ランニングは「振り下ろす前に」がポイントだった!?

 初心者ランナーの課題

運動不足や健康診断の結果から、ランニングでも始めてみようと思った人が、最初に感じるのは「走る」ってイメージ以上にできないということ。

「足を上げる」ことが難しく、地面に近いところで足を動かしてしまいます。

そのなるには理由があって、言ってしまえば「楽」だと体が覚えているからです。

もう少し触れると、究極のフォームは「疲れないフォーム」なので、行っている動きは間違いとは言えません。

しかし、理想的なフォームとの違いが1つあって、それが「振り下ろす前に」するべき動作があること。

それが「軸足を地面から離す」ことなのです。

つまり、持ち上げた足を下ろしてから軸足持ち上げるのではなく、持ち上げた足を下ろす前に軸足を持ち上げて、空中で浮いている瞬間を作ることです。

この浮いている瞬間こそ、走っていないのに移動している時間で、その割合が多いランナーほど楽をして走っています。

なので、接地時間をできるだけ短くして、空中移動をどれだけ増やせるのかがランニングの本質とも言えます。

ダイエット目的で、実際に体重の重さとそれに対する筋力のバランスが整っていなければ、どうしてもフォームは不安定です。

一歩を踏み出して、体重を片足で支えるのも大変なので、軽快にポンポンとは動かせないでしょう。

走れる筋力と体幹が備わってくると、段々と楽に走れるようになるのは、支える動きに慣れるからでしょう。

体重が2キロ変わると、フォームも変わってしまうので、数キロのダイエットでランニングを始めるなら、先ずはウォーキングから始めるなど、走る準備もしっかりとして行いましょう。

走り方がわるかったりすると、膝関節を痛めやすく、結果的に運動が続かないケースが多いからです。

しかもランニングは空中移動の割合を増やすことが理想なので、体重をいかに素早く支えて地面から足を離せられるかがポイントです。

そのためには、足の筋力だけでは難しく、全身の筋力と体幹によって行う必要があります。

つまり、ストレッチで関節の可動域を確保したり、筋肉や筋を柔軟に保つことが準備として欠かせません。

その意味では、空中移動がないウォーキングは、これから運動を始める方にも馴染みやすく、ランニングに欠かせない準備もできます。

そして、ランニングでは、軸足をいかに素早く引き上げられるかで、走るペースが変わります。

言い換えると素早く引き上げないまま、ペースだけを上げてしまうと、フォームを不安定にさせ、筋肉に余計な力が掛かるので、ケガの誘発にも繋がります。

何より、空中移動するために軸足を引き寄せる動きは、お腹まわりの引き締めにもつながるので、うまく走れるようになれば自然と腹筋が鍛えられます。

そのポイントとなるのが、遊脚を「振り下ろす前」に軸足「振り上げること」なのです。

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