市民ランナーの端くれとして
学生時代とは異なり社会人にもなって、しばらく運動から遠ざかっていると、ちょっと走ることも大変に感じます。
まして、全速力でダッシュなど、転倒のリスクもあってできるものではありません。
こみち自身、全速力が100%だとすると、ランニングを始めた数ヶ月は70%とか80%を限界にして走っていました。
柔軟性も低下しているだろう筋肉に強い負荷を掛けすぎて、筋断裂しないための予防でした。
じゃあ、今は100%を出しているのかというと、感覚的には95%まで出すのも稀で、ショートインターバルなどでも90%を上限に、長く続けるようなことが多い気がします。
今でこそ、足を回すことにも慣れて、ランニング中にグッと足を回し出せば、ケイデンスを220spmくらいまで上げてペースアップもできるようになったのですが、それも最近の話です。
キロ5分ペースがどうにか出せるようになった頃、ダッシュでキロ4分ペースに一瞬なれたりしました。
その頃から、下り坂を使って「接地」と「足を回す」を集中的に課題として取り組むようになり、地面を蹴るよりも、足を前に振り出すことを目指してました。
つまり、接地した軸足を後ろに蹴るのではなく、いかに前に引き寄せられるかをイメージし始めました。
こみちの経験を紹介すると、その練習をしてケイデンスを230台まで上げられたと思います。
230台を出せればキロ4分ペースが一気に近づき、例えばキロ6分ペースで走っていても、ふとしたタイミングでペースアップできるようになります。
街中でランナーを見つけますが、速い人でもキロ4分ペースで走っている人はほとんど見かけません。
皇居まわりを走る熱心な方々とは違います。
なので、一瞬でもキロ4分ペースに上げて走れると、遅いペースで走ることも恥ずかしくありませんし、自分は自分のペースで練習できる余裕も生まれます。
それまでは、人が居るとちょっと恥ずかしくて、急に歩いたりしていた時期もあったので。
それくらいの段階を迎えて、ランニングよりもスプリントフォームに関心があって、いかにスムーズに足を前に振り出せるかを考えるようになりました。
例えば、400m走で、そのすべてを全速力で走ることはできません。
200mを過ぎた辺りからフォームを切り替えているんです。
そんなこともスプリントフォームを考えるようになり行き着いた話題でした。
「真下の接地」が大切だと言われますが、あるサイトで「真下」では前に進めないと言う質問があって、その頃はこみちもまだ「そうだよなぁ」と思っていました。
ですが、「真下の接地」は落下する体を再び空中に持ち上げるためのもので、推進力ではありません。
推進力は、それまでに加速フォームで生み出し、だからこそ真下の接地でそのスピードを維持させるのです。
つまり、維持させる段階に入って、まだ地面を蹴ってしまうとパワーを無駄に放出させてしまうので、下り坂での練習が活かされます。
ケイデンスが250spmの人は、190spmの人よりも速く走れるだけではなく、スピードを維持させるのも上手いので、さらに差がつきます。
これが、180spmでも大変だと感じたら、スピード維持のフォームは使えていないでしょう。
つまり、ローギアでぶん回している感覚なので、200mでも走ればバテてしまいます。
足を素早く前に振り出そうと意識しても、ポジションの取り方や筋力など、いろんな課題が見つかります。
こみちは自分なりに課題を見つけて練習をして、今に至るのですが、それで言えばキロ3分ペースなら割と出せるようになりました。
3分20秒ペースでも、足を回し続けられると、やはり気持ちいいですし、爽快感も強まります。
そして、キロ5分ペースに戻しても、以前よりも楽に出せるようになったのも事実です。
頑張らなくても足が動くので、タイミングさえ崩さなければ10キロくらい走り続けられるでしょう。
ある意味で、こみちの現状が初心者卒業ではないかと思います。
つまり、ここからケイデンスをさらに上げられるトレーニングに向かうのか、より心肺機能を高める練習にするのか、進むべき方向や目指すランナー像が異なるからです。
こみちの場合、これ以上は速く走れるようにはならないので、楽しく続けられたらと思っています。
何よりもケガをしないで、いい汗を流せれば最高ではないかと思うのです。