VO2maxが55になる運動に相当するので、ランニングウォッチなどを付けて走り、数値が上がるのを楽しむのもいいでしょう。
いずれにしても、この動きをマスターしたいと課題を持って走る方が、結果に繋がりやすいと思います。