「 弾む」
先ず、階段の一段上(高さ15センチ程度)に立ち、そこから地面に向かって小さくジャンプしてみましょう。
ピタッと着地したつもりでも、よく動きを観察すると膝などで力を分散させ、足の裏はわずかかも知れませんが浮き上がるような感覚が得られるはずです。
体という物体が、地面という物体に衝突しているので、どんなにソフトに着地しても、そこでは反発が生まれます。
これは避けられない事実なのです。
ということは、着地して自分の脚力で次のジャンプへと繋がるくらいなら、この僅かでも着地で起こる自然現象を活かした方が得ということです。
結論 ランニングでは「弾む」時のタイミングは既に決まっている!
しっかりと「足を上げる」はいけない!?
そもそもランニングで足をなぜ上げるのでしょうか。
歩幅を広げるためだとしたら、それも疑ってみた方がいいでしょう。
というのも、「足を上げる」という動きは、「足を下げる」動きをサポートしているとも言えるからです。
「足を下げる」という動きは、地面に向かって着地する動きですが、片足だけで押し下げるよりも、反対側の足を上げながら行う方が早く力強くできるのも特徴です。
ということは、「足を上げる」という動きもいつでもいいということではなく、「足を押し下げる」動きにタイミングを合わせるからこそ意味があります。
そして、その動きは、ゆっくり長くではなく、素早く一瞬である方が効果的です。
足が大きく開いてしまうのは、意図的にそうしたいからではなく、勢い余ってそうなっているに過ぎません。
結論 「足を上げる」なら、短く一瞬で。しかも、「足を押し下げる」動きをサポートすることに活かしましょう。
「腕を横に振ってしまう」
腕を横に振るか、縦に振るか。
そもそもこの違いはどこにあるのでしょうか。
結論を言ってしまえば、背筋の使い方による差で、横振りは「捻り」を使っているのに対し、縦振りは伸縮させます。
さらに言えば、横振りになってしまうと背筋を伸縮させるのが難しく、縦振りは伸縮はもちろん、横振り同様に捻りを加えることも可能です。
なので、足を地面に押し下げるタイミングでは背筋を伸ばし、両足を素早く入れ替える時に背筋の力も使って一気にパワーを放出します。
そのためには、腕を横に振ってしまうよりも、縦に振った方がより体の機能を活かせるように思います。
結論 背筋の力をランニングに活かすなら腕は縦振りがおすすめです!
足を外側から回してはいけない!?
走る時に、足をどうやって前に移動させているでしょうか。
特に男性の方は、無意識のうちに横から回していないでしょうか。
内転筋と呼ばれる足を閉じるように動かせる筋力が弱いと、どうしても足が外向きに出てしまいます。
短距離走のアスリートは、内股の筋肉が発達しているのもそのためだと言えます。
筋力トレーニングによっても補えますが、普段のランニングで意識して足を真下から引き抜くように振り出していると、いつの間にか内転筋が発達し足の形が変わります。
そして、真下から引き抜くように動かせることで、背筋を活かした走りにも連動させやすくなるので、脚力だけで走っている時よりも、持久力が高まりより長い距離を走れるフォームに繋がるます。