キロ5分、キロ3分とも違う「キロ4分ペース」の立ち位置
キロ5分ペースで走れるようになって、例えば一時的に全速力で走ればキロ4分ペースに到達できるはずです。
しかし、2年のランニング経験を振り返ると、そんな時のキロ4分ペースと普通に走ってのキロ4分ペースは全く異なるものです。
本当に?と思われるかもしれませんが、例えば全速力でキロ3分ペースで走ったら、キロ4分ペースの印象もかなり変わります。
厳密には、それもまた違う感覚なのですが…。
最近、ランニングはいかに空中移動しながら走れるかだと思っていて、別の言い方をすると接地時に足を上手く入れ替えられることがポイントです。
つまり、ガツガツと地面を掻いて走ってもキロ4分ペースなら到達できますが、それで長く走ることはできません。
訓練することで上級者がそんな難題をクリアしているのではなく、逆に彼らは本当に楽に走っていても速いのです。
理由はとてもシンプルで、パワーを使う時にしっかりと出して、休める時に休んでいるからです。
ガツガツと常にパワーを使って走れれば、スピードは出ますが疲れます。
つまり、どう走れば疲れないかに考えが変わらないといけません。
キロ5分ペースとキロ4分ペースの違いは、タイミングのズレ具合です。
こみちがキロ5分ペースで走っていて、そのままのペースになってしまうのはタイミングがズレたまま走ってしまうからです。
正直に言えば、イメージ通り体を動かして走れば、キロ3分20秒くらいになっています。
つまり、キロ5分、4分もそれだけズレている部分があって、本来ならするべきことを省いたことでスピードが鈍っているということです。
今朝も5キロを走りました。
後半、キロ4分ペースに近いスピードでしたが、アプリで確認するとケイデンスが185spmまで上がっていました。
標準を180spmとするなら、少しハイテンポだったのですが、実際には早く回したという印象はありません。
ただ、「動かすべきタイミング」を外さないように足を回していました。
ランニングとは別に行うショートインターバルでは、ケイデンスを220spmまで回しますが、その時の回し具合に比べると、185spmもハイテンポとは思いません。
つまり、キロ5分ペースが中心で、時々はキロ4分ペースも頑張ってみるランナーとの違いは、足を回すことにあるかもしれません。
回せるためには、フォームが安定しているので、体幹の強さにも差があるでしょう。
と言うことは、キロ5分ペースからキロ4分ペースに上げるには、足を回し慣れるためにも、ショートインターバルとしてケイデンスを上げる練習が欠かせません。
またフォームを安定させる意味でも、キロ4分ペースが大変なら、キロ4分30秒と少し下げてでも少し速いペースにも慣れることです。
おすすめは、適度な下り坂を駆け降りる練習ですが、その際、自身でスピードを抑えてしまっていないか確認しましょう。
早くなりすぎるのが怖くて、無意識にもスピードを抑えてしまうのは、足を回すスピードが遅いからです。
つまり、足をいかに動かせば回せるかだけをイメージして取り組んでみましょう。
その時に、地面を掻いている時間などないはずで、言い換えれば、その動きは無駄なのです。
何度も試してみると、必要な動きが分かるので、逆に無駄な動きはスピードが乗ったら段々と省きましょう。
つまり、キロ4分ペースでも楽に感じるのは、やはり楽に思えるように動かしているからです。
当然の話ですが、キロ5分ペースからペースアップした時に、省くべき動きを残してしまいがちです。
そうならないためにも、キロ4分ペースにしたいなら、キロ3分台に上げて、そこからペースを落として行くことで、省くべきポイントに迷いません。
ぜひ一度、お試しください。