フォーム作りの重要性
ランニングも体の使い方で上達速度が変化します。
走るという動きは、子どもの頃から慣れ親しんでいるので、特に学ばなくてもできると思いがちです。
しかし、意外と身体の使い方が逆だったりして、最初のイメージとは異なるかもしれません。
突然ですが、「等速度運動」という言葉を知っているでしょうか。
物体が同じ速度で移動し続けるというもので、ランニングは正にこの法則を活かした運動ではないかと思っています。
その理由はまたの機会に譲るとして、その意味することは「足で加速する」ことだけが「ランニング」ではないのです。
それだけで「なるほど!」とはならないと思いますが、ランニングを始めるにあたって、そのイメージを持っていることがとても大切です。
だからこそ、まだ初心者の段階でも、フォーム作りを最初から意識して練習した方がいいと思います。
こみち自身、フォームは約2年間のランニング経験の中で5回くらいは変化しました。
しかし、今のフォームを当時の自分がマネできたとは思えません。
つまり、練習を重ねる中で段々と使える動きが増えて、その結果としてフォームもより効率的なものへ変えることができるのです。
運動経験が少ない初心者にオススメしたい練習
それは「縄跳び」です。
小さなジャンプを繰り返す縄跳びの動きは、ランニングフォームにも欠かせない動きで、先ずはじめにこの動きに慣れておくと、フォーム作りに活かせます。
縄跳びをオススメする理由は、着地してまたジャンプする動きをもう一度会得し直すことと、連続してジャンプすることでスタミナの強化が期待できます。
特にジャンプの部分では、両足跳び以外に左右交互に片足でも跳んだり、膝の曲げ伸ばし、曲げ伸ばししないジャンプなど、跳び方を変えることでジャンプの方法をいろいろ知ることでもあります。
ランニングの上級者で、膝の曲げ伸ばしをしてジャンプするランナーはほとんどいないと思います。
厳密に全く曲げ伸ばししないという意味ではなく、積極的に曲げ伸ばし動作でジャンプしているという意味においてです。
例えば、膝の曲げ伸ばしをしないで、代わりに両肩の上げ下げしても意外とジャンプはできます。
つまり、ランニングでは足で100%走っているという話でもなくて、全身で動作を分担すると、足だけが疲れるということも減らせられます。
縄跳びを1000回跳べると、ランニングで1キロを走り続けられるスタミナがあるでしょう。
初心者の方は、2キロくらい走れたらいいと思うので、縄跳びなら2000回です。
そんなにもたくさん跳ぶので、一回に大きくジャンプしたら疲れてしまいます。
なので、膝関節、足首関節を固定させ、全身でジャンプするようにしてみましょう。
上半身を積極的に使います。
太もももふくらはぎもほとんど使っていないので、この跳び方ができると2000回もより楽に跳べるはずです。
縄跳びに慣れてきたら、ここで初めてランニングに移行させるのですが、走るということで急に足を動かしてはいけません。
それでは縄跳びから始めた意味がないからです。
意識して欲しいポイントは1つだけ。
それが片足跳びで、縄跳びしているつもりで、そのまま前に移動しているだけの動きをすること。
歩幅を意識する必要はありませんし、足を持ち上げる意識も今は捨てましょう。
歩くスピードと変わらなくてもいいので、縄跳びしている感覚のまま片足ずつ交互に小さなジャンプを繰り返します。
欲を言えば、その動きに合わせて、腕も連動させられたらさらにいいかもしれません。
ポン、ポン、ポン…。
それくらいの気持ちで、ゆっくりと小さなジャンプで繋ぐのです。
縄跳び1000回できる人なら、そんな調子で走ればきっと1キロも楽勝ではないかと思います。