なぜ「シザーズジャンプ」を取り上げないのだろう?
こみちのように、そもそも運動経験がない人がランニングを始めても、「シザーズジャンプ」が上手く出来なかったりします。
どうやら「運動レベル」は、身体の使い方である程度の範囲が決まっていて、間違えた方法では限界も早くなります。
骨格や筋力に恵まれた人であれば、自己流でも平均以上の結果に到達できますが、こみちのような凡人なら「方法」を変えることでレベルも上がるのです。
ランニングで言えば、キロ5分ペースとキロ6分ペース、もっと言えばキロ4分ペースやそれ以上のペースでは、目指すべきフォームが違います。
つまり、キロ5分ペースで走れない原因は、身体の使い方が適切ではないからで、もっと言えばそのための身体作りが整っていないとも言えます。
強いて言えば、キロ5分ペースで走るためには、ケイデンス180spmに慣れていること、ストライド幅100センチ以上に到達していることが必須です。
こみちがランニングを始めた2年前を思い出すと、ケイデンス180spmは、とても早いリズムに感じました。
当時は165spmでも十分に早くて、早いリズムで体を動かすことに慣れていませんでした。
そんな状況であれば、当然ですがキロ5分ペースはとんでもなく速く感じます。
ですが、180spmを繰り返し体験することで、体が慣れて来ます。
一方で、ストライド幅100センチ以上は、簡単ではありません。
2年が経過した結論を言えば、よほど手を抜いて走らない限り、100センチ以下になる方が不思議なのですが、それは単に足を振り上げ、振り下ろす筋力があるかないかで決まります。
足を振り上げる筋力として腸腰筋が有名ですが、日常生活ではあまり使われないみたいで、ランナーでも数年走らないとその筋力は低下してしまうとも聞きました。
言ってしまえば、ランニングを始めてしばらくは、腸腰筋がまだ本調子にならないので、ストライド幅が広がらないのも仕方がないことです。
そして、今回のタイトルにも使われている「シザーズジャンプ」は、空中で足を前後に振る動きが特徴的ですが、この腸腰筋が準備できていないと上手くこなせません。
つまり、ポンと飛んで足を前後に振り慣れていない人で、速く走ることは難しいと思います。
実際に、シザーズジャンプができない人は、前に出した足が地面に着いて、後方の足をそこから引き寄せるように走ります。
こみちは個人的にガツガツ走りと呼んでいますが、長い距離を楽に走るには不向きなフォームです。
300mも走ると息ができないくらい苦しくなっていましたが、その原因ははっきりしていて、そんなフォームで走ったからです。
言ってしまえば、手順を追って練習すると、キロ4分ペースで1キロを気持ちよく走ることは多くの人にもできるはずです。
そして、その目安として「シザーズジャンプ」のマスターが欠かせません。
つまり、キロ5分ペースも楽ではありませんが、シザーズジャンプができなくても到達できる難易度です。
そこがキロ4分ペースとの大きな違いでしょう。
必須とは言いませんが、マスターするとランニングスピードが一気に変わります。
キロ5分ペースで、5キロ10キロを走れるようになるには、足の動かし方以上にスタミナが必要で、それが満たされていないとそんな長い距離を走り続けられません。
なので、キロ5分ペースで走り続けるのもそれなりに大変なのですが、そもそもキロ4分ペースとはフォームが違うと言うことです。
言い換えると、それができれば誰でもキロ4分ペースに上げられるので、シザーズジャンプについて調べてみるのもおすすめです。