膝関節を曲げてはいけない！？
ランニングスピードを高めるためには、「アンクルロック」の理解は不可避です。
簡単に言えば、弱いふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋に頼るのと、アキレス腱の腱反射を使うのでは、どちらかスピードを出しやすいのかということです。
単純に「強度」という視点だけではなく、ランニングでは「ケイデンス」や「ストライド幅」も重要です。
今回では「ケイデンス」が180spmのフォームと250spmのフォームとでは、ランニングレベルが違います。
さらに、250spm以上回せる人で、膝関節を一切曲げない人っているでしょうか。
足を回転させた方がよりスピードに繋がりやすく、でも回転半径が長いとそれだけ回し難くなります。
こみちの場合、膝から下はほぼ意識しません。
唯一の意識は、膝と足首関節は使わないようにしているということ。
というのも、まず、着地して再び踏み切るまでの一瞬で、足首関節を動かしても、推進力がどれだけ増すだろうという話です。
弱いふくらはぎの筋肉で、10キロ走なら左右で１万回近くプッシュを行うので、それに耐え得るのかということ。
フルマラソンなら、さらに難しいでしょう。
だからこそ、股関節を使い大臀筋や広背筋を活用するのでしょう。
つまり、アンクルロック（足首関節を一定角度で固定）し、接地を行うのは有効と考えます。
むしろ、足首を動かしてもロスしかないということ。
一方で、膝関節はどうでしょうか。
ピンと伸ばしたまま回転させる人はいないと思いますが、接地時に一切の曲がりもないのが良いのか、少し曲がったまま固定しても良いのか。
こみちはケイデンスとの関係で、少し膝関節を曲げています。
こうすることで、より早く足を回せるので、トップスピードに近いペースほど、真っ直ぐではありません。
逆に余裕があるペースなら、腰の位置を高くして走れるので、接地時につま先部分だけ触れるような走り方も可能です。
特にケイデンスを上げたい時ほど、足の前への抜きが大切なので、膝関節は曲げまままでもいいと思います。
ケイデンスが250spm近くになると、本当に足を動かすのが大変で、もう曲げているかどうかなど気にしていられません。
それに曲げ伸ばししている余裕などありません。
意識するのは、接地したらいかに早く足を前に振り出せるかだけなので、膝関節を曲げながら体重を支えてというような動きもしません。
ですが、一切曲げないために、接地では膝を伸ばすという余裕もないので、常に曲げたままで足を回しています。
極端な話、そんな時は股関節が動いているだけです。