キロ5分20秒ペースに戻って気づいたこと
ここ数ヶ月は、とにかく速いペースで走れることを目指していたように思います。
走って満足できたペースは、キロ3分20秒前後の動きで、接地してスムーズに足が回せることに喜びがありました。
そのペースに慣れると、もうしっかりと足を回せばキロ3分やキロ2分40秒辺りまで上げられますし、フォームを変えずにリラックスしてキロ3分40秒ペースまで落とすとかなり楽に走れます。
しかも、カーボンプレートのレーシングシューズなどの高反発に頼らなくても…。
じゃあ、こみちの体力や運動能力が高いのかというとそうではありません。
こみち自身の経験から判断すると、キロ2分ペースで走るのは「生まれながらの才能」です。
しかし、練習をすることでこみちくらいのポテンシャルになるのは簡単です。
こみちはランニングを何の知識も持たないまま初めて、約一年半が経過した市民ランナーの一人ですが、毎日コツコツと走っているだけでここまで到達できました。
例えば、調子がいい時は、キロ2分30秒ペースで走ったりもできます。
練習すれば、1キロくらいならそのスピードで走れるかもしれません。
ただ、そこに何か価値があるのかというと、残念ながら自己満足しかないように思います。
それはそれでとても大切なモチベーションですが、例えばフルマラソンやハーフマラソンのような大会を通じて、「走る」を楽しむ方が価値を生み出します。
言ってしまえばサブ3で走っても、オリンピックに参加できる訳ではありません。
もっと小規模な大会だとしても、トップ10にも入れないでしょう。
でもサブ3を達成するのはとても大変なことだと思いますし、達成された方の努力には尊敬もします。
しかし、サブ3くらいまでは、運動能力という意味で人を選ばない領域だと感じます。
つまり、「正しいトレーニングを続けること」が唯一の正解で、それを行なった人にサブ3が与えられると思うのです。
これがフルマラソンを2時間10分を切るとなれば、そのための練習をこなせない人が増加するでしょう。
設定された練習メニューを熟せないから、結果的に目標にも到達できないのです。
これはキロ2分ペースで走れないことにも似ていて、課題突破の秘策はあるのかもしれませんが、かなり個別のメニューでも組まないと簡単には克服できないはずです。
結局、市民ランナーとして走るのは、誰かと競争したいからではなく、心地よく満足するランニングだったのかに尽きると思います。
「キロ3分ペースで走れた」とか、「キロ4分ペースで10キロ走った」とか、別に「キロ5分20秒ペースで10キロを走った」でもよくて、楽しく走れればそれで十分です。
速く走るために高反発なシューズを選ぶのも、足を傷めないシューズで走るのも、全て個人の自由に思います。
だから、ケガしないフォームで安全にランニングできれば、ペースなど好きでいいし、何キロをどんなペースで走ってもいいのです。